しばらく3.11系のネタをいろいろ書いて参りまして、まだあるのですが、一旦休止します。本日はテレビ放映とラジオ放送の情報を。

まずテレビ。NHK Eテレさんの「にほんごであそぼ」、再放送ですがいろいろと。

にほんごであそぼ「福島のわっぱめし」

NHK Eテレ 2021年3月16日(火) 06:35~06:45  再放送 17:00〜17:10

日本語の豊かな表現に慣れ親しみ、楽しく遊びながら『日本語感覚』を身につける番組。言葉を覚え始めるお子さんから大人まで、あらゆる世代の方を対象に制作しています。今日は…文楽「あどけない話」高村光太郎、あいだのじいさん「わっぱめしのあいだ」、童謡「マーチング・マーチ」、ひこうき山陽のごとくごとく「さざえ堂」、歌舞伎/天地の見得〜応用編〜「さるかに合戦」、うた「日本全国むかし歩き」

【出演】美輪明宏,神田山陽(三代目),竹本織太夫,鶴澤清介,中村勘九郎,中村勘太郎,中村長三郎,おおたか静流,ラッキィ池田,中尾隆聖 ほか


3月2日(火)放映の回を再放送するもので、「あどけない話」は、昨年の2月に使われた映像の使い回しです。
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にほんごで「日本全国いいとこコンサート 福島・楢葉」

NHK Eテレ 2021年3月20日(土) 15:00~15:45

福島のみなさんから送っていただいた歌声やごもじもじ、絵などを加えて構成した、福島にゆかりの歌と名文がいっぱいのコンサート。〈ゲスト〉木下航志。内容は…ひこうき山陽のごとくごとく「さざえ堂」、クイズ:かえるづくし/草野心平『誕生祭』より、曲:「日本全国むかし歩き」「初恋」「道程」「雲」「小さき者へ」「子らを思ふ歌」「VIVA!をとめたち。」「こころよ」「花は咲く」「元気でいこう!ごもじもじ」

【出演】美輪明宏,神田山陽(三代目),藤原道山,木下航志,ラッキィ池田,坂本龍一,野村萬斎,うなりやベベン,中尾隆聖,小林翼,石原涼太郎,與那覇結衣,河野梨花 ほか
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今月初め、5回に分割して放映された「日本全国いいとこコンサート 福島・楢葉」を、特別枠でまとめて放映するようです。

コロナ禍のため、楢葉町での公開収録は出来なかったということですが、楢葉の皆さんのご協力で作られました。

「あいだのじいさん」というコーナーでは、安達太良山が紹介されます。
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それから、坂本龍一さん作曲の「「道程」より」。突然ですが、高村光太郎さんもご登場(笑)。
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藤原道山さんが尺八でご参加されている、ぜいたくなバージョンです。
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朗読も入ります。
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さらに、当会の祖・草野心平の作品から「かえるづくし」。

来週には、また5分割しての再放送が通常枠で行われます。

続いて、花巻系。

美しい日本に出会う旅▼文豪が愛した名湯めぐり 銀河鉄道の夜・奥の細道・坊ちゃん

BS-TBS 2021年3月17日(水) 21:00~21:54

文豪は温泉が好きだった!?日本全国、文豪が愛した温泉をめぐります。宮沢賢治といえば岩手の花巻温泉。日本一深い「白猿の湯」は立って入る温泉。賢治の大好物も紹介します。夏目漱石が愛したのは愛媛の道後温泉。『坊っちゃん』気分でひと風呂浴びたら三色団子をいただきましょう。松尾芭蕉の山中温泉、志賀直哉の城崎温泉、谷崎潤一郎の有馬温泉、与謝野晶子の法師温泉など、高橋一生さんが文豪気分で極上温泉をご案内します。
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番組説明に光太郎の名はありませんが、花巻の「白猿の湯」は、鉛温泉藤三旅館さん。光太郎もほめた温泉で、賢治の「なめとこ山と熊」にも登場します。「与謝野晶子の法師温泉」が、上記画像。法師温泉さんにも光太郎の足跡が残っています。

さらに、ラジオ番組。

邦楽百番 ▽地唄「七小町」箏曲「言問」「樹下の二人」

NHKFM 2021年3月20日(土) 11:00~11:50

「地唄「七小町」」船坂三(光)枝:作詞 光崎検校 八重崎検校:作曲
 唄と三絃…(出演)友渕のりえ、箏…(出演)久松彩子、尺八…(出演)山本邦山
 (22分26秒) ~509スタジオ~

「言問」北原白秋:作詞 杵屋正邦:作曲 歌と三絃…(出演)友渕のりえ
 (12分42秒) ~509スタジオ~

「樹下の二人」高村光太郎:作詞 小山清茂:作曲 歌と箏…(出演)友渕のりえ
 (11分07秒) ~509スタジオ~
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小山清茂(ちなみに当方の遠い遠い親戚のようです)作曲の「樹下の二人」。昭和50年(1975)作曲・初演で、今回演奏される友渕のりえさんによる委嘱作品です。

当方、平成26年(2014)、この曲が演奏された箏曲奏者の故・浜根由香さんのコンサート「浜根由香 東北を謳う」を聴きに、福島県南相馬市に行ったことを思い出します。

それから、光太郎の朋友・北原白秋作詞の「言問」。作曲が杵屋正邦ということで、「あっ」と思いました。昭和25年(1950)、光太郎作詞の「初夢まりつきうた」の作曲者だったからです。

それぞれ、ぜひご視聴下さい。

【折々のことば・光太郎】

午后二時、子息さんと同道、花巻座にゆく。清六さん入口に待つて居らる。島貫さんも居る。ボワイヱ、ダリユーのフランス映画。四時前に終る。


昭和22年(1947)2月16日の日記より 光太郎65歳

清六さん」は、賢治実弟の宮沢清六、「子息さん」は賢治親戚の歌人・関登久也の子息、「島貫さん」は島貫太吉という山形米沢の医師です。

ボワイヱ」は、シャルル・ボワイエ、「ダリユー」はダニエル・ダリュー。ともにフランスの俳優です。光太郎が観た映画の題名は明記されていませんが、昭和11年(1936)制作の「うたかたの恋」ではないかと思われます。この映画は戦前の日本では検閲により公開禁止、戦後、昭和21年(1946)になって公開されました。
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