東京芸術大学の前身、東京美術学校の波乱の歴史をたどりながら、明治維新以後の日本美術の、西洋との出会いと葛藤を描く。
目次
明治維新から太平洋戦争敗戦に至るこの国歴史全般が、まさにサブタイトルの通り「国粋と国際のはざまに揺れて」の年月だったわけで(現代も、ですが)、美術教育、そして美術界全体もその波から逃れられなかったことに思いを馳せながら拝読いたしました。
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【折々のことば・光太郎】
数日前小包到着、実にいろいろいただき、驚くばかりです、数へる事も出来ないほどで皆お心のこもつた品々、ありがたく存じました、 アメリカの洗剤は早速使用、なるほど效能書にある通り純白に上るので喜びました、
敗戦から7年近く経ち、物資不足も漸く落ち着いてきたようですが、まだまだだったようですね。