今年も残すところあとわずかとなりました。このブログ恒例の、今年一年を振り返る作業にかかります。今日は1月から4月。主な事項のみ取り上げさせていただきます。書籍等の刊行月日は、奥付等に依りました。
1月1日(水)
『月刊致知』2020年2月号で、国際コミュニオン学会名誉会長・鈴木秀子氏という方が、「人生を照らす言葉」と題する連載で、光太郎詩「道程」(大正3年=1914)を取り上げて下さいました。
1月12日(日)
当会顧問にして、晩年の光太郎に親炙、その没後は常に顕彰活動の先頭に立ってこられた北川太一先生が亡くなりました。葬儀は1月17日(金)でした。
1月1日(水)
『月刊致知』2020年2月号で、国際コミュニオン学会名誉会長・鈴木秀子氏という方が、「人生を照らす言葉」と題する連載で、光太郎詩「道程」(大正3年=1914)を取り上げて下さいました。
同日、株式会社ダイアプレスから『レジェンド文豪のありえない話』が刊行されました。コラム「文豪たちがしたためた恋文」で、大正2年(1913)、結婚前の智恵子に宛てた光太郎からの書簡が紹介されています。
1月12日(日)
当会顧問にして、晩年の光太郎に親炙、その没後は常に顕彰活動の先頭に立ってこられた北川太一先生が亡くなりました。葬儀は1月17日(金)でした。
同日、元映画女優の小林みどりさん(芸名・青山京子さん)が亡くなりました。東宝映画「智恵子抄」(熊谷久虎監督、智恵子役は故・原節子さん、光太郎役は故・山村聰さん)にも出演され、智恵子の姪にして、看護師の資格を持ち、その最期を看取った長沼春子の役でした。
1月15日(水)
新潮社から信濃川日出雄氏著のコミック『山と食欲と私』第11巻が発売されました。安達太良山が描かれ、光太郎智恵子に触れられてています。
1月18日(土)・19日(日)
長野市のギャラリー花蔵で、智恵子を主人公とした一人芝居『売り言葉』(野田秀樹脚本)の公演がありました。
1月24日(金)
杉並区のソノリウムで、コンサート「中嶋俊晴×白取晃司 いのちの対話 その2」が行われました。出演は中嶋俊晴さん(カウンターテナー)、白取晃司さん(ピアノ)。帯刀菜美さん作曲「 <高村光太郎> レモン哀歌 (委嘱作品)」がプログラムに入っていました。
1月24日(金)~2月24日(月)
青森県十和田湖畔休屋地区特設会場他で「十和田湖冬物語2020 雪と光とアートの世界」が開催されました。光太郎最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」のライトアップも為されました。
1月25日(土)
名古屋市のウィルホールで、光太郎に私淑した彫刻家・舟越保武の息女にして、絵本作家・編集者としてご活躍の末盛千枝子さんがご出演された「朗読コンサート&講演会 人生に大切なことはすべて絵本から教わった。」が開催され、光太郎にご自身のお名前を付けてもらったエピソードなどが紹介されました。
同日、福島県・棚倉町文化センター倉美館で「小林沙羅&山本耕平 デュオ・リサイタル~福島県棚倉町公開収録」が行われました。小林さんの歌唱、河原忠之さんのピアノで、中村裕美さん作曲の「或る夜のこころ」が演奏されています。NHK FMの「ベストオブクラシック」で2月24日(月)、NHK BSプレミアムの「クラシック倶楽部」で3月27日(金)、さらにNHK Eテレの「クラシック音楽館」で5月24日(日)に、それぞれオンエアされました。
渋谷区の新国立劇場小劇場で、演劇公演『る・ぽえ』が開催されました。出演は碓井将大、辻本祐樹、木ノ本嶺浩、林剛史、加藤啓の各氏。「高村光太郎「智恵子抄」をモチーフにした夫婦の話」がプログラムに入っていました。
1月29日(水)
福岡市の当仁公民館で、市民講座、遊友塾 『日本の文学作品を読む』が開催され、光太郎詩「道程」(大正3年=1914)が取り上げられました。講師は船津正明氏(元九州大学非常勤講師)でした。
2月3日(月)~7日(金)
NHK Eテレの「にほんごであそぼ」で、光太郎特集が組まれました。3日(月)「冬が来た」、4日(火)「人に」、5日(水)「道程」、6日(木)「あどけない話」、7日(金)「牛」が、それぞれ取り上げられました。2月17日(月)~21日(金)で、再放送も為されました。
2月7日(金)神奈川県秦野市のクアーズテック秦野カルチャーホールで、郷土芸能の発表や物産展などを行う「ふるさとお国じまん 県人会フェア」が開催され、ステージ発表で「福島(安達ケ原の鬼ばば、智恵子抄)」が披露されました。
福島県双葉郡富岡町の文化交流センター学びの森で、「福島大学うつくしまふくしま未来支援センターシンポジウムin 富岡 ~ほんとの空が 戻る日まで~」が開催され、当会の祖・草野心平ゆかりの同郡川内村の遠藤雄幸村長がパネラーとして発表なさいました。
2月15日(土)
茨城県守谷市の守谷中央図書館で「梅花の朗読会」が開催され、詩「道程」(大正3年=1914)も取り上げられました。
2月23日(日)
静岡市の人宿町やどりぎ座で、智恵子を主人公とした一人芝居「売り言葉」(野田秀樹脚本)の公演がありました。演出・大石明世氏、出演は滝沢麻友さん、山内梓未さんでした。
1月29日(水)
福岡市の当仁公民館で、市民講座、遊友塾 『日本の文学作品を読む』が開催され、光太郎詩「道程」(大正3年=1914)が取り上げられました。講師は船津正明氏(元九州大学非常勤講師)でした。
2月3日(月)~7日(金)
NHK Eテレの「にほんごであそぼ」で、光太郎特集が組まれました。3日(月)「冬が来た」、4日(火)「人に」、5日(水)「道程」、6日(木)「あどけない話」、7日(金)「牛」が、それぞれ取り上げられました。2月17日(月)~21日(金)で、再放送も為されました。
2月7日(金)神奈川県秦野市のクアーズテック秦野カルチャーホールで、郷土芸能の発表や物産展などを行う「ふるさとお国じまん 県人会フェア」が開催され、ステージ発表で「福島(安達ケ原の鬼ばば、智恵子抄)」が披露されました。
2月11日(火)~2月16日(日)
中央区の東京銀座画廊美術館さんで「東京書作展2020 選抜作家展」が開催され、光太郎詩「道程」(大正3年=1914、雑誌『美の廃墟』に発表された際の102行あった原型から抜粋)を書かれた作品も出品されました。
2月13日(木)中央区の東京銀座画廊美術館さんで「東京書作展2020 選抜作家展」が開催され、光太郎詩「道程」(大正3年=1914、雑誌『美の廃墟』に発表された際の102行あった原型から抜粋)を書かれた作品も出品されました。
2月12日(水)~2月18日(火)
福島県双葉郡富岡町の文化交流センター学びの森で、「福島大学うつくしまふくしま未来支援センターシンポジウムin 富岡 ~ほんとの空が 戻る日まで~」が開催され、当会の祖・草野心平ゆかりの同郡川内村の遠藤雄幸村長がパネラーとして発表なさいました。
2月15日(土)
茨城県守谷市の守谷中央図書館で「梅花の朗読会」が開催され、詩「道程」(大正3年=1914)も取り上げられました。
2月16日(日)
『福島民友』さんの連載「ふくしま湯けむり探訪」が、「【二本松市・岳温泉】 山を遊び尽くす拠点 新風を吹き込む温泉宿」を組み、光太郎智恵子にも言及されました。
2月19日(水)
森まゆみ氏著『谷根千のイロハ』が亜紀書房から刊行されました。光太郎智恵子、光雲に言及されています。
2月21日(金)~4月12日(日)
練馬区立美術館で、「生誕140年記念 背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和」展が開催され、光太郎に関する展示も為されました。2月19日(水)
森まゆみ氏著『谷根千のイロハ』が亜紀書房から刊行されました。光太郎智恵子、光雲に言及されています。
2月21日(金)~4月12日(日)
2月23日(日)
静岡市の人宿町やどりぎ座で、智恵子を主人公とした一人芝居「売り言葉」(野田秀樹脚本)の公演がありました。演出・大石明世氏、出演は滝沢麻友さん、山内梓未さんでした。
2月24日(月)
学研プラスから目黒哲也氏企画・編集『マンガ名詩・短歌・俳句物語 2 名詩 下』が刊行されました。北田ゆきと氏作画「高村光太郎」を含みます。
3月1日(日)
日本絵手紙協会発行の『月刊絵手紙』で、平成29年(2017)から花巻高村光太郎記念館さんのご協力で為されてきた「生(いのち)を削って生(いのち)を肥やす 高村光太郎のことば」という連載が終了しました。
同日、豊島区の広報誌『広報としま』に「春のぽかぽかさくら散歩」という記事が掲載され、光太郎智恵子に言及されました。
同日、豊島区の広報誌『広報としま』に「春のぽかぽかさくら散歩」という記事が掲載され、光太郎智恵子に言及されました。
3月9日(月)
小学館から井上涼+NHK びじゅチューン!制作班著『びじゅチューン! DVDBOOK 5』が発行されました。NHK Eテレで放映中の同名番組をまとめたもので、「指揮者が手 高村光太郎「手」」を含みます。
3月10日(火)
小学館から井上涼+NHK びじゅチューン!制作班著『びじゅチューン! DVDBOOK 5』が発行されました。NHK Eテレで放映中の同名番組をまとめたもので、「指揮者が手 高村光太郎「手」」を含みます。
3月10日(火)
京都市のピアノサロン Atelier Minoyaで、「魂に響く朗読と音楽のle petit boheur reading aloud&piano vocal concert」が開催され、光太郎詩「さびしきみち」(大正元年=1912)が取り上げられました。出演は松本愛子さん(Sop/Pf)、木暮昌子さん(フリーアナウンサー)でした。
3月11日(水)
小学館から早瀬耕氏著『彼女の知らない空』が刊行されました。七編から成る短編集で、第一作「思い過ごしの空」で、光太郎詩「あどけない話」(昭和2年=1927)がモチーフとして使われています。
3月11日(水)
小学館から早瀬耕氏著『彼女の知らない空』が刊行されました。七編から成る短編集で、第一作「思い過ごしの空」で、光太郎詩「あどけない話」(昭和2年=1927)がモチーフとして使われています。
3月12日(木)
『週刊新潮』3月12日号の五木寛之氏の連載「生きぬくヒント!」が「高村光太郎の国民歌」という副題で、光太郎作詞の戦時歌謡「歩くうた」(昭和15年=1940)を取り上げました。
3月14日(土)
3月17日(火)
『朝日新聞』に「休校中の子へ、詩集をどうぞ コールサック社、1千冊を無料配布」という記事が掲載されました。出版社コールサック社が、平成28年(2016)刊行の『少年少女に希望を届ける詩集』(光太郎の「道程」(大正3年=1914)、「冬が来た」(大正2年=1913)を含む)を、小中高などの教育関係者、保育園、幼稚園、障害者施設などの従事者、子ども食堂などでボランティアをしている支援者らに無料で配付することの紹介でした。
3月19日(木)
文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て、長野市の信濃善光寺仁王門が国登録有形文化財に登録されました。納められている仁王像二尊、三面大黒天像、三宝荒神像は、光太郎の父・光雲とその高弟・米原雲海の手になるものです。
3月19日(木)
文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て、長野市の信濃善光寺仁王門が国登録有形文化財に登録されました。納められている仁王像二尊、三面大黒天像、三宝荒神像は、光太郎の父・光雲とその高弟・米原雲海の手になるものです。
3月20日(金)
公益財団法人日本近代文学館編刊『日本近代文学館年誌 資料探索 15』が発行されました。書道史研究家で、東京国立博物館名誉館員の古谷稔氏による「高村光太郎と「書」」が掲載されています。
3月31日(火)
山と渓谷社編刊、『山と溪谷2020年5月号増刊 「最も美しい上高地へ」』が発行されました。大正2年(1913)、一夏を上高地で共に過ごした光太郎智恵子に随所で言及されています。
山と渓谷社編刊、『山と溪谷2020年5月号増刊 「最も美しい上高地へ」』が発行されました。大正2年(1913)、一夏を上高地で共に過ごした光太郎智恵子に随所で言及されています。
4月1日(水)
アルテヴァンから、柳原義達著『孤独なる彫刻 造形への道標(みちしるべ)』が増補版として改訂発行されました。「高村光太郎」の項、ロダンの項、「私と彫刻」の項などで光太郎に触れています。
4月2日(木)
コロナ禍のため、千代田区日比谷公園松本楼で開催予定だった第64回連翹忌の集いを中止と致しました。この日発行の当会会報的な『光太郎資料53』は後日、郵送いたしました。同日、高村光太郎研究会から『高村光太郎研究(41)』が発行されました。
4月2日(木)
コロナ禍のため、千代田区日比谷公園松本楼で開催予定だった第64回連翹忌の集いを中止と致しました。この日発行の当会会報的な『光太郎資料53』は後日、郵送いたしました。同日、高村光太郎研究会から『高村光太郎研究(41)』が発行されました。
4月10日(金)
勉誠出版から日本近代文学館編『ビジュアル資料でたどる 文豪たちの東京』が刊行されました。上智大学教授・小林幸夫氏による「千駄木・団子坂:確執と親和の青春―森鷗外と高村光太郎・木下杢太郎 」を含みます。
4月11日(土)~4月17日(金) 5月21日(木)~6月28日(日)
4月11日(土)
國學院大學名誉教授で、光太郎についての著作もおありだった傳馬義澄氏が亡くなられました。4月11日(土)~4月17日(金) 5月21日(木)~6月28日(日)
コロナ禍による中断をはさみ、福島県いわき市の市立草野心平記念文学館で企画展「草野心平の詩 天へのまなざし」が開催され、光太郎に関わる展示も為されました。
4月14日(火)
日本郵便株式会社東北支社からオリジナルフレーム切手「十和田湖・奥入瀬渓流~四季のひとこま~」が発行されました。光太郎最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」の写真もデザインされました。
4月15日(水)
『日本古書通信』2020年4月号に、同誌編集長の樽見博氏による「感謝 北川太一さん」という記事が掲載されました。
4月19日(日)
『しんぶん赤旗』日曜版、「たび」という連載で、福島二本松の智恵子生家とその周辺が大きく紹介されました。
4月22日(水)
一兎舎から田丸めぐみ氏著『荻原碌山伝記小説 我がいのち「女」へ』が刊行されました。光太郎も登場します。4月26日(日)
岩手の盛岡でシニア世代向けに発行されている情報誌『シニアズ』に、生前の光太郎をご存じで、花巻ご在住の浅沼隆さんの談話筆記「晩年を花巻で過ごした芸術の天才 高村光太郎の人柄」が載りました。
岩手の盛岡でシニア世代向けに発行されている情報誌『シニアズ』に、生前の光太郎をご存じで、花巻ご在住の浅沼隆さんの談話筆記「晩年を花巻で過ごした芸術の天才 高村光太郎の人柄」が載りました。
4月28日(火)
俳優の金内喜久夫さんが亡くなりました。金内さんは平成23年(2011)と翌年、渡辺えりさん作の舞台「月にぬれた手」で、主役の光太郎役を演じられました。
3月半ば頃までは、例年通りにいろいろなイベント等も組まれていたんだな、と改めて思いました。その後は、当会主催の連翹忌をはじめ、櫛の歯が抜けるように中止、延期のオンパレード。
例年なら、今日の内容に花卷高村祭(5/15)や碌山忌(4/22)などが入っていたのですが……。
とにかくこのコロナ禍が早く収まることを願って已みません。
明日は5月から8月を。
【折々のことば・光太郎】
日出頃東天の朝焼茜色に美し。雪雲の反映とみゆ、午前中に雪となり、午后やむ。二寸程つもる。 〒来らず 此雪が根雪となるか、一度きえるか分らず。夜中々冷える。流場も凍る、
前日から断続的に、この冬初めての雪でした。故・北川太一先生が「生涯で最も鮮烈な冬」と呼んだ、過酷な季節の始まりです。
3月半ば頃までは、例年通りにいろいろなイベント等も組まれていたんだな、と改めて思いました。その後は、当会主催の連翹忌をはじめ、櫛の歯が抜けるように中止、延期のオンパレード。
例年なら、今日の内容に花卷高村祭(5/15)や碌山忌(4/22)などが入っていたのですが……。
とにかくこのコロナ禍が早く収まることを願って已みません。
明日は5月から8月を。
【折々のことば・光太郎】
日出頃東天の朝焼茜色に美し。雪雲の反映とみゆ、午前中に雪となり、午后やむ。二寸程つもる。 〒来らず 此雪が根雪となるか、一度きえるか分らず。夜中々冷える。流場も凍る、
昭和20年(1945)12月3日の日記より 光太郎63歳
前日から断続的に、この冬初めての雪でした。故・北川太一先生が「生涯で最も鮮烈な冬」と呼んだ、過酷な季節の始まりです。