東京ステーションギャラリーさん、和歌山県立近代美術館さんと巡回した展覧会が、最終会場、山口県で開かれます。
動き出す!絵画 ペール北山の夢 モネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち
期 日 : 2017年1月28日(土)~3月12日(日)会 場 : 下関市立美術館 山口県下関市長府黒門東町1-1
時 間 : 午前9時30分~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
料 金 : 一般1,200円(960円)/大学生900円(720円)
※( )内は、20名以上の団体料金。
休館日 : 月曜日
※( )内は、20名以上の団体料金。
休館日 : 月曜日
大正期の美術界に功績を残した北山清太郎(1888-1945)の仕事を追いながら、彼が紹介した印象派からポスト印象派、キュビスムまでのヨーロッパ絵画、それらに感化されて新しい表現を展開した近代日本の芸術家たちによる作品を同時に展示する。 絵画、彫刻、資料およそ200点で、今から約100年前の美術「熱」をお伝えする。 (会期中に一部展示替あり)
関連催事
記念講演会「身振りとマティエール――日本における表現的絵画の台頭」
講師:北澤 憲昭(美術史家・美術評論家・女子美術大学教授)
日時:2 月18 日(土)午後2時~午後3時30分 会場:下関市立美術館 講堂
講師:北澤 憲昭(美術史家・美術評論家・女子美術大学教授)
日時:2 月18 日(土)午後2時~午後3時30分 会場:下関市立美術館 講堂
美術講座「魅力発見!近代洋画っておもしろい」
学芸員が日本近代洋画についてわかりやすく語ります。
日時:3月5日(日)午後2時~午後3時30分 会場:下関市立美術館 講堂
学芸員が日本近代洋画についてわかりやすく語ります。
日時:3月5日(日)午後2時~午後3時30分 会場:下関市立美術館 講堂
ギャラリートーク(学芸員による展示解説)
日時:1月28日(土)、3月4日(土)それぞれ午後2時~午後3時
※ ご参加には当日の観覧受付が必要です。
会場:下関市立美術館 展示室
日時:1月28日(土)、3月4日(土)それぞれ午後2時~午後3時
※ ご参加には当日の観覧受付が必要です。
会場:下関市立美術館 展示室
ワークショップ「みんなでアニメ・リレー」
絵を描き継いで、紙アニメーション(パラパラまんが)をつくりましょう!
※ 開館時間中、ご自由にご参加いただけます。
絵を描き継いで、紙アニメーション(パラパラまんが)をつくりましょう!
※ 開館時間中、ご自由にご参加いただけます。
会場:下関市立美術館 エントランスホール、展示ホール、講堂いずれか
明治末から大正にかけ、青年画家達の活動を裏方から支えて洋画界の発展に寄与し、ゴッホらを支援したペール・タンギーになぞらえ、ペール北山と呼ばれてた北山清太郎に着目した企画展です。光太郎の油絵2点、「上高地風景」「佐藤春夫像」が出ます。
その他、光太郎と交流のあったさまざまな邦人芸術家の作品(絵画を中心に、彫刻、工芸も)、光太郎を含め彼等に影響を与えたモネ、ゴッホ等の作品がずらりとならび、さながら明治大正の反アカデミズム洋画壇史といった趣です。
絵画以外に、北山が編集に当たり、光太郎も寄稿していたさまざまな美術雑誌が展示されます。『現代の洋画』、『ヒユウザン』(のち『フユウザン』)、『生活』、『多津美』など。ヒユウザン会展のポスターなども。
お近くの方、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
わがこころはいま大風(おほかぜ)の如く君に向へり
詩「郊外の人に」より 大正元年(1912) 光太郎30歳
この詩句が、詩の中で二回リフレインされています。
思いがけず智恵子と過ごすことになった、この年晩夏の千葉犬吠埼での体験を経て、秋には上記のヒユウザン会展。そしてこの詩は晩秋になって書かれました。
ヒユウザン会展では、光太郎の油絵が寺田寅彦に買い上げられ、展覧会で絵が売れるということの少なかったこの時代、光太郎は仲間に胴上げされて祝福を受けたといいます。
そうした高揚感が、智恵子への思いをさらに加速させていったのではないのでしょうか。