3件ご紹介します。
まず、『福井新聞』さんの一面コラム。
当方、本日行われる智恵子を偲ぶ「レモン忌」出席のため、これから二本松に行って参ります。さらに今日の夜には花巻に移動し、明日は市民講座の講師です。天気が心配ですが……。究極の雨男・光太郎の魂を背負って歩いていますので、当方も行く先々で雨、雨、雨です(笑)。
【折々のことば・光太郎】
自然な人の頭に安定を感ぜしめるものは、理法に適つた所がある。そこを是等のものの美の根本としてかからなければ、凡てのことが枝葉に分れて終ふ。
建築に関する評論の一節です。いわゆる「用の美」を説き、適度な趣味のいい装飾の必要性も語られています。
まず、『福井新聞』さんの一面コラム。
【越山若水】
「僕の前に道はない/僕の後ろに道は出来る」。詩人の高村光太郎の代表作「道程」である。偉大な彫刻家の父・光雲から独立し、わが道を切り開く決意を高らかに宣言している▼ロダンの「考える人」に衝撃を受けた光太郎は、自然こそが美の根源という考えに傾倒。芸術家としての自立を誓う。ただ不安は消えず、自然を父親に見立て懇願する。「僕から目を離さないで守る事をせよ/常に父の気魄(きはく)を僕に充(み)たせよ/この遠い道程のために」▼敷かれたレールの上を歩くのでなく、前例のないことに挑戦するのは勇気がいる。彫刻「手」や詩集「智恵子抄」で名をなした光太郎でさえ、自身を鼓舞するほどの緊張心。学業にしろ、仕事にしろ、新たな一歩を踏み出すとき、ぜひ声に出して読みたい詩文である▼教育学者、齋藤孝さんの「日本人のすごい名言」(アスコム)を参考にしたが、では、安倍内閣の注目株・小泉進次郎環境相の思いはどうだろう。原子力防災担当相を兼務し、父親は「脱原発」を主張する純一郎元首相だ▼きのうは福島第1原発を初めて訪問。汚染土を搬入する中間貯蔵施設を視察した。ただ就任後には場違いな発言や答弁も見受けられた。関西電力の金品受領問題もあって、原発への注目度は高まっている。親の威光に頼ることなく、小泉氏が自らの「道程」をどう歩むのか、お手並み拝見したい。
話題作りのための入閣で終わるのか、原発問題に鋭くメスを入れてくれるのか、まさに「お手並み拝見」という気分です。
続いて、『福島民報』さん。
話題作りのための入閣で終わるのか、原発問題に鋭くメスを入れてくれるのか、まさに「お手並み拝見」という気分です。
続いて、『福島民報』さん。
山肌覆う秋の装い 安達太良山・二本松
日本百名山の安達太良山(標高一、七〇〇メートル)は上部で紅葉が進んだ。山肌の木々が赤や黄、茶色に染まり、鮮やかなコントラストを描いている。二本松市出身の洋画家・高村智恵子が愛した「ほんとの空」の下、秋のモザイクが映える。
同じ件で、福島テレビさん。
10月3日は「登山の日」 錦秋の安達太良山を楽しむ <福島県>
秋の訪れとともに鮮やかな彩りをまとうのは標高1700mの安達太良山。
10月3日は語呂合わせで「登山の日」。
「ほんとうの空」の下、美しい紅葉が登山客を出迎えた。
10月3日、午前9時。
ロープウェイ乗り場にはすでに多くの登山客が訪れていた。
ロープウェイに乗り込み山頂を目指す。
眼下に広がる緑は標高が高くなるにつれ、徐々に秋の装いに。
息を弾ませ勾配のある山道を進めば…赤や黄色に染まる木々が一面に広がる。
美しい紅葉を眺めながらしばしの休憩。
登山客:「まだ関東とか紅葉の時期には早いのでいいですね」
美しい紅葉を満喫し、登頂の喜びをかみしめた登山客。
安達太良山の紅葉は10月下旬まで見ごろでさらに多くの人でにぎわいそうだ。
智恵子の愛した「ほんとの空」、ぜひ現地で御覧下さい。
当方、本日行われる智恵子を偲ぶ「レモン忌」出席のため、これから二本松に行って参ります。さらに今日の夜には花巻に移動し、明日は市民講座の講師です。天気が心配ですが……。究極の雨男・光太郎の魂を背負って歩いていますので、当方も行く先々で雨、雨、雨です(笑)。
【折々のことば・光太郎】
自然な人の頭に安定を感ぜしめるものは、理法に適つた所がある。そこを是等のものの美の根本としてかからなければ、凡てのことが枝葉に分れて終ふ。
散文「家具及住宅の美」より 大正6年(1917) 光太郎35歳
建築に関する評論の一節です。いわゆる「用の美」を説き、適度な趣味のいい装飾の必要性も語られています。