昨日から今朝にかけ、宮城県女川町の、光太郎文学碑の精神を受け継ぐ「いのちの石碑」を取り上げて下さった番組等を拝見しました。
まず、地上波日テレさんの「news every.特別版 未来へつなぐ〜私たちの10年〜」。震災の2年後、平成25年(2013)に1基目が建てられた「いのちの石碑」のこれまでの軌跡が、10分程で紹介されました。やはり日テレさん系で昨年放映された「NNNドキュメント東日本大震災9年 約束 ~それぞれの道~」、それから平成26年(2014)放映の「」を下敷きにしていたようです。
この「企画書」に、光太郎文学碑を手本に、募金で建設費用をまかなうと記されていました。
しかし、中心メンバーの鈴木智博さん、決して喜んでこの活動に携わっていたわけではなく……
それでもここまで続けてきたのは……
そういう思いからでした。
そして、
とのこと。
続いて、地上波テレ朝さんの「テレメンタリー2021 “3.11”を忘れない83 震災家族〜遺された父と子の10年〜」。
「news every」でも中心に取り上げられた、鈴木智博さんとそのご家族の物語。メインは漁師をなさっているお父さんの鈴木高利さん。津波で奥様とご両親を亡くされ、その後、男手一つで智博さんと二人のお嬢さんの三人を育てられました。その生き様を見て、なるほど、智博さんのような子供が育つのは、こういうお父さんに育てられたためか、と、納得しました。
智博さんたちの「いのちの石碑」についても言及。
直上の画像は、平成31年(2019)に行われた女川町の追悼式の模様です。
惜しむらくは、午前4:30からの放映だったこと。こういう番組こそ、もっと早い時間帯に放映すべきなのでは、と思いました。地元、宮城のKHB東日本放送さんでは、今日午前11:20~の放映だそうですが。
さて、今後も「いのちの石碑」関連の番組放映があります。
もう1件、3.11当日にも。
それぞれ、ぜひご覧下さい。
それから、「いのちの石碑」は取り上げられませんでしたが、NHK BSプレミアムさんの「宮城発地域ドラマ ペペロンチーノ」。やはり女川町を舞台としていました。
津波で店を失ったオーナーシェフの役を、草彅剛さん。熱演、というより、むしろ淡々とした演技が、かえってリアルな印象でした。
奥様を演じられたのが、吉田羊さん。彼女に関し、途中、「ん?」という箇所が何箇所もあり、「妙だな?」と思っていたら、ドラマ終盤にその謎が明らかにされます。
詳しいネタバレは避けますが、光太郎詩「亡き人に」(昭和14年=1939)を想起しました。
まさに、この詩のように、「あなたはまだゐる其処(そこ)にゐる」だったわけで……。
それから、各登場人物の、それぞれの10年。上記の鈴木智博さんの葛藤のように、おのおのが悩みや苦しみ、それからつらい中でも喜びなども抱えて来た姿が、群像ドラマとして描かれてもいました。
こちらは再放送を期待します。
【折々のことば・光太郎】
夜食いつかの関さんからの牛肉ののこりにてビフテキを作る。キヤベツ、ジヤガをその脂でいためる。豪華晩餐となる。ただ皿に盛つたものが部屋寒きためすぐ冷えるには閉口。
寝ている布団に、壁の隙間から舞い込んだ雪が、うっすらと積もるような小屋ですからね……。
まず、地上波日テレさんの「news every.特別版 未来へつなぐ〜私たちの10年〜」。震災の2年後、平成25年(2013)に1基目が建てられた「いのちの石碑」のこれまでの軌跡が、10分程で紹介されました。やはり日テレさん系で昨年放映された「NNNドキュメント東日本大震災9年 約束 ~それぞれの道~」、それから平成26年(2014)放映の「」を下敷きにしていたようです。
この「企画書」に、光太郎文学碑を手本に、募金で建設費用をまかなうと記されていました。
しかし、中心メンバーの鈴木智博さん、決して喜んでこの活動に携わっていたわけではなく……
それでもここまで続けてきたのは……
そういう思いからでした。
そして、
とのこと。
続いて、地上波テレ朝さんの「テレメンタリー2021 “3.11”を忘れない83 震災家族〜遺された父と子の10年〜」。
「news every」でも中心に取り上げられた、鈴木智博さんとそのご家族の物語。メインは漁師をなさっているお父さんの鈴木高利さん。津波で奥様とご両親を亡くされ、その後、男手一つで智博さんと二人のお嬢さんの三人を育てられました。その生き様を見て、なるほど、智博さんのような子供が育つのは、こういうお父さんに育てられたためか、と、納得しました。
智博さんたちの「いのちの石碑」についても言及。
直上の画像は、平成31年(2019)に行われた女川町の追悼式の模様です。
惜しむらくは、午前4:30からの放映だったこと。こういう番組こそ、もっと早い時間帯に放映すべきなのでは、と思いました。地元、宮城のKHB東日本放送さんでは、今日午前11:20~の放映だそうですが。
さて、今後も「いのちの石碑」関連の番組放映があります。
ザ・ドキュメンタリー「海の声が聞こえますか 東日本大震災から10年」
地上波テレビ東京 2021年3月8日(月) 03:10~03:40東日本大震災からまもなく10年。海をめぐる様々な人々のその後を追いかける。
▼津波で壊滅的な被害を受けた宮城県女川町。行方不明となった妻を探すため、自ら海に潜り続ける男性に密着
▼海底を移動し続けるがれきの謎
▼中学生たちが取り組んだ「いのちの石碑プロジェクト」
【ナレーション】早見沙織
NHKさんと在京民放さん5局が「キオク、ともに未来へ。」をテーマに共同企画した一環だそうです。【ナレーション】早見沙織
もう1件、3.11当日にも。
池上彰の災害サバイバル〜地震・台風…明日から役立つ10ヵ条〜
地上波テレビ東京 2021年3月11日(木) 19:58~21:48番組内容①
常識と思っている防災知識も時代時代で変わるもの。池上彰が最新の防災知識を大解説!
防災グッズに早変わりする便利な日用品も紹介します。
大型台風で水没したバスに取り残された旅行客の生還劇を実録ドラマ化。暴風雨にさらされ、低体温症の危機があった彼らを救ったのはあの名曲でした。
番組内容②
池上彰が東日本大震災の被災地へ。防災の町として生まれ変わった宮城県女川町をルポします。そこで池上が見つけた「女川いのちの石碑」。被災当時の中学生がこの石碑に込めた思いとは…。
出演者
池上彰、梅沢富美男、高畑淳子、児嶋一哉(アンジャッシュ)、SHELLY、須田亜香里(SKE48)、カミナリ、辻直美、福島和可菜
池上さん、女川に足を運ばれていたのですね。それぞれ、ぜひご覧下さい。
それから、「いのちの石碑」は取り上げられませんでしたが、NHK BSプレミアムさんの「宮城発地域ドラマ ペペロンチーノ」。やはり女川町を舞台としていました。
津波で店を失ったオーナーシェフの役を、草彅剛さん。熱演、というより、むしろ淡々とした演技が、かえってリアルな印象でした。
奥様を演じられたのが、吉田羊さん。彼女に関し、途中、「ん?」という箇所が何箇所もあり、「妙だな?」と思っていたら、ドラマ終盤にその謎が明らかにされます。
詳しいネタバレは避けますが、光太郎詩「亡き人に」(昭和14年=1939)を想起しました。
亡き人に
雀はあなたのやうに夜明けにおきて窓を叩く
枕頭のグロキシニヤはあなたのやうに黙つて咲く
朝風は人のやうに私の五体をめざまし
あなたの香りは午前五時の寝部屋に涼しい
私は白いシイツをはねて腕をのばし
夏の朝日にあなたのほほゑみを迎へる
今日が何であるかをあなたはささやく
権威あるもののやうにあなたは立つ
私はあなたの子供となり
あなたは私のうら若い母となる
あなたはまだゐる其処にゐる
あなたは万物となつて私に満ちる
私はあなたの愛に値しないと思ふけれど
あなたの愛は一切を無視して私をつつむ
まさに、この詩のように、「あなたはまだゐる其処(そこ)にゐる」だったわけで……。
それから、各登場人物の、それぞれの10年。上記の鈴木智博さんの葛藤のように、おのおのが悩みや苦しみ、それからつらい中でも喜びなども抱えて来た姿が、群像ドラマとして描かれてもいました。
こちらは再放送を期待します。
【折々のことば・光太郎】
夜食いつかの関さんからの牛肉ののこりにてビフテキを作る。キヤベツ、ジヤガをその脂でいためる。豪華晩餐となる。ただ皿に盛つたものが部屋寒きためすぐ冷えるには閉口。
昭和22年(1947)1月14日の日記より 光太郎65歳
寝ている布団に、壁の隙間から舞い込んだ雪が、うっすらと積もるような小屋ですからね……。
