智恵子を偲ぶ「レモン忌」。第25回となり、今年も智恵子の故郷・二本松市(旧安達町)で開催されます。智恵子命日「レモンの日」は前日の5日ですが、そこに最も近い日曜日、という設定で開催されています。

第25回レモン忌

期   日 : 2019年10月6日(日)
会   場 : ラポートあだち 福島県二本松市油井字濡石16
時   間 : 10:00~14:00
料   金 : 3,000円
問い合わせ : 戸田屋商店 0243-23-4858


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過去の様子はこちら。

第24回(2018年)

例年通りですと、午前中に献花、献果(レモン)、参会者全員での詩の朗読などの式典、記念講演、正午頃から昼食を兼ねての懇親会というパターンです。

今年の記念講演は、テルミン奏者の大西ようこさん。

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筋金入りの智恵子ファンで、これまでに連翹忌レモン忌で演奏を披露して下さったり、各地で光太郎智恵子をモチーフとしたコンサート等を開催なさったりしています。

「朗読とテルミンで綴る 智恵子抄」。
「テルミンと語りで紡ぐ愛の物語り智恵子抄」。


ご興味のおありの方、ぜひどうぞ。

また、会場から徒歩10分ほどの智恵子生家では、普段非公開の2階部分の特別公開、隣接する智恵子記念館では智恵子紙絵の実物展示(通常時は複製)が行われています。レモン忌参加者は入場無料です。併せてどうぞ。

ちなみに当方、昨年に引き続き、パワーポイント担当です(笑)。

ついでにご紹介しますが、翌日、10月7日(月)は、光太郎第二の故郷・花巻と、隣接する北上市を巡る市民講座の講師です。タイトルが「詩と林檎のかおりを求めて 小山先生と訪ねる碑めぐり」(笑)。

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花巻・北上の光太郎がらみの石碑廻りのバスツアーです。対象が花巻市内ご在住かご勤務の方ということで、特にこのブログではご紹介しませんでした。

詳しくは終了後にレポートいたします。


【折々のことば・光太郎】

紐育で厭な感じを受け、倫敦で余りに呆気なき広告を見た目で巴里の市街を見ると、恰も眠より醒めた様な感がある。広告の総て面白く綺麗に出来て居るので、広告を見て歩いても面白い。

談話筆記「巴里式屋外広告」より 明治43年(1910) 光太郎28歳

『読売新聞』に載った、3年半にわたる留学から帰国した翌年の、屋外広告に関するインタビュー記事です。ニューヨークは「コテコテ広告がしてあ」って、「滅茶苦茶で、恰も日本と同様」、「配合(とりあはせ)が俗悪な為に悪い感じを与へる」。ロンドンは「驚く可(べき)地味」、「余りにヂミな為に是で広告の効力があるかと疑はれる位」。そして上記のパリへとつながります。なるほど、パリではロートレックやミュシャの手になる美しいポスターが街を飾っていました。

日本を含め、100年経ってもそれぞれの国の様子はあまり変わっていないような気がします。