「能登麻美子おはなしNOTE」朗読CD第7弾 ルルとミミ/夢野久作
2019年12月28日 文化放送 定価3,000円【Disc-1】
1 ルルとミミ/夢野 久作
【Disc-2】
「能登麻美子おはなしNOTEアーカイブ」※データCD
1 録り下ろしトークパート
2 数の子は音を食うもの/北大路魯山人
3 木の花の咲くや姫(古事記より)/現代語訳:武田祐吉
4 喫茶店にて/萩原朔太郎
5 雪に埋もれた話/土田耕平
6 笛吹きとプカ/ダグラス・ハイド
7 山の雪/高村光太郎
8 詩とはなにか/山之口獏
9 十年後のラジオ界/海野十三
10 ジェラルド太守の魔法/ケネディ・パトリック
11 赤いねこ/沖野岩三郎
12 春がくる前/小川未明
13 川へ落ちたたまねぎさん/村山籌子
14 三重宙返りの記/海野十三
15 朝/太宰治
16 世の中と女/芥川龍之介
17 ピアノ/芥川龍之介
18 三角と四角/巌谷小波
19 化粧/神西清
20 お母さんの思ひ出/土田耕平
21 晩春/岡本かの子
22 飴チョコの天使/小川未明
23 桜間中庸の詩
里の春、山の春/新美南吉
24 雨粒/石原純
25 居酒屋の聖人/坂口安吾
26 ふしぎな岩/林芙美子
27 夜/竹久夢二
28 高瀬舟/森鴎外
29 桜間中庸の詩
30 中原中也の詩
31 一緒に歩く亡霊/田中貢太郎
32 心の王者/太宰治
33 鶴の笛/林芙美子
34 不思議な帽子/豊島与志雄
35 うさぎさんとおほかみさん/村山籌子
36 手風琴/小川未明
37 秋と漫歩/萩原朔太郎
38 指/江戸川乱歩
39 ざしき童子のはなし/宮沢賢治
40 三本の棗/片山広子
41 蟹のしょうばい/新美南吉
42 秋の歌/寺田寅彦
43 月夜のかくれんぼ/槇本楠郎
44 鳥箱先生とフウねずみ/宮沢賢治
45 路上/梶井基次郎
46 うた時計/新美南吉
47 キリストのヨルカに召された少年/フョードル・ドストエフスキー
48 三百年後/小倉金之助
人気声優の能登麻美子さん。文化放送さん運営のインターネットラジオ「AG-ON」で、古今の文学作品を朗読する「能登麻美子おはなしNOTE」という番組をお持ちです。その録音を集めたCDの第7弾だそうで、光太郎の随筆「山の雪」(昭和26年=1951)が収められています。
このシリーズで光太郎作品が取り上げられるのは2度目。最初は平成28年(2016)発行の「第3弾 シグナルとシグナレス」でした。その際は、やはり随筆の「珈琲店より」(明治43年=1910)が収録されていました。美声もさることながら、しっとり落ちついたいい雰囲気の朗読でした。
で、今回の第7弾。「このシリーズ、まだ続いていたんだ」と、嬉しくなりました。ネットで注文できます。ぜひお買い求め下さい。
【折々のことば・光太郎】
詩を朗読するといふ事は人が詩を熱愛するのあまりに起こる衝動である。われにもあらず声に出るのである。その朗読をきく者は音響といふ要素の力に変形した詩の力に打たれる。詩は朗読といふ音響によつて淘汰され、洗練される。朗読のゆるがせに出来ないわけが此所にある。
昭和17年(1942) 光太郎60歳