笑っちゃうしかありませんでした。
先月中旬、FNN系のニュースから。
先月中旬、FNN系のニュースから。
中国で大人気商品となった、日本の伝統技術で作ったという鉄の鍋をPRする人物。4代目家主・伊藤慧太と表示されている。ところが、動画の内容はでたらめ。4代目というのも、日本の伝統技術というのも、うそ。しかも話をよく聞いてみると、「鉄鍋は生活必需品として、人々の生活に便利をお配りしました」などと、日本語がおかしい。
でたらめなのは、ほかにも...。紹介されている初代と2代目の写真。初代を小説家の志賀直哉と重ねると、ぴったり。さらに2代目には、詩人で彫刻家の高村光太郎と思われる写真が使われている。
鍋は高いもので、およそ2万円ほどで販売されていた。箱には、すべて日本語で、「日本製輸入品」の文字と、住所には、富山県に実在する地名が書かれている。しかし、富山・射水市に問い合わせると、会社の法人登記はなく、地域で鍋が有名ということも聞いたことがないとのこと。
一方、上海にあるとされる関係先の住所のオフィスビルを訪ね、警備員に話を聞いてみたが...。警備員「鉄の鍋? 炒めたりするやつ? ここの中にはないね」はたして、ここに関係先はあったのだろうか。
中国メディアによると、中国当局は産地を偽装した鍋を販売した疑いで、2020年12月に関係先の倉庫を封鎖。今も調査が続いているという。
というわけで、笑っちゃうしかありませんでした。光太郎も草葉の陰で苦笑しているのではないでしょうか(笑)。
【折々のことば・光太郎】
宮沢邸の昼食に招かる。珍しき握寿しの御馳走。
この前日、蟄居生活を送っていた花巻郊外旧太田村から花巻町に出て来て、総合花巻病院長・佐藤隆房邸に宿泊していました。さすがに山小屋生活では握り寿司を食する機会はなかったのでしょう。
というわけで、笑っちゃうしかありませんでした。光太郎も草葉の陰で苦笑しているのではないでしょうか(笑)。
【折々のことば・光太郎】
宮沢邸の昼食に招かる。珍しき握寿しの御馳走。
昭和22年(1947)5月16日の日記より 光太郎65歳