秋田県北部で発行されている地方紙『北鹿新聞』さん、昨日の記事です。 

コロナ影響 観光地は異例の光景 大型連休の後半スタート 十和田湖は外出自粛で人影なく

 大型連休後半の5連休初日となった2日、例年多くの観光客でにぎわいを見せる国立公園十和田湖は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で人影はほとんどなく閑散とし、国内有数の観光地に異例の光景が広がっていた。
 十和田湖は4月11日の湖水開きで本格的な春の観光シーズンが幕開けとなるはずだったが、新型コロナの流行が懸念されることから遊覧船の運航開始が延期に。その後も当面の間、運休となっている。
 湖畔の観光・宿泊施設や飲食店、土産店なども軒並み休業。通行する車両も少なく、例年とは違った様子となっている。
 毎年多くの観光客が訪れる「乙女の像」周辺では2日の午前中、散歩する地元住民や十和田神社参詣者らが数人見られたが、観光客の姿はほとんど見られなかった。
 小坂町にある人気スポット、発荷峠展望台の第1、第2駐車場は人の出入りを抑止するため当面は閉鎖。県はバリケードに設置した看板に「観光地など多くの人が集まる場所への訪問は自粛してくださるようご協力をお願いします」と記し、新型コロナ感染症対策への理解を求めている。
 仕事の関係で十和田湖を訪れた鹿角市十和田大湯の60代男性は「観光客がいなくなった十和田湖はこの先どうなるんだろうと思う。特に外国人観光客がいつ戻るのかめどが立たず、厳しい状況が続くのでは」と不安げに話した。
 感染の拡大防止のため、外出や営業自粛などを求める緊急事態宣言は全国で6日まで発令。安倍晋三首相は1日、全国を対象に期間をさらに1カ月程度延長する方針を示している。


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キャプションにあるとおり、左は先週土曜日、右は平成27年(2015)のGWの写真。同じ時期の同じ場所とは思えませんね……。そういえば、当方も一昨年のGWに十和田湖や秋田の小坂町に行ったことを思い出しました。

そしてもう一つ思い出したのが、THE虎舞竜さんの「ロード」の一節、「〽何でもないようなことが 幸せだったと思う」……。しかし、「ロード」では、その後、「〽二度とは戻れない夜」と続きますが、今のこの状況は「二度とは戻れない」わけではないと思いますので、戻れる日が来ることを祈りつつ、日々を過ごしたいと存じます。

皆様もどうかご自愛下さいませ。


【折々のことば・光太郎】

踊は人をあつめ 人をむすぶ  

短句揮毫 昭和27年(1952) 光太郎70歳

この年11月5日、光太郎は、当会の祖・草野心平が詩を書き、それを元に舞踊家の藤間勘紫乃が振り付けた「四つの仮面の為のチュード」を含む「藤間勘紫乃舞踊発表会」を、貸しアトリエの大家だった中西夫人と共に、帝国劇場に観に行きました。

舞台デザイナーだった石井荘男に乞われ、プログラムに即興詩「四つの仮面は」と、この短句をしたためたということです。

新型コロナの影響で、各種公演等も軒並み自粛、芸能関係の皆さんも大変な思いをされていることと存じます。しかし、「明けない夜はない」と言うように、再び「人をあつめ 人をむすぶ」日の来ることを信じましょう。