まず、訃報から。時事通信さん配信記事。
テレビの人気特撮番組「ウルトラセブン」などの音楽を手掛けた作曲家の冬木透(ふゆき・とおる、本名蒔田尚昊=まいた・しょうこう)さんが26日午後10時51分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため東京都内の病院で死去した。
昨日まで、今年1年を振り返る内容でこのブログを書いておりましたが、昨夜になって訃報がネット上に。今年1年を振り返る中でも、生前の光太郎をご存じで、当方もさんざんお世話になった浅沼隆氏をはじめ、関係の方々の訃報を少なからずご紹介しましたが、またお一人、加わってしまわれかた……という感じです。
蒔田氏、昭和45年(1970)頃に「歌曲集 智恵子抄」を作曲なさいました。ラインナップは「I 樹下の二人」「II あどけない話」「 III 同棲同類」「IV 千鳥と遊ぶ智恵子」「V レモン哀歌」。このうち「あどけない話」は全音さんから昭和45年(1970)に刊行され、未だ入手可能な『日本歌曲集 3』に掲載されており、今年も複数の演奏会で取り上げられました。
YouTubeでは、昨年開催された「男声合唱のためのウルトラセブン」 楽譜出版記念コンサートでの、加耒徹氏による歌唱の動画がアップされています。
他に「レモン哀歌」「千鳥と遊ぶ智恵子」も。
そして、「冬木透」クレジットでのウルトラ系。なんとも荘厳なイントロの「ウルトラセブンの歌」、英語の歌詞が実にかっこよかった挿入歌「ULTRA SEVEN」、いやがうえにもやる気を喚起させられる「帰ってきたウルトラマン」の「ワンダバ」(正式には「MATのテーマ」)など、当方の世代としてはどストライクでした。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
さて、今年も大晦日。昨日までのこのブログで1年間を振り返ることを致しまして、当会として取り組んださまざまな事柄も載せました。
それ以外に、これも毎年ご紹介している活動のご報告。
まず、皆様方からいただいた郵便物に貼られていた切手。毎年の恒例ですが公益社団法人日本キリスト教海外医療協力会さんにお送りしました。途上国の保健医療協力などのため役立てられます。
同様に、ベルマーク。こちらはベルマーク教育助成財団さんに送付。「今月の寄贈者」としてご紹介いただいております。
「高村幸太郎」となっているのはご愛敬(笑)。
それにしても、ベルマーク、年々対象商品が減り続けていて、以前ほど送れなくなってしまい、心苦しく思っております。ベルマークが付いているから石鹸は○○石鹸、コンビニおにぎりは××マートと決めていたのですが、そのあたりがマークを付けなくなってしまいました。しかたがないのかもしれませんが、せちがらい世の中ですね……。その意味では全商品にマークを付け続けている湖池屋さんは素晴らしいと思います。
それから、講演等でいただいたギャラの中から、クラウドファンディング。二本松の大山忠作美術館さんの開館15周年特別企画展「成田山新勝寺所蔵 大山忠作襖絵展」に向けて、さらに東京都小平市の「平櫛田中応援プロジェクト~平櫛田中旧宅を後世に残すために~第2弾」へ。来年以降、光太郎の終焉の地にして第一回連翹忌会場となった中野の中西利雄アトリエ保存につき、クラウドファンディングを行うことになりそうなので、「情けは人のためならず」という下心もありますが(笑)。
というわけで、来年も変わらぬご厚誼の程、よろしくお願い申し上げます。
【折々のことば・光太郎】
小包の方を炉辺でひらきまして、お心のこもつた品々に感謝しました。抹茶は新年に口あけする事にいたしました。 生干も丸干も実に結構です、この甘味も湯をつぎながら子供の頃を思ひ出しました。皆様お揃で健康で新年を迎へられますやうに。
「お心のこもつた品々」はお歳暮的な意味合いでしょう。戦前から交流のあった美術史家・奥平英雄夫人のちゑ子から。「生干」「丸干」は「甘味」とあるので干し芋(乾燥芋)と思われます。サツマイモは光太郎の子供の頃からの好物の一つでした。
皆様方も「健康で新年を迎へられますやうに」。
![001](https://livedoor.blogimg.jp/koyama287/imgs/1/6/16cca7c6-s.jpg)
89歳だった。中国東北部(旧満州)出身。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻良子(りょうこ)さんと長女和可女(わかな)さん。
エリザベト音楽短大、国立音楽大で作曲を学び、1956年、TBSの前身「ラジオ東京」に入社し、テレビドラマ「鞍馬天狗」で作曲家デビューした。61年に退社後は「ウルトラセブン」など円谷プロの特撮シリーズの音楽を担当。「セブン」の主題歌や、「帰ってきたウルトラマン」で「ワンダバ」という男性コーラスが印象的な防衛隊出撃時のテーマ曲など、シリーズを代表する楽曲を生み、「ウルトラ音楽の父」と呼ばれた。NHK連続テレビ小説「鳩子の海」の音楽も担当した。
蒔田尚昊名義では多くの合唱曲や賛美歌を作り、桐朋学園大で後進の指導にも当たった。
昨日まで、今年1年を振り返る内容でこのブログを書いておりましたが、昨夜になって訃報がネット上に。今年1年を振り返る中でも、生前の光太郎をご存じで、当方もさんざんお世話になった浅沼隆氏をはじめ、関係の方々の訃報を少なからずご紹介しましたが、またお一人、加わってしまわれかた……という感じです。
蒔田氏、昭和45年(1970)頃に「歌曲集 智恵子抄」を作曲なさいました。ラインナップは「I 樹下の二人」「II あどけない話」「 III 同棲同類」「IV 千鳥と遊ぶ智恵子」「V レモン哀歌」。このうち「あどけない話」は全音さんから昭和45年(1970)に刊行され、未だ入手可能な『日本歌曲集 3』に掲載されており、今年も複数の演奏会で取り上げられました。
YouTubeでは、昨年開催された「男声合唱のためのウルトラセブン」 楽譜出版記念コンサートでの、加耒徹氏による歌唱の動画がアップされています。
他に「レモン哀歌」「千鳥と遊ぶ智恵子」も。
そして、「冬木透」クレジットでのウルトラ系。なんとも荘厳なイントロの「ウルトラセブンの歌」、英語の歌詞が実にかっこよかった挿入歌「ULTRA SEVEN」、いやがうえにもやる気を喚起させられる「帰ってきたウルトラマン」の「ワンダバ」(正式には「MATのテーマ」)など、当方の世代としてはどストライクでした。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
さて、今年も大晦日。昨日までのこのブログで1年間を振り返ることを致しまして、当会として取り組んださまざまな事柄も載せました。
それ以外に、これも毎年ご紹介している活動のご報告。
まず、皆様方からいただいた郵便物に貼られていた切手。毎年の恒例ですが公益社団法人日本キリスト教海外医療協力会さんにお送りしました。途上国の保健医療協力などのため役立てられます。
同様に、ベルマーク。こちらはベルマーク教育助成財団さんに送付。「今月の寄贈者」としてご紹介いただいております。
「高村幸太郎」となっているのはご愛敬(笑)。
それにしても、ベルマーク、年々対象商品が減り続けていて、以前ほど送れなくなってしまい、心苦しく思っております。ベルマークが付いているから石鹸は○○石鹸、コンビニおにぎりは××マートと決めていたのですが、そのあたりがマークを付けなくなってしまいました。しかたがないのかもしれませんが、せちがらい世の中ですね……。その意味では全商品にマークを付け続けている湖池屋さんは素晴らしいと思います。
それから、講演等でいただいたギャラの中から、クラウドファンディング。二本松の大山忠作美術館さんの開館15周年特別企画展「成田山新勝寺所蔵 大山忠作襖絵展」に向けて、さらに東京都小平市の「平櫛田中応援プロジェクト~平櫛田中旧宅を後世に残すために~第2弾」へ。来年以降、光太郎の終焉の地にして第一回連翹忌会場となった中野の中西利雄アトリエ保存につき、クラウドファンディングを行うことになりそうなので、「情けは人のためならず」という下心もありますが(笑)。
というわけで、来年も変わらぬご厚誼の程、よろしくお願い申し上げます。
【折々のことば・光太郎】
小包の方を炉辺でひらきまして、お心のこもつた品々に感謝しました。抹茶は新年に口あけする事にいたしました。 生干も丸干も実に結構です、この甘味も湯をつぎながら子供の頃を思ひ出しました。皆様お揃で健康で新年を迎へられますやうに。
昭和25年(1950)12月29日 奥平ちゑ子宛書簡より 光太郎68歳
「お心のこもつた品々」はお歳暮的な意味合いでしょう。戦前から交流のあった美術史家・奥平英雄夫人のちゑ子から。「生干」「丸干」は「甘味」とあるので干し芋(乾燥芋)と思われます。サツマイモは光太郎の子供の頃からの好物の一つでした。
皆様方も「健康で新年を迎へられますやうに」。