グラビアページで「「ほんとの空の下」の山小屋」という記事が3ページにわたって掲載されています。
智恵子の故郷、福島二本松に聳える安達太良山の山小屋「くろがね小屋」さんの紹介です。
「ほんとの空」の語が使われる光太郎詩「あどけない話」(昭和3年=1928)も取り上げられています。ありがたし。
その二本松市の『広報にほんまつ』11月1日号。「第24回智恵子のふるさと小学生紙絵コンクール」の金賞受賞作品が紹介されています。
5年生の部の作品は、智恵子の母校・油井小学校の児童さん。先輩・智恵子の生家をモチーフにして下さいました。
背景の「ほんとの空」が実にいい色合いですね。
テレビ放映でも、「ほんとの空」系が。
秘湯ロマン #413 「福島県 岳温泉・土湯温泉」
テレ朝チャンネル2(CS) 2019年11月2日(土) 15時15分~15:40
福島県の秘湯
岳温泉「ながめの館 光雲閣」
福島県・安達太良山麓に湧く秘湯・岳温泉。雪の山々をする一望する絶景のお湯には、不思議な魅力が。
あだたら山奥岳の湯
岳温泉の奥まったところ、周囲はスキー場という雪深い一画にある立ち寄り湯。お湯は少し熱めの42度。かつて高村光太郎が「ほんとの空」と詠った安達太良山の澄み切った空の下で絶景温泉を満喫します。岳温泉の源泉は標高1500メートルの山の中にあるため、温泉街まで8キロもの距離を「引き湯」されています。
土湯温泉「山水荘」
吾妻連峰に抱かれた土湯温泉では、かわいいこけしと、湯量豊富な広い風呂がお出迎え。
川上温泉
土湯温泉から、渓谷をさらに遡った山あいにあるのが、奥土湯の秘湯・川上温泉。創業400年を超える、趣のある純和風の老舗旅館です。「万人風呂」と名付けられた内湯は、縦10メートル、横4メートルという大きさ。露天風呂の脇に大きな洞窟があります。半分露天、半分洞窟ということで、その名も「半天岩窟風呂」と名付けられています。湯船は青森ヒバでできていて、宿のご主人によれば、木造りの露天風呂としては、県内有数の大きさだそうです。
出演 秦瑞穂
昨年、地上波テレビ朝日さんで放映されたものの再放送だそうです。
基本、このブログではCS放送の番組はご紹介していませんが、今回はちょうど無料放映の日にあたっていますので、BSの受信設備が有れば視聴可能です。
テレビ放映といえば、安達太良山系ではありませんが、以下も。
まず、過日ご紹介したNHKさんの「ブラタモリ#146「草津温泉~最強の湯力とは?~」。先月オンエアの予定でしたが、台風関連の報道のため、明日に変更になっています。再放送は5日(火)23時50分~です。
それから、同じく過日ご紹介したNHK Eテレさんで放映の「日曜美術館 わしがやらねばたれがやる~彫刻家・平櫛田中~」。再放送が3日(日)20時00分~です。
岡山県井原市の田中美術館さんで開催中の田中回顧展「没後40年 平櫛田中 美の軌跡」とのタイアップで、田中代表作の一つ、「鏡獅子」をメインに扱っています。
田中の師・光雲についても言及して下さいました。しかし、一昨年、テレビ東京さん系で放映された「」でもそうでしたが、光雲の後ろに写っている学生服姿の光太郎についてはスルー(笑)。
ちなみに田中は明治39年(1906)に渡米する光太郎に、禅宗の教義書『無門関』を餞別に贈り、それは光太郎の座右の書ともなりました。
ロダンの影響や、「鏡獅子」以外の作品についても言及。
ビデオ出演を含め、ゲストも多彩でした。
メインコメンテーターは大分大学の田中修二教授。その他、当方もお世話になっております小平市平櫛田中彫刻美術館の藤井明学芸員、「鏡獅子」のモデルとなった六代目尾上菊五郎の曾孫・尾上右近さん、田中の弟子(つまり光雲の孫弟子)の橋本堅太郎氏。
橋本氏は、JR東北本線二本松駅前の智恵子像「ほんとの空」の作者です。ここでほんとの空に話を戻すあたり、当方もなかなかやりますね(笑)。ちなみに明日から一泊でまた東北出張。この像も拝見して参ります。
さて、『週刊新潮』さん、それからご紹介したテレビ番組、それぞれぜひご覧下さい。
【折々のことば・光太郎】
私は彫刻こそ余り出品しませんが、詩歌の類を十数年来発表してゐて、今更批評をいやがる程初心でもないのです。作品を発表して批評を聞くのは褒貶共に面白いものであり、且つ素より自他双方の研究となります。
散文「小倉右一郎氏に」より 大正15年(1926) 光太郎44歳
小倉右一郎は、光太郎と同じく東京美術学校卒の彫刻家。光太郎より2歳年長で、文展(文部省美術展覧会)審査員などを務めました。
その小倉が、光太郎の審査を伴う展覧会には出品しないという方針を皮肉った文章――自作を批評されるのを嫌がるケツの穴の小さい奴だ、的な――に対しての反論です。