光太郎の父・光雲とその高弟・米原雲海の手になり、昨年、開眼100周年を迎え、一昨年からいろいろな取り組みが行われている信州善光寺さんの仁王像がらみです。

まず、地元紙『信濃毎日』さん、1月18日(土)の記事から。 

善光寺・仁王門の屋根、改修工事 銅板寄進で願い事

 長野市の善光寺事務局は、再建から100年余を過ぎた仁王門の屋根の改修工事を進めている。屋根にふく銅板の寄進を呼び掛けており、寄進者が銅板に願い事を書き込むことができる。事務局は「周囲の人たちの支えと共に、仁王門を後世に伝えていきたい」としている。

 木造平屋で切り妻造りの仁王門は1918(大正7)年の再建。77(昭和52)年に屋根を瓦ぶきから銅板に変えて以来の改修となる。工事は昨年11月初旬に始まり、今年3月下旬に完成する予定。銅板の寄進は1枚2千円からで、予定の2千枚に達し次第終える。既に受け付けており、埼玉県の会社員野田力さん(47)は「多くのご縁を頂いている大切な場所。何か残すことができたら」と寄進した。

 仁王門は、彫刻家高村光雲(1852〜1934年)や弟子の米原雲海(1869〜1925年)が手掛けたとされる仁王像などを安置。松本市出身の彫刻家太田南海(1888〜1959年)も関わった。東京芸大大学院の研究室などの調査で、仁王像が、ほぼ像の重さだけで自立する珍しい構造であることが判明している。

 善光寺は仁王門や仁王像などの調査を進め、指定文化財化を目指す。25日には現地見学会を開く。申し込みが必要で、問い合わせは同寺事務局(電話026・234・3591)へ。

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記事の通り、現地見学会が催されます。 

仁王門屋根改修工事見学会

期 日 : 2020年1月25日(土)
会 場 : 信州善光寺 仁王門
時 間 : 1回目 午後1時 2回目 午後2時 3回目 午後3時
料 金 : 無料

善光寺仁王門では、令和元年11月から令和2年3月中旬までの期間にて、屋根改修工事を行っております。
再建から100年を迎えた歴史ある建造物へのご理解を深めていただくため、「工事見学会」を下記日程にて開催することになりました。日頃より善光寺を支えてくださる方々にご参加いただきたく、ご案内させていただきます。
事務局までお電話にてお問い合わせください。
☎ 026-234-3591(代) 受付時間:午前9時~午後4時30分
 
・定員になり次第、締め切りとさせていただきます。
・工事用の通路、階段を使用します。安全確保のためヘルメットを着用いただきます。
(ヘルメットは当方で用意します)


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昨年暮れには仏教系の業界紙『中外日報』さんでも、改修工事の件を報じいました。それから、屋根の銅板寄進についてはこちら

また、善光寺さんでは、毎年恒例の「灯明まつり」も企画されています。近くなりましたら詳細をご紹介します。ただ、そちらは2月初旬から中旬。仁王門改修工事の終了が3月という予定ですので、例年為されている仁王門のライトアップはどうなるのか、と思っております。

週末の現地見学会、ご都合の付く方はぜひどうぞ。


【折々のことば・光太郎】

めづらしく透きとほつた雰囲気を感じました、そして又ほんとに生きてゐる一人の人を感じ、進んでゆく人を感じました。

散文「永瀬清子詩集『焔について』」より 昭和25年(1950) 光太郎68歳

永瀬清子については、こちら