今年一月、新国立劇場で上演された「鈴木勝秀×る・ひまわり第3弾公演『る・ぽえ』」がDVD化されるそうです。

発売元で、昨年亡くなった滝口幸広さんが出演された「智恵子抄」を含む朗読劇、「僕等の図書室」(平成24年=2012)も手がけられた「る・ひまわり」さんのサイトから。 

『ウエアハウス-double-』『る・ぽえ』DVD発売決定のお知らせ

2020年1月25日(土)~0022月2日(日)に新国立劇場小劇場にて公演された鈴木勝秀×る・ひまわり第3弾公演舞台『ウエアハウス-double-』と『る・ぽえ』のDVD発売が決定しました。
 
6月8日(月)12:00 より、る・ひまわりオンラインショップにて販売いたします。是非、お求めくださいませ。
 
<発売日>
6月8日(月)12:00 より、る・ひまわりオンラインショップにて発売。

『る・ぽえ』DVD
<販売価格> 6,500 円(税別)
<収録内容>本編映像:約91分
      特典映像:約5分(キャスト座談会)
<上演台本・演出>鈴木勝秀
<出演>碓井将大、辻本祐樹、木ノ本嶺浩、林剛史、加藤啓
<内容>
 高村光太郎「智恵子抄」をモチーフにした夫婦の話
 萩原朔太郎「月に吠える」をメインにした多趣味な朔太郎の奇想天外な話
 中原中也の人生と恋愛を通して描くダイアログ
 “詩”を通して描く3人の詩人の物語。

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ご興味のある方、ぜひどうぞ。


【折々のことば・光太郎】

立派な詩を書くにはもつと自由が許されなければならぬのではないでせうか……

座談会筆録「詩と文学」より 昭和13年(1938) 光太郎56歳

最愛の妻・智恵子が亡くなって2週間後に行われた座談会での発言から。

前年には日中戦争が勃発、光太郎も「智恵子抄」所収の珠玉の詩篇と並行して徐々に翼賛詩に傾倒していった時期で、自分の詩を「戦争詩」とは呼ばないで欲しい、銃後の国民の心構えを謳ったもので「銃後詩」とでも呼んでほしい、などといった発言も見られます。

そうした流れの中で、検閲等のため「負傷兵が倒れてゐるところなんか普通には書いていけない」という現状に対し、上記の発言が為されました。