それに合わせたわけでもないのでしょうが、兵庫県姫路市で明日から公演が始まる劇団プロデュース・Fさんの第76回アトリエ公演「売り言葉」。野田秀樹氏作の演劇で、智恵子を主人公とした一人芝居です。
『神戸新聞』さんに予告報道が出ています。

さて、「自分を見失い、本音を言えなくなった智恵子に代わり、高村の身勝手をとがめる「女中」が重要な役割を果たす。」だそうで、そのあたりが今回の演出の肝なのでしょう。平成14年(2002)の大竹しのぶさんによる初演では、大竹さんが主人公・智恵子、光太郎、そして狂言廻し的な「女中」と、三役を演じ分けられましたが、今回は「女中」は「女中」でお一人の方が演じられるようです。過去の他団体の公演でもそういうケースがありました。やはり「劇団」として演(や)られるとなると、一人芝居では……ということなのでしょうか。
この報道を読んで「面白そう、行ってみよう」という方が少しでも多くなることを祈念いたします。
【折々のことば・光太郎】
書を書く事は承諾します。あまり大げさな頒布会にしないやうに願ひますし、主催は貴下の名に願ひます。
智恵子の姪にして、南品川ゼームス坂病院で智恵子の最期を看取った看護婦だった春子の夫・宮崎稔が光太郎の書の頒布会を企画しました。書に強い興味関心を持っていた光太郎も乗り気でしたが、結局、実現せずに終わったようです。























































































































































「超貴重。詩人・高村光太郎が海を前に詠んだ短歌の直筆短冊」は、当方所蔵のものです。揮毫されている短歌は明治39年(1906)、留学のため横浜港を出航したカナダ太平洋汽船の貨客船・アセニアンの船上で詠んだ短歌。翌年元日発行の雑誌『明星』未歳第1号に掲載されました。

)まで休館を余儀なくされ、その後、会期は変えずに6月7日(日)までとのこと。当然、この後の特別展、企画展等の予定も組んであるわけですから、これも苦渋の決断なのでしょう。たとえ6日間の開催でも、せっかく企画したからにはやるぞ、と、いうことでしょうか。





















精神」、詩が9篇掲載されています。「必死の時」「危急の日に」「独居自炊」「正直一途なお正月」「事変二周年」「最低にして最高の道」「彼等を撃つ」「新しき日に」「夜を寝ざりし暁に書く」です。










光太郎の色紙「牛」が含まれています。
。数日前、本紙阪神版に載った写真である。なんてみずみずしい色だろうと目が留まった◆段上町2の安井進治さん宅だ。阪神・淡路大震災で自宅が全壊し、両親が亡くなった。その翌年、更地になった所にレモンの苗木1本を植えた。実を付けるまでレモンは年月がかかるというが、なるほど実が枝をしならせ始めたのは、かれこれ5年ほどたってのこと◆秋になった実は、年の瀬には黄色く変わる。1月になると香りはいっそう強くなって、近くを通るだけで気づくほどになるそうだ。まるであの日の記憶を呼び覚ますように被災地で香りを放つ…と想像がつい膨らんでいく◆

