花巻高村光太郎記念館さんから荷物が届きました。開けてみると、同館オリジナル商品「智恵子のレモンキャンディ」など。先月の「道の駅はなまき西南 賢治と光太郎の郷」オープンに合わせて開発された新商品です。

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今月中旬にはあちらに参りますので、その際に購入しようと思っていたのですが、何とまあ、それまでに売り切れ必至、増産の発注をかけたものの間に合わないだろう、とのことで、わざわざ送って下さいました。

懐かしの「サクマ式ドロップス」のような(というかまったく同一?)缶入りです。ちなみに
サクマ式ドロップス、健在です。


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アニメ映画「火垂るの墓」を想起される方も多いのではないでしょうか。

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さて、マイナスドライバーを使って蓋を開け……。

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「酸っぱいだろうな」と覚悟しつつ(といっても当方、柑橘系の酸っぱさは大丈夫です。梅干し系、酢の物系の酸っぱさは苦手ですが)、パクリ。

ところが、予想していたほどには酸っぱくありませんでした。食べる前は、やはり昔懐かしのロッテさんの「小夏」を思い描いていました。ところが「小夏」に比べれば酸っぱさはたいしたことがありません。というか、甘さの方が勝っているような。これなら小さいお子さんでも食べられるな、と思いました。それでもレモン果汁はちゃんと使われています。配合にはかなりこだわったそうで、こういう味が出来上がったのでしょう。

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ちなみに「小夏」はロッテさんのラインナップから外れているようです。姉貴分の「小梅」は健在ですが。ただ、キャラクターとしての「小夏」(「小梅」の従姉妹だそうで(笑))は同社のサイトに紹介されています。集英社文庫の『レモン哀歌 高村光太郎詩集』の表紙も手がけられたイラストレーター、林静一氏のデザインです。

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「智恵子のレモンキャンディ」のラベル画は、以前から花巻高村光太郎記念館さんで、ポストカード等に使われていたもの。これはこれで今風な感じがいいように思われます。

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さて、同館からはもう一つ、先月末にいわてめんこいテレビさんで放映された「智恵子さん、岩手は気に入りましたか、好きですか?~高村光太郎の山小屋暮らし7年~」を録画したDVDも入っていました。

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なかなかよくまとまっていましたし、様々な切り口がなされていて、その点には感心いたしました(突っ込みどころも多いのですが)。深夜でも、または系列のBS放送などででも、とにかく全国放映を期待しております。

さて、「智恵子のレモンキャンディー」、しばらく品薄が続きそうですが、ぜひお買い求め下さい!


【折々のことば・光太郎】

美しい細い絹の絲を使つて、花や、葉や、実や様々な模様が編み出されたアイリツシユレースは精巧なものになると、実に立派なものであります。洋服の胸飾、帽子の装飾などに、その一部分を応用しても随分美しいではありませんか。

散文「帽子に応用したアイリツシユレース」より
大正13年(1924) 光太郎42歳


雑誌『婦人之友』に、写真入りで掲載されました。光太郎、造型作家として、アパレル系にも一家言持っていたようです。

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