3.11系の話題に戻ります。本日は、新刊書籍のご紹介。
千年後のあなたへ ―福島・広島・長崎・沖縄・アジアの水辺から
2021年2月26日 鈴木比佐雄著 コールサック社 定価1,620円(税込)伝えねばならない 二〇一一年三月十一日を 人々に津波の襲来を伝え海に消えた勇敢な人々を 福島原発の放射能で遺体も捜せない人や避難民を 死者行方不明二万名もの固有名と復興の日々を 千年後のあなたへ
この詩集の中で最も古いものは一九九五年の詩「桃源郷と核兵器」だが、南太平洋でフランスが核実験したことに対して感じたことが記されている。そのあたりから私は原爆と原発について自らの最も重要なテーマとして考え始めた。その二十五年の歩みがこの詩集で一つの形になったようにも感じている。ただⅣ章には海を通して東北やアジアとの水辺のつながりを感じたこともあり、七篇ほど沖縄本島・石垣島に関する詩を収録した。(あとがきより)
この詩集の中で最も古いものは一九九五年の詩「桃源郷と核兵器」だが、南太平洋でフランスが核実験したことに対して感じたことが記されている。そのあたりから私は原爆と原発について自らの最も重要なテーマとして考え始めた。その二十五年の歩みがこの詩集で一つの形になったようにも感じている。ただⅣ章には海を通して東北やアジアとの水辺のつながりを感じたこともあり、七篇ほど沖縄本島・石垣島に関する詩を収録した。(あとがきより)
目次
序詩「ほんとの空」へ
Ⅰ 海を流れる灯籠 桃源郷と核兵器 相生橋にもたれて
被爆手水鉢(ちょうずばち)の面影 広島・鶴見橋のしだれ柳
少年は今日も焼き場に立ち続けている
被爆手水鉢(ちょうずばち)の面影 広島・鶴見橋のしだれ柳
少年は今日も焼き場に立ち続けている
Ⅱ 東海村の悲劇(きょうくん) 一九九九年九月三十日午前十時三十五分
二十世紀のみどりご 一九九九年十二月二十一日未明 大内久さん被曝死
カクノシリヌグイ シュラウドからの手紙 日のゆらぎ 牡丹雪と「青い光」兼六園にて
二十世紀のみどりご 一九九九年十二月二十一日未明 大内久さん被曝死
カクノシリヌグイ シュラウドからの手紙 日のゆらぎ 牡丹雪と「青い光」兼六園にて
Ⅲ 薄磯の木片 ―3・11小さな港町の記憶
塩屋埼灯台の下で ―二〇一二年三月十六日 薄磯海岸にて
塩屋埼灯台の下で ―二〇一二年三月十六日 薄磯海岸にて
〈本当は大人たちは予想がついていたんじゃない〉
朝露のエネルギー ―北柏ふるさと公園にて
請戸小学校の白藤 福島の祈り ―原発再稼働の近未来 薄磯の疼きとドングリ林
Ⅳ 生きているアマミキヨ 残波岬のハマゴウ 読谷村からの手弁当
辺野古を引き裂くもの サバニと月桃(げっとう) 福木とサンゴの石垣
生物多様性の亀と詩人
Ⅴ タイアン村の海亀 己を知っている国、己を知らない国 月城(ウォルソン)
モンスーンの霊水 元総理と現総理を鞭打ちたくなった 千年後のあなたへ
初出一覧
あとがきに代えて ―福島・広島・長崎・沖縄の経験からなぜ学ばないのか
略歴
著者の鈴木氏、版元のコールサック社さんの代表です。平成28年(2016)に、連翹忌にもご参加下さいました。そのご縁で本書を頂いてしまいました。多謝。
副題の「―福島・広島・長崎・沖縄・アジアの水辺から」でわかるように、詩人の若松丈太郎氏の唱える「核災」に苦しめられた人々への思い、それを引き起こした輩への痛烈な批判(副題には含まれていませんが、茨城県東海村での臨界事故も含みます)、虐げられ続ける沖縄、さらにはベトナムや韓国などにもその眼が向けられています。
「序詩」が、「「ほんとの空」へ」。平成30年(2018)元日の『福島民報』さんが初出だそうですが、存じませんでした。
「ほんとの空」へ
少し肌寒くなった秋の陽に誘われ
智恵子の言う「ほんとの空」が見たくなり
乳首山(ちちくびやま)を頂く安達太良山(あだたらやま)連峰に分け入った
いろは紅葉(もみじ)、ナナカマド、ブナなどを眺め、
下界から見れば私は紅葉の獣道をさまよう
地上を追放された一人の巡礼者だろうか
前を行く多くの巡礼者たちの頭越しに
「ほんとの空」が果たして現れるだろうか
紅葉はますます赤く私を染めている
紅葉の切れ間から渓谷を見下ろすと
智恵子の「切抜絵」のような色彩が広がる
そんな温かな絶景を光太郎も慈しんだだろうか
歩き続けていると紅葉が途切れて岩場となり
磐梯山をかすめた偏西風が強くなって
私達の地上の虚飾を全て吹き飛ばしてくれる
真っ裸になった心や身体が揺らぎながら
明日へと続く鎖を握って山頂に登り始める
智恵子の「ほんとの空」へ少し近づくために
光太郎の愛し続けた人の空を取り戻すために
鈴木氏、都内のお生まれだそうですが、ルーツはいわき市の平薄磯地区だとのことで、3.11の際には、津波やその後の関連死を含め、複数のご親族を亡くされているそうです。
そして福島浜通りで延々と続く原発の被害。その遠因は広島、長崎に遡る部分がありますし、東海村の事故など、転換点はあったはずなのに、教訓が生かされなかったわけで……。そういった意味では、日本からの協力(半分押しつけ?)で一度は原発建設を計画しながら、撤回をしたベトナムの方針などにも触れられ、なるほどなぁ、という感じでした。
ぜひお買い求めを。
【折々のことば・光太郎】
午后二時文化劇場にてアメリカ映画(肉体と幻想)を見る。中にて三田さんにあふ。事務室にて暫時談話。
「肉体と幻想」は、昭和18年(1943)のアメリカ映画。昨日ご紹介した「うたかたの恋」同様、シャルル・ボワイエの主演です。
「三田さん」は三田悊。太宰治と親交のあった詩人、三田循司の弟です。
著者の鈴木氏、版元のコールサック社さんの代表です。平成28年(2016)に、連翹忌にもご参加下さいました。そのご縁で本書を頂いてしまいました。多謝。
副題の「―福島・広島・長崎・沖縄・アジアの水辺から」でわかるように、詩人の若松丈太郎氏の唱える「核災」に苦しめられた人々への思い、それを引き起こした輩への痛烈な批判(副題には含まれていませんが、茨城県東海村での臨界事故も含みます)、虐げられ続ける沖縄、さらにはベトナムや韓国などにもその眼が向けられています。
「序詩」が、「「ほんとの空」へ」。平成30年(2018)元日の『福島民報』さんが初出だそうですが、存じませんでした。
「ほんとの空」へ
少し肌寒くなった秋の陽に誘われ
智恵子の言う「ほんとの空」が見たくなり
乳首山(ちちくびやま)を頂く安達太良山(あだたらやま)連峰に分け入った
いろは紅葉(もみじ)、ナナカマド、ブナなどを眺め、

下界から見れば私は紅葉の獣道をさまよう
地上を追放された一人の巡礼者だろうか
前を行く多くの巡礼者たちの頭越しに
「ほんとの空」が果たして現れるだろうか
紅葉はますます赤く私を染めている
紅葉の切れ間から渓谷を見下ろすと
智恵子の「切抜絵」のような色彩が広がる
そんな温かな絶景を光太郎も慈しんだだろうか
歩き続けていると紅葉が途切れて岩場となり
磐梯山をかすめた偏西風が強くなって
私達の地上の虚飾を全て吹き飛ばしてくれる
真っ裸になった心や身体が揺らぎながら
明日へと続く鎖を握って山頂に登り始める
智恵子の「ほんとの空」へ少し近づくために
光太郎の愛し続けた人の空を取り戻すために
鈴木氏、都内のお生まれだそうですが、ルーツはいわき市の平薄磯地区だとのことで、3.11の際には、津波やその後の関連死を含め、複数のご親族を亡くされているそうです。
そして福島浜通りで延々と続く原発の被害。その遠因は広島、長崎に遡る部分がありますし、東海村の事故など、転換点はあったはずなのに、教訓が生かされなかったわけで……。そういった意味では、日本からの協力(半分押しつけ?)で一度は原発建設を計画しながら、撤回をしたベトナムの方針などにも触れられ、なるほどなぁ、という感じでした。
ぜひお買い求めを。
【折々のことば・光太郎】
午后二時文化劇場にてアメリカ映画(肉体と幻想)を見る。中にて三田さんにあふ。事務室にて暫時談話。
昭和22年(1947)2月17日の日記より 光太郎65歳
「肉体と幻想」は、昭和18年(1943)のアメリカ映画。昨日ご紹介した「うたかたの恋」同様、シャルル・ボワイエの主演です。
「三田さん」は三田悊。太宰治と親交のあった詩人、三田循司の弟です。




川内村産の酒造好適米「夢の香」100%で仕込んだ純米吟醸酒「歸宴(かえるのうたげ)」の新酒が完成し、村内の商店などで販売が始まった。15日は村コミュニティセンターで新酒披露会が開かれた。









































![KIMG4471[1]](https://livedoor.blogimg.jp/koyama287/imgs/d/b/db915b6a-s.jpg)


























































































二本松市出身の洋画家高村智恵子が病床で制作した紙絵の実物展示は11月24日まで、同市智恵子記念館で開かれている。紙の色合いや質感といった本物だからこそ分かる作品の魅力を味わえる。






二本松商工会議所とあだたら商工会は1日、二本松市の参加店でスタンプを集めると総額100万円の賞品が抽選で当たる「オールにほんまつスタンプラリー2020」を始めた。11月30日まで。



秋の観光シーズンに合わせ、にほんまつ観光協会と福島交通は3日から11月3日までの土、日曜、祝日に限り、安達太良山の紅葉を楽しむ行楽客のために、JR二本松駅と岳温泉、奥岳登山口を結ぶ臨時バス「奥岳臨時便」を運行する。
「ほんとの空」。今では本県の豊かな自然を表す言葉だが、本来は安達太良山上空に広がる青空を指す。同市出身の洋画家高村智恵子の死後、夫で詩人、彫刻家の高村光太郎が著した詩集「智恵子抄」に収録された「あどけない話」に由来する。東京での暮らしに疲れた智恵子が古里への思いを吐露した時に言った。










【二本松】特産物や名所など訪問先の魅力と出合える道の駅。その中で上下線ともに施設があるのは珍しい。上り線に紙すきが体験できる和紙伝承館、下り線に広い芝生広場などがあり、それぞれ異なる楽しみ方もできる。
安達中3年生は26日、二本松市・道の駅安達「智恵子の里」内の市和紙伝承館で、千年以上の歴史を持つ地元の工芸品「上川崎和紙」で卒業証書を作る手すき体験に取り組んだ。
埼玉県東松山市の教育長を務められていた















こちらは今月、やはり市民講座の講師でお邪魔しますので、その際に行って参ります。












