智恵子の故郷・福島二本松に、現在の二本松工業高校さんと安達東高校さんが統合して今春開校する二本松実業高校さん。
昨年十二月には新しい校歌の歌詞等が発表され、光太郎詩「あどけない話」(昭和3年=1928)由来の「ほんとの空に」の語が4番まですべての結句に使われることになりました。現在の二本松工業高校さん、安達東高校さん両校の生徒さんから校歌に入れてほしい言葉を募り、両校の先生方で作る校歌制作委員会が作詞されたとのことです。作曲は、福島ともゆかりの大友良英氏。神奈川ご出身の同氏ですが、10代の頃、福島市で過ごされ、福島県立福島高等学校さんを卒業されているそうです。
昨年十二月には新しい校歌の歌詞等が発表され、光太郎詩「あどけない話」(昭和3年=1928)由来の「ほんとの空に」の語が4番まですべての結句に使われることになりました。現在の二本松工業高校さん、安達東高校さん両校の生徒さんから校歌に入れてほしい言葉を募り、両校の先生方で作る校歌制作委員会が作詞されたとのことです。作曲は、福島ともゆかりの大友良英氏。神奈川ご出身の同氏ですが、10代の頃、福島市で過ごされ、福島県立福島高等学校さんを卒業されているそうです。
先月末、4月の開校式で披露するため、大友氏御指導のもと、校歌のレコーディングが為されたことが報道されました。
地元紙『福島民友』さん。なぜか2件の記事が出ていました。全県版と中通り版というところでしょうか。残念ながらどちらにも「ほんとの空」の語は入っていませんでしたが。
【折々のことば・光太郎】
出発の歳は御見送り被下難有存じ候。 太平洋の嵐と「ロツキー」山の雪を見て二月廿七日に無事紐育へ着きました。其日早速美術館へ参り聊か驚きました。
3年半にわたる海外留学、最初の目的地であるニューヨーク到着を知らせる手紙です。「美術館」はメトロポリタン美術館でしょうか。
地元紙『福島民友』さん。なぜか2件の記事が出ていました。全県版と中通り版というところでしょうか。残念ながらどちらにも「ほんとの空」の語は入っていませんでしたが。
大友良英さんが指導、新校歌を録音 4月開校の二本松実高
二本松工高、安達東高の両校生徒らは31日、二本松市で、2校が統合して4月に開校する二本松実業高の校歌を録音した。
録音には生徒34人と、作曲した福島市ゆかりの音楽家大友良英さん、大友さんの楽曲の録音を担当しているエンジニア中村茂樹さんが参加。生徒は大友さんの指導を受けながら力強い歌声を響かせた。
参加した安達東3年の結城南海さんは「歌詞に学校の近くの名所や通学路が入っているので、後輩たちに情景を思い浮かべながら歌ってほしい」と話した。録音した校歌は4月の開校式で披露される。
心に残る歌詞と曲調 新設二本松実高の校歌、生徒34人録音に参加
1月31日に二本松市民会館で行われた二本松実高の校歌の録音では、統合する二本松工と安達東の両校生徒が一緒に新校歌を歌い交流した。
歌詞は生徒から取り入れてほしい言葉を募り、両校の教員でつくる校歌制作委員会が作った。「光」や「創ろう」など前向きな言葉が登場し、未来に向けた明るい内容に仕上げた。作曲は福島市ゆかりの音楽家大友良英さんが手がけ、歌詞に合わせた明るいポップスのような曲調で、親しみやすく、歌いやすいメロディーにした。大友さんは「卒業後も心に残るメロディーだと思う」と話した。
録音では、生徒34人が大友さんの指導の下、何度も大きな声で歌い上げた。参加した安達東1年の渡辺拓実さんは「安達東の校歌を歌えなくなるのは寂しいが、それ以上に新しい校歌を歌えることにわくわくする」と話し、二本松工2年の藤井まなかさんは「ずっと残る校歌の録音に参加できてうれしい。統合して新しい友達ができるのが楽しみ」と笑顔を見せた。
愛される校歌として歌い継がれてほしいものです。【折々のことば・光太郎】
出発の歳は御見送り被下難有存じ候。 太平洋の嵐と「ロツキー」山の雪を見て二月廿七日に無事紐育へ着きました。其日早速美術館へ参り聊か驚きました。
明治39年(1906)3月5日 川崎安宛書簡より 光太郎24歳
3年半にわたる海外留学、最初の目的地であるニューヨーク到着を知らせる手紙です。「美術館」はメトロポリタン美術館でしょうか。