テレビ放映情報です。

クラシック倶楽部 小林沙羅&山本耕平 デュオ・リサイタル~福島県棚倉町公開収録

NHK BSプレミアム 2020年3月27日(金) 午前5:00~5:55

~2020年1月25日棚倉町文化センター倉美館~

「この道」北原白秋:作詞 山田耕筰:作曲
 (ソプラノ)小林沙羅、(ピアノ) 河原忠之 (3分00秒)
「くちなし」 高野喜久雄:作詞 高田三郎:作曲
 (テノール)山本耕平、(ピアノ) 河原忠之 (3分00秒)
「或る夜のこころ」 高村光太郎:作詞 中村裕美:作曲
 (ソプラノ)小林沙羅、(ピアノ)河原忠之 (5分10秒)

「四行詩」 中原中也:作詞 泉谷閑示:作曲
 (テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之 (2分25秒)
「小さな空」 武満徹:作詞 武満徹:作曲
 (ソプラノ)小林沙羅、(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之 (3分30秒)
「喜歌劇「ほほえみの国」から「きみはわが心のすべて」」 レハール:作曲
 (テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之 (3分10秒)
「喜歌劇「チャールダーシュ姫」から「ハイヤ!山こそわが故郷」」 カールマーン:作曲
 (ソプラノ)小林沙羅、(ピアノ)河原忠之 (3分00秒)
「歌劇「椿姫」から「燃える心を」」 ヴェルディ:作曲
 (テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之 (3分20秒)
「歌劇「椿姫」から「さようなら 過ぎ去った日よ」」 ヴェルディ:作曲
 (ソプラノ)小林沙羅、(ピアノ)山本耕平 (4分20秒)
「歌劇「椿姫」から「パリを離れて」」 ヴェルディ:作曲
 (ソプラノ)小林沙羅、(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之 (3分30秒)
「歌劇「椿姫」から乾杯の歌「友よ さあ飲みあかそう」」 ヴェルディ:作曲
 (ソプラノ)小林沙羅、(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之 (2分30秒)
「Con Te Partiro (Time to say goodbye)」 クアラントット:作詞 サルトール:作曲
 (ソプラノ)小林沙羅、(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之 (3分30秒)


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昨年、CDアルバム「日本の詩(うた)」をリリースされたソプラノ歌手の小林沙羅さんがご出演。同CDにも収録されている、光太郎詩「或る夜のこころ」(大正元年=1912)に、中村裕美さんという方が作曲なさったものがラインナップに入っています。

1月25日(土)、福島県棚倉町文化センター倉美館さんで公開収録が行われ、ラジオでは2月24日(月)にオンエアされました。

この曲を含む小林さんのリサイタルが、3月12日(木)に予定されていましたが、新型コロナウイルス感染予防ということで、8月に延期だそうです。プログラムの変更がなければ、この際には「或る夜のこころ」以外にも、同じ中村裕美さんが「あなたはだんだんきれいになる」(昭和2年=1927)、 「亡き人に」(昭和14年=1939)に作曲されたものも演奏される予定です。

新型コロナによる延期/中止といえば、昨日はそれに伴う4月2日(木)に予定していた第64回連翹忌の集いの中止を告知させていただきましたが、他にもいろいろとあり、心を痛めております。

同じく4月2日(木)、毎年、花巻高村光太郎記念会さんの方で、光太郎が戦後の7年あまりを過ごした旧太田村での詩碑前祭、市街松庵寺さんでの連翹忌法要が行われてきましたが、中止。毎年3月15日発行の『広報はなまき』に案内が出ていたのが今年は出ず、もしやと思ったらやはりそうでした。

当会の祖・草野心平の母校である磐城高校さんが出場予定だったセンバツ高校野球も中止。こちらは代替措置として、東北からの出場校3校(磐城高校さん、仙台育英さん、鶴岡東さん)による「東北限定センバツ」を、来月実施の方向だそうです。

そして昨日発表された、オリンピック/パラリンピック。当然、聖火リレーも延期もしくは中止となるわけですね。このうち、青森県では6月12日(金)、十和田湖の観光交流施設ぷらっとさんから光太郎最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」までの約1㌔㍍もコースに入っていました。そして、その際に行われるセレモニーでは、三村申吾青森県知事のごあいさつで、光太郎や「乙女の像」に触れられる予定でした(「これで間違ってないか」ということで、こちらにその原稿が回ってきまして、チェックさせていただきました)。また、詳細は未定でしたが、当方にも光太郎や「乙女の像」についてちらっと話をしてくれ、という依頼も。残念です。

他にも今月に予定されていて紹介しようと思っていた演奏会、映画の上映などの延期もいろいろ……。関係者の方々のご苦労、断腸の思い等、しのびてあまりあります。来月以降に予定され、やはり紹介しようと思っている企画展やイベント等も多いのですが、この状態が続くようですと、大変なことになりますね……。

さて、話を戻しますが、「クラシック倶楽部」、ぜひご覧下さい。


【折々のことば・光太郎】

どんな人でもせめて家庭の中では自由で、自然で、赤裸で、お互に言ひたい事を言ひ合つて、お互に為たい事を為合つて、それで少しもお互の心を傷け合はないのみか、その故に却つてお互の魂を育て合ふ様な生活を為たいものと思ふ。

アンケート「新時代の家庭におくる言葉」より
 大正13年(1924) 光太郎42歳

新型コロナの影響で、各家庭にいる時間が長くなっているケースが多いでしょう。それがストレスになる、ということの無いようであってほしいものです。