今年3月には、光太郎第二の故郷・岩手花巻で「高村光太郎と花巻」が発行されましたし、それ以外にも光太郎智恵子、光太郎の父・光雲にかかわるものがぽつりぽつり発行されてきました。
で、今月、新たに発売のものを2種、ご紹介します。
まずは光雲がらみ。
オリジナル フレーム切手「上野恩賜公園 開園150周年記念」の販売開始
日本郵便株式会社東京支社(東京都江東区、支社長 木下 範子)は、オリジナル フレーム切手「上野恩賜公園 開園150周年記念」を販売します。まず、台紙の部分に、パンダのシャンシャンと共に、光雲が主任となって東京美術学校総出で作られた「西郷隆盛像」がどーんと。さらに84円切手としても西郷像のものが1枚。

ところで、販売告知中に「10月19日(木)から、上野恩賜公園にて開催される「上野恩賜公園開園150周年 総合文化祭」」という文言があり、「へー、そんなのやるんだ」と思い、調べてみました。
公式サイトによると、公園内でさまざまなコンテンツやイベント。中にはやはり西郷像に関わると思われるガイドツアーなども。
お近くの方、ぜひどうぞ。
オリジナルフレーム切手、もう一種。
自然を愛し水と緑が薫るまち 信州 安曇野」 の販売開始
長野県安曇野市を題材に、安曇野市の四季折々の美しい自然や風景を表現したフレーム切手を作成しました。

ちなみに碌山館、11月5日(日)に一夜限りのライトアップが為されるそうです。

【折々のことば・光太郎】
今晩は智恵子の命日で智恵子と一緒に配給のビールをのんだところです。静かなさびしい晩です。物音一つしません。おけらもまだ鳴きません。寝たくないやうな晩です。
「命日」といっても月命日ですね。「智恵子に配給のビールを供へた」ではなく「智恵子と一緒に配給のビールをのんだ」。なにげな表現に光太郎の切ない心情が見て取れます。
以前にも書きましたが、陰膳のようにビールをコップ二つに注いでおくと、いつのまにかそちらも無くなっているという回想を残しています。絶対、自分で飲んで居るんですけれど(笑)。
それにしてもまだビールの配給も為されていたのですね。