今年、2021年は詩集『智恵子抄』発刊80周年ということになり、智恵子の故郷・福島二本松で智恵子顕彰活動をなさっている「智恵子のまち夢くらぶ」さんの主催で、さまざまな記念事業が計画されています。そのうちの「「智恵子抄」総選挙」について、今月3日の『読売新聞』さん福島版の記事。
ともあれ、まずは総選挙。「投票された方から抽選で80名様に記念品をプレゼントいたします」だそうで、おそらく、結果如何に関わらない抽選でしょう(当方、勝手に便乗して胴元となり「3連単」とか「オッズ何倍」とかやりたくなってしまいますが(笑))。ふるってご応募下さい。
【折々のことば・光太郎】
午前八時頃定見さん宅にゆき、ホームスパン見学。土沢の及川善三氏方に居らるる福田春子さんといふ女の人講師なり。織り終りあり。仕上げの縮絨といふ工作の見学、手伝ひ。
「及川善三」「福田春子」は、それぞれ正しくは「及川全三」「福田ハレ」。それぞれホームスパン作家として活躍しました。光太郎愛用の猟人服は、のちに福田が織った生地を使って作られています。
この日、光太郎が蟄居生活を送っていた太田村山口地区に、福田が講師として来、村人にホームスパン制作の講習を行ったとのこと。光太郎の興味深く見学、さらには「手伝ひ」とまで書かれていますね。
さらに講習終了後、福田に、智恵子遺品にして、イギリスの染織工芸家エセル・メレ作のホームスパン毛布を見せてあげています。
詩人で彫刻家の高村光太郎が妻・智恵子への思いをつづった詩集「智恵子抄」出版から今年で80年となるのを記念し、智恵子が生まれた二本松市の団体「智恵子のまち夢くらぶ」が、詩集の中から最も心に残った作品を決める「総選挙」を開催する。光太郎の命日の2日、募集を始めた。同団体代表の熊谷健一さん(70)は「多くの人に楽しんで応募してほしい」と呼びかけている。
同団体は、市内や関東圏などに住む50~80歳代の男女25人で活動。智恵子ゆかりの地を観光客に案内するツアーや、高村夫妻についての勉強会を開くなど顕彰活動に取り組んでいる。智恵子の生誕120年や没後70年といった節目には、朗読会やコンサートといったイベントも企画してきた。
今年は「智恵子抄」出版から80年だが、コロナ禍で大勢の人が集まる活動は難しく、全国に投票を呼びかける「総選挙」を計画した。「おうち時間で詩集をゆっくり読んで、2人の波乱万丈の人生から、それぞれの生き方のヒントを得る機会にしてもらいたい」という。
募集対象は、出版社・龍星閣の「智恵子抄」と続編「智恵子抄その後」の36作品。最も印象に残った1作品を選び、郵便はがきに〈1〉作品名〈2〉選んだ理由(100文字以内)〈3〉氏名〈4〉住所〈5〉電話番号〈6〉年齢――を書き、「智恵子記念館」(〒969・1404 二本松市油井漆原町36)に送る。二本松市本町の市民交流センターには、手作りの投票箱と用紙が置かれており、直接応募できる。締め切りは10月31日(消印有効)で、応募は1人1回まで。抽選で80人に、光太郎と智恵子の記念品を贈る。
開票結果は、同団体が11月21日に開く予定の第2回全国「智恵子抄」朗読大会で発表される。熊谷さんは「応募してくれる方々がどのような作品を選ぶのか興味深い。まだ読んだことがない方にも、この企画をきっかけに作品のファンになってもらえたらうれしい」と話している。
また近くなりましたら詳しくご紹介しますが、10月には「「智恵子抄」安達太良キャンプ」(当方、パネルディスカッションのパネラーをを頼まれております)、11月には「第2回全国「智恵子抄」朗読大会」だそうです。
ともあれ、まずは総選挙。「投票された方から抽選で80名様に記念品をプレゼントいたします」だそうで、おそらく、結果如何に関わらない抽選でしょう(当方、勝手に便乗して胴元となり「3連単」とか「オッズ何倍」とかやりたくなってしまいますが(笑))。ふるってご応募下さい。
【折々のことば・光太郎】
午前八時頃定見さん宅にゆき、ホームスパン見学。土沢の及川善三氏方に居らるる福田春子さんといふ女の人講師なり。織り終りあり。仕上げの縮絨といふ工作の見学、手伝ひ。
昭和22年(1947)5月20日の日記より 光太郎65歳
「及川善三」「福田春子」は、それぞれ正しくは「及川全三」「福田ハレ」。それぞれホームスパン作家として活躍しました。光太郎愛用の猟人服は、のちに福田が織った生地を使って作られています。
この日、光太郎が蟄居生活を送っていた太田村山口地区に、福田が講師として来、村人にホームスパン制作の講習を行ったとのこと。光太郎の興味深く見学、さらには「手伝ひ」とまで書かれていますね。
さらに講習終了後、福田に、智恵子遺品にして、イギリスの染織工芸家エセル・メレ作のホームスパン毛布を見せてあげています。