さきにお伝えしたように、智恵子の故郷・福島二本松では「高村智恵子レモン祭」として、さまざまなコンテンツが展開中。そのうち、智恵子生家のライトアップについて『福島民友』さんが報じて下さいました。
いい感じですね。夜中に突如二階の障子に灯りがともり、浮かんだ智恵子のシルエットが動き出しそうな……(笑)。
ライトアップは今夜も行われ、いったん休止。その後、11月5日(火)~17日(日)の期間に再び点灯だそうです。
もう1件、光太郎第二の故郷・岩手花巻での「食」イベント。
10月5日〈レモンの日〉にちなんで開催! いろんなジャンルの飲食店が、いちおしのレモンメニューを持って集まります。レモン尽くしの爽やかな2日間をぜひお楽しみください。
地図を見ると光太郎が足繁く通った大沢温泉さんや鉛温泉さんを含む花巻南温泉峡の入口、当方もよく立ち寄るファミリーマートさんの隣の隣(笑)ですね。
情報に気づいたのが昨日で、申し訳ありませんでした。言い訳させていただけるなら公式サイトに光太郎智恵子の名が無かったもので……。他地域などでも光太郎智恵子をあまり意識せずに「レモンの日」ということでのイベントがあったりするのでしょうか。
とにもかくにも、お近くの方、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
「智恵子切抜絵展」少しも差支へないと考へます。未知の人々に見ていただくのも愉快です。
真壁は山形在住の詩人。戦争末期の昭和20年春、光太郎は南品川ゼームス坂病院で智恵子が作った紙絵千数百枚のうち約3分の1を真壁の元に疎開させました。他の3分の2も花巻の佐藤隆房宅、茨城の宮崎仁十郎宅に分散疎開。そのため、4月の空襲でアトリエ兼住居は灰燼に帰しましたが、智恵子紙絵は無事でした。
書簡は手元にある紙絵を山形の人々に見てもらいたいので、展覧会を開きたいという真壁の提案に対する返答です。これを受けて11月19日~28日、山形市美術ホールで「智恵子遺作切抜絵展覧会」が開催されました。これが初の智恵子紙絵展でした。