智恵子の故郷、福島・二本松からのニュースです。 

アマビエ夏マスク新作6種、17日発売 富樫縫製と民報印刷

 二本松市の富樫縫製と福島市の民報印刷は、夏向きの「アマビエマスク」の新作を十七日、発売する。販売する施設のある地域の特徴に合った色やデザインを採り入れた六種類の「ご当地マスク」で、数量限定となる。
 新作は落ち着いた色合いの二種類の「雅」、水色にアマビエを白抜きした「空」と黄色に白抜きの「レモン」、ピンクに白抜きの「桃」と白地に桃を持ったアマビエをデザインした「ピーチ」。
 「雅」は福島市のコラッセふくしま内の県観光物産館、高村光太郎の詩集「智恵子抄」からヒントを得た「空」と「レモン」は二本松市の道の駅安達上下線、「桃」と「ピーチ」は桃の産地で知られる国見町の道の駅国見あつかしの郷でそれぞれ販売する。今後、取扱店を増やす方針。
 デザインは民報印刷が担当した。一枚千百円(税込み)。
 富樫縫製の富樫三由社長は「新デザインのアマビエマスクで地域の活性化も応援する。今後もご当地マスクのアイデアがあれば取り組みたい」と話す。

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見ると疫病予防になるというアマビエ。全国的に新商品ブームなのでしょうか。なぜかコロナ禍拡大後、二本松の道の駅「安達」智恵子の里さんで、いろいろなアマビエグッズが新しくラインナップに加わっていましたが、ついにアマビエと光太郎智恵子のコラボが実現しました(笑)。「空」と「レモン」……無理くり感が否めないような気もしますが、良しとしましょう(笑)。

花巻高村光太郎記念館さんの「正直親切」マスクともども、よろしくお願いいたします。

7/22追記 アマビエマスク、お父様(故・大山忠作画伯)が二本松ご出身の一色采子さんからの情報で、「日本橋の福島物産館ミデッテにある」というお話でした。



【折々のことば・光太郎】

彫刻は空間を見るんですネ。像が一人のときは真中が主になるが、二人以上の群像になると、二人の間にできるスキ間に面白味があるんですよ。

雑纂「高村氏制作の苦心語る “見て貰えば判ります”
 像の意味は言わぬが花」より 昭和28年(1953) 光太郎71歳

一昨日、昨日に引き続き、光太郎最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」序幕に際して。今日の分は除幕式前日、仕掛け人の一人、佐藤春夫と光太郎へのインタビューの一節です。

国際ファッション専門職大学教授・髙橋幸次氏によれば、光太郎彫刻は単体の物でも、周囲の空間との関係性を非常に重視した構造になっているとのことで、群像となると、さらにその傾向が強くなるのでしょう。もっとも、現存が確認できている光太郎彫刻で群像といえるのは、「乙女の像」と木彫の白文鳥(昭和6年=1931頃)のみですが。

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