本日、午前11時より、文京区向丘2丁目17-4 、浄心寺さんにおいて、当会顧問・北川太一先生のご葬儀が営まれます。昨日は同所に於いてお通夜。お通夜/ご葬儀の件は終わりましてからレポートいたします。

青森から、光太郎最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」のライトアップが為される「十和田湖冬物語2020」関連の報道をご紹介します。

まず、秋田テレビさんのローカルニュース。 

雪不足も準備着々と 十和田湖冬物語の雪像づくり始まる

 全国各地で雪不足が懸念されている中、今月末に開幕する冬の十和田湖の観光イベント「十和田湖冬物語」に向け会場では雪像づくりなどの準備作業が始まった。

 「十和田湖冬物語」は真冬の十和田湖畔を会場に秋田と青森のグルメや雪遊びなどが楽しめるイベントで連日打ち上げられる花火が訪れる人を魅了する。


 一面銀世界の会場では地元の観光関係者や陸上自衛隊の隊員が雪像作りなどを進めているものの実は雪不足が深刻。

 十和田湖周辺の積雪は去年の半分ほどになっていて自衛隊は近くの山から雪を集める対応に追われている。


 陸上自衛隊八戸駐屯地雪像制作協力隊の女性隊員は「けっこう重いものを運ぶが楽しくできている。来た人に喜んでもらえる雪像を作れるよう頑張りたい。」と作業の意気込みを語った。
 2020年の「十和田湖冬物語」は外国人観光客を呼び込むため中国の旧正月の休みである「春節」に合わせ、例年より1週間ほど早い1月24日に開幕する。



続いて、地方紙『東奥日報』さん。 

24日からの「十和田湖冬物語」/プロジェクションマッピングを投影する雪像づくりがスタート

 十和田湖畔で24日開幕する恒例の冬季イベント「十和田湖冬物語」のメイン雪像づくりが10日、湖畔休屋の特設イベント会場で始まった。協力する陸上自衛隊八戸駐屯地の隊員35人が、プロジェクションマッピングを投影する雪像の制作に入った。23日までに完成させる。
 今年はデジタルアート展示に主眼を置き、雪像は幅9メートル、高さ5.4メートル、厚さ2.7メートルの横長スクリーン型。イベント会場のメインステージに設置し、映像のほか、市内の子どもたちの絵画、版画などの画像も投影するという。
 10日の制作開始式で、冬物語実行委員会の中村秀行委員長が「体調に留意し、事故やけがのないようお願いします」と激励。協力隊長の玉谷大志3等陸佐が「市民、観光客に喜んでもらえるような雪像を期限までに作る」と応えた。イベント会場にはメイン雪像のほか、大型滑り台、かまくらBarといった雪を楽しむスポットが登場する。十和田湖畔も県内の他地区と同様、積雪は例年を下回るが、制作には問題がないという。冬物語は24日から2月24日まで。

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今年は各地のスキー場などの雪不足が深刻とのことでしたが、十和田湖もだそうで。なるほど、背後の山々も真っ白という感じではありませんね。

自衛隊の皆さん、札幌雪まつり同様、雪上での要塞構築訓練を兼ねるという名目でのご協力を賜っていますが、まことにお疲れ様です。頭が下がります。例年ではそれが無い、他所からの雪集めの作業が加わった分、手間が増えたわけで。秋田テレビさんのインタビューに答えられているのはWAC(Women's Army Corps=婦人自衛官)の方。女性にはなおさらきつい作業でしょうに。

当方、2度、足を運びましたが、とにかく寒いイベントです。ただ、真冬が大好きだった光太郎は大喜びしそうだとも感じました。また呑兵衛でもあった光太郎、かまくらでのワインバーなどにいそうな気がします(笑)。

そして雪灯籠の明かりに照らされる幻想的な乙女の像。北川先生にもぜひ見せたいものでした……。

報道にある通り、来週末1月24日(金)の開幕です。ご都合の付く方、ぜひどうぞ。


【折々のことば・光太郎】

若い、きれいな、いきいきした風に吹かれるのはうれしい事です。

散文「平正夫詩集『白壁』に就いて」より 昭和5年(1930) 光太郎48歳

平正夫は旧制鹿児島一中の教師だったそうです。『白壁』は前年、南方詩人社から刊行されました。光太郎に私淑していた黄瀛が跋文を書いています。