現代アートの展覧会を2件。
まず、上野から。既に先週から始まっています。
VOCA展では全国の美術館学芸員、研究者などに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により、全国各地から未知の優れた才能を紹介していきます。
2021.12.20 VOCA展2022選考会が行われ、出品作家33人(組)による作品の中から各受賞者が決定しました。
まず、上野から。既に先週から始まっています。
期 日 : 2022年3月11日(金)~3月30日(水)
会 場 : 上野の森美術館 東京都台東区上野公園1-2
時 間 : 10:00~17:00
休 館 : 期間中無休
料 金 : 一般800円/大学生500円/高校生以下無料
VOCA展では全国の美術館学芸員、研究者などに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により、全国各地から未知の優れた才能を紹介していきます。
2021.12.20 VOCA展2022選考会が行われ、出品作家33人(組)による作品の中から各受賞者が決定しました。
VOCA賞 川内理香子さん VOCA奨励賞 鎌田友介さん 近藤亜樹さん
VOCA佳作賞 谷澤紗和子さん、堀江栞さん 大原美術館賞 小森紀綱さん
受賞作のうち、谷澤紗和子さんという方の作品が、智恵子紙作品(紙絵、雑誌『青鞜』表紙絵)からのインスパイアとなっています。題して「はいけい ちえこ さま」。
ちなみに昨年の「VOCA展」では、光太郎の父・光雲の木彫「老猿」もモチーフにした作品が出ていました。光雲、光太郎、智恵子、意外と現代作家の皆さんの創作意欲も刺激しているようで。
谷澤さん、同じく智恵子作品オマージュを含む個展も開催されます。
智恵子の顔を持つ、生涯最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」制作のための下見中です。十和田湖をあとに、青森市へ向かう途中、酸ヶ湯温泉に一泊しました。
「菊池氏」は彫刻家の菊池一雄。健康に不安を抱えていた光太郎が、像の制作不能となった場合のピンチヒッターとして指名していました。「松下氏」は中央公論社の編集者・松下英麿です。
受賞作のうち、谷澤紗和子さんという方の作品が、智恵子紙作品(紙絵、雑誌『青鞜』表紙絵)からのインスパイアとなっています。題して「はいけい ちえこ さま」。
谷澤さんのツイートから。
VOCA展2022にて、VOCA佳作賞をいただきました。
出品作の「はいけい ちえこ さま」は、高村智恵子さんへのオマージュ作品として制作しました。
この数年の、私の推し活の成果を作品に込めました。作品プランを実現することが出来て、感無量です。ぜひたくさんの方に観て頂きたいです。
最後の蟹が「NO」の文字になっているあたり、一筋縄のオマージュではないな、という感じます。ちなみに昨年の「VOCA展」では、光太郎の父・光雲の木彫「老猿」もモチーフにした作品が出ていました。光雲、光太郎、智恵子、意外と現代作家の皆さんの創作意欲も刺激しているようで。
谷澤さん、同じく智恵子作品オマージュを含む個展も開催されます。
期 日 : 2022年3月19日(土)~4月9日(土)
会 場 : studio J 大阪市西区北堀江3-12-3
時 間 : 12:00~18:00
休 館 : 月曜、火曜、日曜、祝日休館
料 金 : 無料
studio Jに於ける3月からの展覧会としまして、谷澤紗和子個展「Emotionally Sweet Mood-情緒本位な甘い気分-」を開催致します。タイトルは、詩人の高村光太郎によるエッセイ「智恵子の半生」の中で、高村智恵子の油彩画について語った部分からの抜粋です。
谷澤は「妄想力の拡張」をテーマに、生と死、愛、痛み、などの広大な妄想/想像力が解放されることを目指し、そのための装置として作品を創っており、VOCA展2022では佳作賞に選出されました。
今回の個展では、画家/紙絵作家の高村智恵子へのオマージュに加え、女性像をテーマにした新作の切り紙作品を発表します。時節柄、何かと不安定ではありますが皆様のお越しをお待ちしております。
フライヤーに使われている作品は、現存が確認出来ている智恵子油絵3点のうちの一つ、二本松市智恵子記念館さん蔵の「ヒヤシンス」をモチーフにしたものですね。
当方、上野の「VOCA展」の方は、今週、拝見に伺おうと思っています。まだまだ新規感染者数は激減とまでは行きませんが、コロナ禍もピークは過ぎたようで、そろそろ感染の総本山たる都内にも出ても大丈夫かな、と思っております(昨秋以来、都内はほぼ通過するだけにしておりました)。その他、国会図書館さんなどにも行く用事がありますので。
感染対策には十分お気をつけつつ、皆様もぜひ足をお運び下さい。
【折々のことば・光太郎】
休屋より車にて青森道を走り、酸か湯につく、 入浴、植物園見物、 菊池氏東京にかへる、松下氏もかへる、酸か湯の大湯めづらし。
フライヤーに使われている作品は、現存が確認出来ている智恵子油絵3点のうちの一つ、二本松市智恵子記念館さん蔵の「ヒヤシンス」をモチーフにしたものですね。
当方、上野の「VOCA展」の方は、今週、拝見に伺おうと思っています。まだまだ新規感染者数は激減とまでは行きませんが、コロナ禍もピークは過ぎたようで、そろそろ感染の総本山たる都内にも出ても大丈夫かな、と思っております(昨秋以来、都内はほぼ通過するだけにしておりました)。その他、国会図書館さんなどにも行く用事がありますので。
感染対策には十分お気をつけつつ、皆様もぜひ足をお運び下さい。
【折々のことば・光太郎】
休屋より車にて青森道を走り、酸か湯につく、 入浴、植物園見物、 菊池氏東京にかへる、松下氏もかへる、酸か湯の大湯めづらし。
昭和27年(1952)6月19日の日記より 光太郎70歳
智恵子の顔を持つ、生涯最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」制作のための下見中です。十和田湖をあとに、青森市へ向かう途中、酸ヶ湯温泉に一泊しました。
「菊池氏」は彫刻家の菊池一雄。健康に不安を抱えていた光太郎が、像の制作不能となった場合のピンチヒッターとして指名していました。「松下氏」は中央公論社の編集者・松下英麿です。