昨日まで3日間、岩手花巻レポートを書きましたが、新着情報紹介に戻ります。のんきにレポートを書いている間に、いろいろと溜まっています(笑)。

今日はテレビ放映情報を。

まずは光太郎

にほんごであそぼ「過ちて…」

NHK Eテレ 2020年9月23日(水) 6時35分~6時45分/17時00分~17時10分

日本語の豊かな表現に慣れ親しみ、楽しく遊びながら『日本語感覚』を身につける番組。言葉を覚え始めるお子さんから大人まで、あらゆる世代の方を対象に制作しています。今日は…野村萬斎/過ちて改めざる これを過ちという「論語」、名台詞かるた・ひつじのメェ~台詞/僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る「道程」高村光太郎、あいだのじいさん「車のサイドミラーのあいだ」、うた「たのしやかぶき~夏祭~」

出演
美輪明宏 野村萬斎 中村勘九郎 中村勘太郎 中村いてう 中村仲助 池田鉄洋 万作の会
中尾隆聖 ほか

「道程」はこの番組で、これまでにも何パターンかで取り上げて下さいましたが、また新たなバージョンなのでしょうか。

ところで、昨日の放映も「道程」でした。ところが光太郎の名が番組説明欄に無かったので、検索に引っかかりませんで、見逃しました(涙)。


続いて再放送ですが、ロダン系

プレミアムシアター マシュー・ボーンの「白鳥の湖」&・バレエ「ロダン」ほか

NHKBSプレミアム 2020年9月20日(日)  23時20分~27時42分

マシュー・ボーンの「白鳥の湖」▽白鳥を男性が演じ斬新な解釈で世界に衝撃を与えた初演から今年で25年。今回は2018年改訂版を。王子を魅了する白鳥と謎の男を演じるのはウィル・ボジアー▽1:35~エイフマン・バレエ「ロダン」▽彫刻家ロダンの生涯を描いた話題作。数々の彫刻を再現する肉体美は必見▽3:08~「Closed」▽トルルス・モルクが弾くコダーイのチェロ・ソナタにのせて描かれる男女の人間関係の機微

出演
ウィル・ボジアー リアム・ムアー ニコル・カベラ カトリーナ・リンドン グレン・グラハム ニュー・アドベンチャーズ ニュー・アドベンチャーズ管弦楽団 ブレット・モリス
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「ロダン」は、昨年7月、東京文化会館さんで上演された、ロシアのバレエ団、エイフマン・バレエの公演(振付・演出はボリス・ヤコヴレヴィチ・エイフマン)の録画です。テレビ放映は昨年9月に為されました。

主要登場人物は3人。
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その他大勢がロダンやカミーユの彫刻作品を演じたり、主要人物の内面を表したりします。
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初回放映、ロダンを終生敬愛し続けた光太郎にぜひ見せたかったと思いながら拝見しました。

音楽はロダンとほぼほぼ同時代のフランス音楽。ラヴェルやらドビュッシーやらサティやら。当方、そのあたりも大好きですので嬉しく存じました。
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ロダン系再放送、もう1件

びじゅチューン!「ランチは地獄の門の奥に」

NHK Eテレ 2020年9月23日(水)19時50分~19時55分 

世界の有名な美術作品をユニークに解釈、うたとアニメーション(by井上涼)で贈る「びじゅチューン!」。今回はロダンの彫刻『地獄の門』が発想の源。門に群がる人々は、悲しそうだったり苦しそうだったり…何があったのかな?…お昼ごはんが買えなかったのかな?…と想像をふくらませた井上。『地獄の門』の扉の向こうにあるスーパーに群がる群像劇を、作品のテーマになったダンテの言葉もおりこみながら曲にした。

出演 井上涼  声 ジョリー・ラジャーズ

平成27年(2015)に初回放映。何度か再放送されています。
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こちらは、ロダンを終生敬愛し続けた光太郎には見せたくない系ですが(笑)。

周辺人物ということで、もう一件。こちらは新作です。

先人たちの底力 知恵泉「新しい女の生き方 明治・大正編 平塚らいてう」

NHK Eテレ 2020年9月22日(火)  22時00分~22時45分

明治・大正・昭和の日本で、先駆的な活躍をした女性を2週にわたって紹介。今回は平塚らいてう。男に支配されない、新しい女の生き方を世に問い、闘い続けた知恵と勇気とは。

「元始、女性は太陽であった」と宣言した女性解放運動の先駆者、平塚らいてう。自由な恋愛、結婚、男に支配されない“新しい女”の生き方を世に問い、「国家は母親を保護しその生活を保障すべき」と訴えた。これに与謝野晶子が「経済的に自立していない女は子どもを産むな」と反論。現代にも通じる「母性保護論争」を繰り広げ、性差を考える大きなきっかけとなった。挫折を乗り越え、闘い続けた平塚らいてうの知恵と勇気に学ぶ。


出演 働き方改革コンサルティング企業代表・小室淑恵
   熊谷真実
   日本女子大学非常勤講師・差波亜紀子
司会 新井秀和
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日本女子大学校での智恵子の1年先輩で、智恵子に『青鞜』創刊号表紙絵を依頼した平塚らいてう。光太郎の文学活動の本格的な出発点となった『明星』の与謝野晶子。こちらも面白そうです。

それぞれぜひご覧下さい。


【折々のことば・光太郎】

人がどんなふうに生きるのが一番いいのか、一概に正否を判断できないものです。
談話筆記「高村光太郎先生説話 五」より
昭和24年(1949) 光太郎67歳

「人はこんなふうに生きるのが一番いいんだ」と、したり顔に若い人に説教をかます「老害」垂れ流し人間のいかに多いことか……。