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毎年、春と秋にご紹介していますが、京都の古刹・知恩院さんでのライトアップ。一昨日から始まっています。 

知恩院 秋の紅葉ライトアップ2018

期  間 :   2018年11月2日(金)~12月2日(日)
拝観時間 :   17時30分~21時30分(21時受付終了)
場  所 : 浄土宗 総本山知恩院(京都市東山区林下町400 )
        友禅苑、三門楼上、宝佛殿、女坂
拝観料金 : 大人800円(高校生以上) 小人400円(小・中学生) 

 知恩院は浄土宗の開祖、法然上人(1133〜1212)がお念仏のみ教えを広め、入寂された遺跡に建つ由緒ある寺院です。正式名称は華頂山知恩教院大谷寺という、浄土宗の総本山です。
 江戸時代、浄土宗を信仰した徳川家康公が、当寺を京都における菩提所と定めたことから寺領が拡大され、現在の大伽藍が築かれました。

 2年ぶりのライトアップとなる三門をはじめ、友禅苑・女坂・宝佛殿をライトアップ。広大な境内の随所で、色とりどりの紅葉をご覧いただけます。期間中様々なイベントを開催しておりますので、秋の京都はぜひ知恩院へ。

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主な見どころ

国宝 三門Sanmon(National treasure)
 元和7(1621)年、徳川秀忠公が建立した 高さ24m、幅50mの日本最大級の木造二重門。悟りの境地に到る「空門」「無相門」「無願門」(三解脱門)を 表すことから三門といいます。

友禅苑Yūzen-en garden
 友禅染の祖、宮崎友禅斎の生誕300年を記念して造園された、 華やかな昭和の名庭です。池泉式庭園と枯山水で構成され、 補陀落池に立つ高村光雲作の聖観音菩薩立像が有名です。

宝佛殿Hōbutsuden
 平成4(1992)年に建立。和様式重層寄棟造りで、 堂内には高さ4.8mの阿弥陀如来立像、四天王が祀られています。

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京都では珍しい、露座の光雲作聖観音像が毎年ライトアップされています。


法話やコンサート、フォトコンテストなど、関連行事も充実しています。

また、このところ、PR動画の作成にも力を注いでいるようで……。「紅葉」がほとんど出てこないのですが(笑)。





ぜひ足をお運び下さい。


【折々のことば・光太郎】

抒情から意慾へ。

散文「瀧俊一詩集「波止場」序――パルタンスの青旗――」より
昭和4年(1929) 光太郎47歳

大正末から昭和初期、光太郎の詩に影響された若い詩人達が続々登場します。明治の文語定型詩、その後の白露時代の優美な抒情詩、朔太郎等の感覚的なそれとは一線を画する、述志的な部分をもつもの。アナーキズム、プロレタリア文学の一つの源流と言えるかも知れません。

情報を得るのが遅れ、始まってしまっていますが、京都から企画展示情報です。 

平成30年度秋季特別展「奥田駒蔵とメイゾン鴻乃巣-寺田出身の青年が作った大正サロン-」

期 日 : 平成30年10月20日(土)~年12月16日(日)
場 所 : 
城陽市歴史民俗資料館 京都府城陽市寺田今堀1 文化パルク城陽西館4階
時 間 : 午前10時から午後5時
料 金 : 大人 200円(160円) 小中学生 100円(80円)(  )内20名以上の団体
休 館 : 11月5・6・12・19・26・27日、12月3・10日

 寺田村出身の青年奥田駒蔵が東京で作った店「メイゾン鴻乃巣」は、明治から大正にかけて近代文学を担った文豪たち、芸術家たちが集う本格的なフレンチレストランでした。この特別展では、「鴻巣山人」と称し、永井荷風、与謝野晶子など錚々たる文学者じゃ、芸術家に愛された奥田駒蔵と彼の生涯、また少年時代の駒蔵が過ごした寺田村の当時の様子をあわせて紹介します。この展示の実施にあたっては、奥田駒蔵氏の孫である奥田恵二氏の妻であり、エッセイストである奥田万里氏の著書『大正文士のサロンを作った男-奥田駒蔵とメイゾン鴻ノ巣』の内容に沿いながら実施します。

展示構成
 1 奥田駒蔵とふるさと寺田村
  『カフェエ夜話』 寺田尋常高等小学校写真・資料 大正~昭和初期の鴻巣山関係資料
 2 西洋料理店「メイゾン鴻乃巣」とは
  『文章世界』明治44年9月号 『白樺』大正3年9月号 サモワール
  「メイゾン鴻乃巣創業の地」説明版写真 京橋鴻乃巣新装落成記念ポスター 
  カラトリー、すっぽん鍋
 3 メイゾン鴻乃巣に集った人々
  木下杢太郎写真、「該里酒」(『食後の唄』収録) 北原白秋写真、「屋根の風見」
  芥川龍之介写真、
  『羅生門』出版記念会写真 志賀直哉写真、
  志賀の手がけた鴻乃巣の広告(『白樺』第3巻10月号)他
  関根正二「子供」 与謝野鉄幹・晶子夫妻写真、駒蔵葬儀の写真、晶子の追悼歌他
 4 自由人奥田駒蔵-その人と作品-
  掛軸「蛙百態」「洋蘭」 掛軸「父上像」「南京と蜜柑」 屏風「蛙」 
  版画「ダリア」「柿」他スケッチ画5点
  奥田駒蔵と家族の写真 『カフェエ夜話』

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関連イベント

第83回文化財講演会 祖父奥田駒蔵とメイゾン鴻乃巣
 講師 奥田恵二氏、奥田万里氏
 日時 平成30年11月23日(金・祝) 13:30~15:00
 場所 文化パルク城陽ふれあいホール
 申込み・参加費 不要

ギャラリートーク
 日時 10月27日(土)、11月17日(土)、12月9日(日) 14:00~15:00
 場所 城陽市歴史民俗資料館特別展示室
 講師 資料館職員


光太郎、北原白秋、木下杢太郎らの芸術運動「パンの会」の会場として使われ、光太郎の詩文にたびたび登場する日本橋にあったカフェ「メイゾン鴻乃巣」。創業者の奥田駒三が現在の城陽市の一部、寺田村出身ということで企画されたようです。

駒三の令孫にあたる奥田恵二氏、奥田万里氏夫妻の地道な調査により、平成27年(2015)には『大正文士のサロンを作った男 奥田駒蔵とメイゾン鴻乃巣』という書籍が刊行され、興味深く拝読しました。関連行事としての講演ではご夫妻が講師を務められます。

メイゾン鴻乃巣に集まった文士たちに関する展示もあり、「パンの会」での光太郎の朋友・木下杢太郎や北原白秋、それから「パンの会」とは関わりませんが、光太郎の師・与謝野夫妻の名が上がっています。おそらく光太郎についても名前程度は出していただいているのでは、と思われます。

来月もあちこち飛び回るつもりでおりますが、都合をつけて観に行くつもりです。皆様も是非どうぞ。


【折々のことば・光太郎】

私は生きいきした人生の礼讃者である。明るい、健康な、いぢけない、四肢五体に意識と智慧と精神とのはつきり行き渡つてゐる人生の渇仰者である。暗愚な、おどおどした、無智な、無意識な人生からは一刻も早く脱したいと思ふ。
散文「日本家庭百科事彙」より 昭和3年(1928) 光太郎47歳

彫刻に、詩に、脂ののっていた時期の文章だけに、こういう発言となっています。ただし、パートナー・智恵子の方は実家の長沼酒造の経営が傾きはじめ、油絵にも絶望、徐々に精神の均衡を保てなくなっていました。

毎年恒例となっています、京の都に春の訪れを告げるイベントです。 

知恩院 春のライトアップ2018

期 間 : 2018年3月9日(金)~18日(日
時 間 : 18時00分~21時30分(21時受付終了)
場 所 : 浄土宗 総本山知恩院(京都市東山区林下町400 )
       三門周辺、友禅苑、女坂、宝佛殿
料 金 : 大人 500円  小中学生 300円

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主な見どころ】

友禅苑
 友禅染の祖、宮崎友禅斎の生誕300年を記念して造園された、華やかな昭和の名庭です。池泉式庭園と枯山水で構成され、補陀落池に立つ高村光雲作の聖観音菩薩立像が有名です。

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関連行事

聞いてみよう! お坊さんのはなし

ライトアップ期間中、阿弥陀堂にて毎日開催 開始時間: (Ⅰ)18:10〜 (Ⅱ)19:00〜 (Ⅲ)20:00〜
(各回お話15〜20分、木魚念仏体験10分程度) ※状況により時間が変更になる場合がございます
仏教のことを知らない、お寺での話を聞いたことがないようなお方も大歓迎です。どうぞお気軽に足を運んでください。お話の後にはお坊さんと皆さまが一緒になって木魚を打ちながら「南無阿弥陀仏」とお念仏をお称えする体験をしていただきます。知恩院の荘厳な空間の中、日常では味わえない貴重なひとときを過ごしてみませんか?


聞いてみよう! お坊さんの生演奏

ライトアップ期間中、三門下にて金土日限定で開催
 時間: (Ⅰ)18:40〜 (Ⅱ)19:30〜 (各回15〜20分程度)
 ※状況により時間が変更になる場合がございます

9日(金) 10日(土) お説教ギターライブ
  大門哲爾  福井県出身。歌を交えて法話を行う「唄うお坊さん」
11日(日) 世界最古のオーケストラ
  知恩院僧侶  法要儀式に雅楽出仕する僧侶による演奏。
  晴天の場合、道楽(みちがく)があります!
16日(金) 三味線法話
 寺尾昌治   大阪府出身。津軽三味線と日本民謡を生かして法話を語る「三味線坊主」
17日(土)/18日(日) バンド演奏
 ぽくぽくすまいる ライトアップ限定でバンドを結成! 知恩院オリジナル曲も披露!?

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知恩院さん、秋の紅葉の時期のライトアップはかなり以前からやられているようですが、春のライトアップはおそらく一昨年から。昨秋のライトアップではYoutube上にPR動画を配信、今春はさらに「聞いてみよう! お坊さんの生演奏」が新企画として盛り込まれるそうです。どんどん進化し続けていますね(笑)。

光太郎の父・高村光雲原型の観音像についてはこちら

ぜひ足をお運びください。


【折々のことば・光太郎】

最も強大な美の源泉は、民族そのものが亡びても其の美の勢力を失はない。一民族を超えて世界の美の源泉となる。

散文「美の日本的源泉」より 昭和17年(1942) 光太郎60歳

太平洋戦争で日本の敗色濃厚となりつつあった時期の言です。我が国が亡びるという危惧もあったのかもしれません。

毎年ご紹介していますが、今年も京都の知恩院さんでの紅葉ライトアップが再来週から始まります。 

知恩院 秋の紅葉ライトアップ2017

期  間 : 2017年11月3日(金・祝)~12月3日(日)
拝観時間 : 17時30分~21時30分(21時受付終了)
場  所 : 浄土宗 総本山知恩院(京都市東山区林下町400 )
       友禅苑、大鐘楼、宝佛殿、女坂
拝観料金 : 大人800円(高校生以上) 小人400円(小・中学生)
       団体割引 大人30名以上、1割引き

 知恩院は浄土宗の開祖、法然上人(1133〜1212)がお念仏のみ教えを広め、入寂された遺跡に建つ由緒ある寺院です。正式名称は華頂山知恩教院大谷寺という、浄土宗の総本山です。
 江戸時代、浄土宗を信仰した徳川家康公が、当寺を京都における菩提所と定めたことから寺領が拡大され、現在の大伽藍が築かれました。

 今年の知恩院ライトアップは、友禅染の創始者宮崎友禅斎を祀る庭園「友禅苑」、阿弥陀如来立像をお祀りする「宝佛殿」、日本三大梵鐘の一つである「大鐘楼」をライトアップします。

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主な見どころ】002
友禅苑
友禅染の祖、宮崎友禅斎の生誕300年を記念して造園された、華やかな昭和の名庭です。池泉式庭園と枯山水で構成され、補陀落池に立つ高村光雲作の聖観音菩薩立像が有名です。

宝佛殿
平成4年に建立。和様式重層寄棟造りで、堂内には高さ4.8mの阿弥陀如来立像、四天王が祀られています。

大鐘楼
大鐘は高さ3.3m、口径2.8m、重さ約70トン。寛永13(1636)年に鋳造され、日本三大梵鐘の一つとして広く知られています。僧侶17人がかりで撞く除夜の鐘は京都の冬の風物詩として有名です。


関連行事 

オープニングイベント おてつぎフェス Hand to Hand:promotion of the Nembutsu

【期間】 11月3日(金・祝)・4日(土)・5日(日)

 三門コンサート (二胡とシンセサイザーの共演)
   開始時間 ❶18:00〜18:30 ❷19:00〜19:30
  〈二胡〉帯金 真理子 〈シンセサイザー〉森 孝良  〈曲目〉月影、赤とんぼ、ジュピターなど
 お坊さんと話してみませんか
  宝佛殿にて開催   開始時間 ❶18:30〜19:00 ❷19:30〜20:00
  3日 ライブハウスでも人気 女性布教師 中村 祐華
  4日 人形芝居・紙芝居で親子連れ必見 山添 真寛
  5日 ニュージーランドから来たお坊さん 作田 法道(ウィズフォード・スティーブン)
 

聞いてみよう! お坊さんのはなし
 11月7日以降の毎日(月曜日を除く) 宝佛殿にて開催 
 開始時間 ❶18:00〜 ❷18:45〜 ❸19:30〜 ❹20:15〜
 (各回お話15〜20分、木魚念仏体験10分程度)《週替わりテーマ》 
 1週目「お坊さんとは?」 
 2週目「なぜ手を合わせるの?」
 3週目「幸せとは?」
 4週目「死にむかうとは?」

 仏教に馴染みのない方でもお気軽にお越しください。お話の後には皆さまと共に木魚を打ちながら「南無阿弥陀仏」とお念仏をお称えします。知恩院の荘厳な空間の中、日常では味わえない貴重な体験をしてみませんか?
 

新企画 ぶつけてみよう! あなたのオモイ

毎週月曜日(6日・13日・20日・27日) 宝佛殿にて開催
開始時間 ❶18:00〜 ❷19:00〜 ❸20:00〜
 簡単なお話と木魚念仏体験の後、お坊さんが皆さまの悩みや日頃の想いをお聞きします。



昨秋のライトアップの様子です。



今年のPR動画が、現在2本(追って増えるようです)。知恩院さん、かなり攻めてます(笑)。




ぜひ足をお運び下さい。


【折々のことば・光太郎】

智恵子はこよなき審判者であり、 うちに智恵子の睡る時わたくしは過ち、 耳に智恵子の声をきく時わたくしは正しい。

連作詩「智恵子抄その後」中の「元素智恵子」より
 
昭和24年(1949) 光太郎67歳

6篇からなる連作詩「智恵子抄その後」。翌年元日発行の雑誌『新女苑』に掲載されました。

うちに智恵子の睡る時」は、昭和16年(1941)以降。この年8月に刊行された『智恵子抄』のために書き下ろされたと推定される「荒涼たる帰宅」をもって、公表された智恵子をメインに謳った詩は途絶しました。そしてまさしく「わたくしは過ち」、愚にも付かない大量の翼賛詩を書き殴り、多くの前途有為な若者を戦場へと駆り立てたのです。

戦後、昭和20年(1945)の「松庵寺」で、再び智恵子が詩に現れ、以後、連作詩「暗愚小伝」などで断片的に智恵子が謳われました。そして、「智恵子抄その後」。よみがえった智恵子の声を聴くようになった光太郎は、ヒューマニストとしての再生を果たしたと言えるのでしょう。

古都・京都に春を告げるイベントです。

知恩院 春のライトアップ2017

期  間 : 2017年3月3日(金)~12日(日
拝観時間 : 18時00分~21時30分(21時受付終了)
場  所 : 浄土宗 総本山知恩院(京都市東山区林下町400 ) 三門周辺、友禅苑、女坂、宝佛殿
拝観料金 : 大人 500円  小中学生 300円

主な見どころ】

友禅苑
 友禅染の祖、宮崎友禅斎の生誕300年を記念して造園された、華やかな昭和の名庭です。池泉式庭園と枯山水で構成され、補陀落池に立つ高村光雲作の聖観音菩薩立像が有名です。

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宝物殿
 平成4年に建立。和様式重層寄棟造りで、堂内には高さ4.8mの阿弥陀如来立像、四天王が祀られています。

【聴いてみよう! お坊さんのはなし】
 ライトアップ期間中、宝佛殿にて毎日開催
 開始時間: (Ⅰ)18:15~ (Ⅱ)19:00~ (Ⅲ)20:00~ (各回15~20分程度)
 ※状況により開催時間が変更になる場合がございます
 「おかげさまの心」「お寺のお参りの心構え」「極楽と天国の違い」など、知恩院のお参りを通し
 て、より仏教に
親しみを感じていただけるような内容になっています。お話の後には皆さんと共に木
 魚を打ちながら「南無阿
弥陀佛」とお念佛をお称えします。
 知恩院の荘厳な空間の中、お坊さんと一緒に貴重な体験をしてみませんか?
 参加された方限定で3月25日(土)に開催する体験イベントのご案内をいたします。
 どうぞお楽しみにお待ちください。


光太郎の父・高村光雲原型の観音像についてはこちら

ぜひ足をお運びください。


【折々のことば・光太郎】

心の地平にわき起るさまざまの物のかたちは 入りみだれて限りなくかがやきます。 かうして一日の心の営みを わたしは更け渡る夜に果てしなく洗ひます。
詩「真夜中の洗濯」より 大正11年(1922) 光太郎40歳

「真夜中の洗濯」は、題名のとおり、深夜に衣類の洗濯をしている様を謳った詩です。大正年間ですので、洗濯機などという物は存在せず、風呂場で残り湯を使って洗っているようです。「一坪の風呂場」「桃いろの湯気」「盥(たらい)」という語が使われています。駒込林町のアトリエ兼住居には内湯があったのですね。銭湯通いであれば、もう少し近所づきあいなども増えて、智恵子の鬱屈も緩和されたかも知れませんが。

智恵子はこの詩には登場しません。洗濯は光太郎の分担だったのか、智恵子が一年の半分近くは実家に帰っていたというためなのか、少なくとも詩からは毎晩のように、一日の終わりを締めくくる行為として洗濯にあたっていることがうかがえます。

引用部分、洗濯は衣類の汚れを落とすだけでなく、自分自身の心の汚れも洗い落とす儀式のようです。

各地、特に北日本や高地から、ちらほら紅葉の便りが聞こえ始めてきました。

毎年ご紹介していますが、今年も京都の知恩院さんでの紅葉ライトアップが再来週から始まります   

知恩院 秋の紅葉ライトアップ2016 

期 日 : 2016年11月3日(木・祝)~12月4日(日)
会 場 : 浄土宗 総本山知恩院(京都市東山区林下町400 )
       友禅苑、三門、宝佛殿、女坂
時 間 : 17時30分~21時30分(21時受付終了)
料 金 : 大人800円(高校生以上) 小人400円(小・中学生)
      団体割引 大人30名以上、1割引き

今年で17回目を迎える『知恩院ライトアップ2016』。
京友禅の祖・宮崎友禅斎ゆかりの庭園「友禅苑」や、日本最大級の木造二重門である「三門」、阿弥陀如来立像、四天王をお祀りしている「宝佛殿」をライトアップします。
春のライトアップで好評だった「聞いてみよう!お坊さんの話」は、土日祝日に実施します。また、オープニングイベントには「ニュージーランドから来たお坊さんと話してみよう!」「薩摩琵琶コンサート」も企画。
他にも、阿弥陀堂での法要の予定などもございます。大勢のおまいりをお待ちしております。

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主な見どころ】
友禅苑007
友禅染の祖、宮崎友禅斎の生誕300年を記念して造園された、華やかな昭和の名庭です。池泉式庭園と枯山水で構成され、補陀落池に立つ高村光雲作の聖観音菩薩立像が有名です。

三門 3年ぶりのライトアップ特別公開     
元和7(1621)年、徳川秀忠公が建立した高さ24m、幅50mの日本最大級の木造二重門。悟りの境地に到る「空門」「無相門」「無願門」を表すことから三門(三解脱門)といいます。
※回廊のみお立ち入りいただけます。

宝佛殿
平成4年に建立。和様式重層寄棟造りで、堂内には高さ4.8mの阿弥陀如来立像、四天王が祀られています   

関連行事

オープニングイベント おてつぎフェス Hand to Hand:promotion of the Nembutsu
【期間】 11月 3日(木・祝)、4日(金)、5日(土)
 ※3~5日は特別に大鐘楼の拝観が可能になります。

ニュージーランドから来たお坊さんと話してみよう!008
【時間】 ①19:00~ ②20:00~
【場所】 宝佛殿
【お話】 佐賀教区 西光寺僧侶
      作田法道師(ウィズフォード・スティーブン)

薩摩琵琶コンサート
「法然上人の御一代記」を、琵琶法師のごとく、弾き語るコンサートです。
【時間】 ①18:30~ ②19:30~(各回30分)
【場所】 三門下
【演奏】 薩摩琵琶 鶴田流 北原香菜子009
おてつぎ運動は、法然上人のみ心を信じ、一人一人が心からお念佛を称え、家庭から職場へ、地域社会へと仲間の輪をつくり、全世界の人々の幸福と平和の実現に向けて、人から人へと法然上人のみ教えを広く現代社会に伝える運動です。


当方、時折京都にも参りますが、なかなかゆっくり観て回れていないのが現状です。今年あたりは時間が取れれば、しみじみと古都の紅葉狩りとしゃれこみたいものです。

皆様も是非どうぞ。


【折々の歌と句・光太郎】

真金(まがね)掘り黄金の窟(むろ)にあひしごと奈良には藝のよろこび満つる

明治36年(1903) 光太郎21歳

京都ではなく奈良での作ですが、この年、与謝野鉄幹らと京都、奈良、高野山、堺などを旅した際の作です。幼い頃から父・光雲に連れられたり、美術学校の2週間にもわたる修学旅行があったりで、何度も訪れている奈良ですが、彫刻家(まだ卵でしたが)として、いにしえの仏像などに出会う喜びは、何度訪れても大きかったのだと思われます。

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