学会情報です。

第64回高村光太郎研究会

期 日 : 2019年11月23日(土)
会 場 : 江東区立東大島文化センター 東京都江東区大島8-33-9
時 間 : 14:00~17:00
料 金 : 500円 

研究発表
 「黄瀛から見た光太郎・賢治・心平」  
   元いわき市立草野心平記念文学館 小野浩氏

 「高村光太郎が彫刻や詩の中に見つけた「命」とは」
   当会顧問北川太一氏子息 北川光彦氏

 「光太郎の書について―普遍と寛容―」
   書家 菊地雪渓氏

終了後懇親会有り

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当方も加入しております高村光太郎研究会主催の研究会で、年に一度開催されています。

今年の研究発表はお三方(例年、お二方なのですが)。皆さん連翹忌ご常連で、さらに連翹忌以外にも、あちこちのイベント等でお会いしています。当方としては気心の知れた方々です。

小野浩氏は元いわき市立草野心平記念文学館さんの学芸員。「いわき賢治の会」等でも活動されています。そこで、宮沢賢治、当会の祖・心平、そして花巻まで賢治を訪ねていった黄瀛らと光太郎との関わり、といった内容のようです。

北川光彦氏。当会顧問・北川太一先生のご子息です。ご本人は「門前の小僧で……」とおっしゃっていますが、最近は文治堂書店さんのPR誌『トンボ』にも寄稿されるなど、精力的に活動されています。

書家の菊地雪渓氏は、光太郎詩文による書作品で、昨年の第38回日本教育書道藝術院同人書作展会長賞や第40回東京書作展特選といった栄冠に輝いています。さらに今年の第41回東京書作展では内閣総理大臣賞(大賞)だそうです。


研究会への入会は年会費3,000円の納入で、どなたでも可。年刊機関誌『高村光太郎研究』が送られ、そちらへの寄稿が出来ます。入会しなくとも年に1回の研究会のみ聴講も可能です。


ぜひご参加を。


【折々のことば・光太郎】

このつつましく、ほつそりと何気なく立つてゐる仏弟子の美しさは彫刻的要約の一典型であり、かういふ美は他に比類が無いやうだ。

散文「興福寺十大弟子」より 昭和17年(1942) 光太郎60歳

奈良興福寺さんの十大弟子像は、有名な阿修羅像と同じく天平期の乾漆像です。やはり光太郎の範とする彫刻のあり方の一つの典型例なのでしょう。

下記はこの文章の掲載誌『日本美術の鑑賞 古代篇』(帝国教育界出版部 北川桃夫・奥平英雄共編)より。