NHKラジオ第一放送の深夜番組「ラジオ深夜便」。明日の晩から明後日未明にかけてのオンエアです。
5月30日(月)午前0時台と1時台(29日(日)深夜)
出演:桂幸丸さん(落語家)、石澤典夫アンカー、村上里和アンカー
東日本大震災の被災地復興支援のひとつとしてNHKが行っている「公開復興サポート 明日へ」の公開収録が、5月22日に福島県郡山市で行われました。 その中から、第一部として福島県出身の桂幸丸さんの落語とインタビュー、第二部としてアンカーのトークと「智恵子抄(高村光太郎作)」「蜘蛛の糸(芥川龍之介作)」「矢村のヤ助(かこさとし作)」の朗読をお聞きいただきます。
午前1時台の「朗読とトーク」で、「智恵子抄」が取り上げられます。石澤アナか、それとも村上アナか、はたまたお二人ともか、そのあたりは不明ですが、とりあえず聴いてみます。
それに先立つ午前0時台、落語家の桂幸丸師匠がご出演。オリジナルの新作落語「円谷幸吉伝」が流れるそうです。須賀川市ご出身の幸丸師匠、福島に題を採った新作落語を多数発表されています。「新島八重伝」、「瓜生岩子伝」、「野口英世伝」、「福島方言」、「常磐ハワイアンセンター物語」、そして「智恵子抄」。
■『智恵子抄』でお馴染みの高村智恵子。その人生は、恵まれた環境で好きな事に一生懸命打ち込む幸せな少女時代、学生時代の智恵子であったが、その後不幸が彼女を次々と襲い苦悩し葛藤する。そして最後に見つけた彼女の人生の一筋の光は紙絵制作。52才で亡くなるまでの3年8か月の入院生活の間に千数百点の作品を作り上げました。穏やかなテンポの噺の流れでありながら、聴いている内に自然に微笑んでしまうような、そんなステキな作品です。
当方、CDを持っております。
今回の演目は「円谷幸吉伝」ですが、「智恵子抄」に関するお話も出ることを期待します。
ぜひお聴き下さい。
【折々の歌と句・光太郎】
病またたのしき如し五月尽 昭和20年(1945) 光太郎63歳
東京のアトリエを焼け出され、花巻の宮沢賢治の実家に疎開、到着した翌日から結核性の肺炎で高熱を発し、病臥していた折の句です。
「月尽」は「月の終わり」という意味で季語として使われる俳諧用語。「五月尽」は「五月末」です。
当方も夏風邪にやられ、ここ数日、寝込んだり起きたりの毎日です。