今日、5月20日は明治19年(1886)に生まれた智恵子134回目の誕生日です。そこで微かに智恵子がらみで。

「ご当地フレーム切手」。全国各地域の記念品として、それぞれの地域内の郵便局限定、JP日本郵便さんのサイトで販売されている切手シートです。昔ほど切手収集家は多くなくなったと思われますが、こうした限定品的なものはまだまだ人気のようです。

先月、下記が青森県内で発売されました。 

日本郵便株式会社東北支社(宮城県仙台市青葉区、支社長 古屋 正昭)は、下記のオリジナル フレーム切手の販売を開始します。
このオリジナル フレーム切手は、青森県十和田市にある十和田湖・奥入瀬渓流の美しい景色を題材としたもので、下記の郵便局で限定販売します。


商品名 十和田湖・奥入瀬渓流~四季のひとこま~
販売/受付開始日 2020年4月14日(火)
販売/受付開始日(Web) 2020年4月15日(水)0時15分
申込受付数 1,070シート
販売郵便局
青森県の八戸市、十和田市、三沢市、むつ市、上北郡野辺地町、七戸町、六戸町、横浜町、東北町、六ヶ所村、おいらせ町、下北郡大間町、東通村、風間浦村、佐井村、三戸郡三戸町、五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村の全郵便局(合計113局) ※一部の簡易郵便局でも販売する場合がございます。
商品内容 フレーム切手 1シート 63円切手×5枚、84円切手×5枚
販売価格(税込)1シート 1,275円
送料 「郵便局のネットショップ」でお取扱いする場合は、販売価格のほかに郵送料等が加算されます。


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光太郎最後の大作にして、智恵子の顔を持つとも言われる「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」をあしらった63円切手も含まれまています。

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最初に「こうした限定品的なものはまだまだ人気のようです。」と書きましたが、その通り、すでにJP日本郵便さんのサイトでは売り切れとなっています。当方、手に入ってラッキーでした。同じ「ご当地フレーム切手」でも、なかなか売れないものもあるようですが、ポピュラーな観光地などの美しい景観等を題材にしたものは人気が高いのでしょう。

ちなみに光太郎智恵子がらみの「ご当地フレーム切手」、これまでも何種類かゲットできています。今回同様、「乙女の像」関連で「十和田八幡平国立公園」と「十和田湖畔「乙女の像」建立60 周年記念」(もう1種類「十和田湖・奥入瀬渓流~四季彩~」というのがあるのですが未入手です)、智恵子のふるさと二本松の「あだたら桜回廊」、光太郎が碑文を揮毫した花巻の「雨ニモマケズ」碑をあしらった「宮沢賢治生誕120 年」。


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目白にある切手の博物館さんに行くと、過去の「ご当地フレーム切手」もけっこう販売しています。今後も注意して探してみようと思っております。


【折々のことば・光太郎】

商人には商人の妻、百姓には百姓の妻、ぼくには智恵子が、一ばんありがたかった。その気持をこめて、智恵子の顔とからだを持った観音像を一ぺんこしらえてみたいと思っています。仏教的信仰がないからおがむものではないが、美と道徳の寓話としてあつかうつもえいです。ほとんどはだかの原始的な観音像になるでしょう。

対談「自然と芸術」より 昭和25年(1950) 光太郎68歳

この構想が具現化したのが、2年後に制作を始めた「乙女の像」です。ただし、十和田湖は全く想定外で、この頃は智恵子が療養していた九十九里に置きたいという希望でした。