市のサイト等に詳しい情報が出るのを待っていたのですが、まだのようで……。仕方なく見切り発車でわかっている範囲を紹介します。情報ソースは『広報はなまき』11月15日号です。

令和2年度共同企画展 ぐるっと花巻再発見!~イーハトーブの先人たち~

市内五つの文化施設で「イーハトーブの先人たち」をテーマに共同企画展を開催します。
各施設を巡り、花巻ゆかりの先人や功績に触れてみませんか。

会期 12月5日(土)~ 令和3年1月  24 (日)

■入館料・休館日 施設によって異なります
※小中学生や、市内に在住または在学の高校生、富士大学生は「まなびキャンパスカード」や「学生証」の提示で無料。小学生と特別支援学校の児童・生徒1人につき保護者1人も無料になります。

■花巻新渡戸記念館
▽「猫塚家‐新田開発の先駆者‐」
 新田開発の先駆者として当地方の開発で活躍し、新渡戸家の新田開発の協力者でもあった猫塚家。代々受け継がれた資料から同家の業績を紹介します。
【会場】 同記念館(☎31-2120)

■萬鉄五郎記念美術館
▽「明治・大正・昭和前期のいわて近代美術館」
前衛絵画の萬鉄五郎や、西洋彫刻の長沼守敬(もりよし)、情緒的な表現で魅了する松本竣介。花巻にゆかりが深いこれらの表現者を中心に、明治期から昭和前期にかけて岩手の近代美術を形作った美術家を紹介し、その相関を検証します。
【会場】 同美術館(☎42-4402)

■花巻市博物館
▽「小野寺周徳‐花巻画人の先駆的存在‐」
医師と画人の二足のわらじを履きながらも、花巻画人の先駆者としてその名をはせた小野寺周徳。その生涯を振り返り、多彩な表現力を発揮した作品を紹介します。
【会場】 同博物館(☎32-1030)

■花巻市総合文化財センター
▽嶽妙泉寺(たけみょうせんじ)‐早池峰信仰に関わった人々‐」
江戸時代、盛岡城東の鎮山として重視された寺院「嶽妙泉寺」。早池峰山の信仰をたどり、それに関わった嶽妙泉寺の人々を紹介します。
【会場】 同センター(☎29-4567)

■高村光太郎記念館
▽「光太郎と佐藤隆房」
高村光太郎と佐藤隆房との生涯にわたる交流を各種資料で解説します。
【会場】 同記念館(☎28-3012)

スタンプラリー
共同企画展会期中、開催館5館のうち3館のスタンプを集めた人に記念品を差し上げます。さらに、開催館5館全てと次の協賛館のうち1館のスタンプを集めた人に、追加で記念品を差し上げます。
〇協賛館 宮沢賢治記念館、宮沢賢治イーハトーブ館、宮沢賢治童話村、石鳥谷歴史民俗資料館、石鳥谷農業伝承館、早池峰と賢治の展示館

バスツアー
 共同企画展の開催館5館をバスで巡ります。
 □期日 ①12月10日(木)②令和3年1月14日(木)
 □時間 午前9時~午後3時10分
 □集合場所 まなび学園
 □定員 各回20人(抽選)
 □参加料・入館料 無料(昼食代は自己負担)
 □申込期限 11月30日(月)
 □申し込み 本館生涯学習課(☎41-3588)
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高村光太郎記念館さんでは、「光太郎と佐藤隆房」。
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佐藤隆房は花巻病院院長にして宮沢賢治の主治医。光太郎の花巻疎開に骨折った一人でもあります。終戦後の一時期、旧太田村の山小屋に移る前の光太郎を自宅離れに住まわせてくれたりもしました。光太郎歿後は財団法人高村記念会を立ち上げ、彼の地での光太郎顕彰に尽力してくれました。

昨年のこの企画では、「光太郎からの手紙」ということで、主に佐藤に宛てた手紙が展示されましたが、今回はどんな感じなのか、当方、関わっていないので不明です。ただ、他の用件もあり、12月4日(金)、5日(土)と一泊で盛岡、花巻に行って参りますので、その際に拝見し、レポートいたします。

【折々のことば・光太郎】

時候あたゝかし。上野権現前清水堂側の彼岸桜は早やちらほらと笑みそめて山は今が最も風情ある時なり。


明治37年(1904)4月2日の日記より 光太郎22歳

季節外れで済みません(笑)。昔から上野公園一帯は桜の名所でした。明日は上野の都美さんに東京書作展を拝見に伺います。