情報を得るのが遅れ、その上、会期が短く、既に終わってしまいましたが、こういうイベントもあったんだな、ということで……

第46回福祉作品展

期 日 : 2020年11月27日(金)~29日(日)001
会 場 : 福島市アクティブシニアセンター・アオウゼ
       福島市曽根田町1−18 MAXふくしま4階
時 間 : 27日 午後1〜4時 28・29日 午前10時〜午後4時
料 金 : 無料

障がいのある方や児童生徒、高齢者の方々の絵画・書(習字)・手工芸などの作品を展示
児童・生徒の部身体障がい者の部知的障がい者の部精神障がい者の部高齢者の部

のうち、高齢者の部で福島市長賞に輝かれた作品がこちら。
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「智恵子抄」中の絶唱の一つ、「あどけない話」(昭和3年=1928)の一節。福島のご当地作品とも言えましょう。通所型リハビリテーション施設に通われている方の書です。

昨日のこのブログでは、東京都美術館さんで開催中の第42回東京書作展についてレポートいたしました。そちらでご紹介したような、気鋭の書家の方々によるキレッキレの書も、もちろん素晴らしいと存じますが、こうした方のこうした作品を見て、画像ですが、それでも襟を正したくなります。

多くの方々に光太郎作品を愛し、取り上げていただきたいものです。

【折々のことば・光太郎】

思ひの外の朝日を見た。顔を洗ふ時の水の手ざはりや濡れた肌へ吹きつける風に新らしい秋の気が充ちてゐて、長い間の夏に征服せられてゐた元気が急に踊り出した。

明治43年(1910)9月12日の日記より 光太郎28歳

若干、季節外れですがご寛恕の程。光太郎の「夏嫌い」は若い頃からのものでした。また、注意深く読むと、触覚でさまざまなことを感じ取っている点も見て取れます。これも後々までの光太郎の特徴でした。
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画像は千葉県北東部、今朝の朝日です。