光太郎を敬愛し、光太郎もその才を高く評価した彫刻家・高田博厚の企画展示です。

高田博厚展2019

期 日 : 2019年10月5日(土)~11月4日(月)
会 場 : 東松山市総合会館1階多目的室 東松山市松葉町1-2-3
時 間 : 9:00~17:00
料 金 : 無料

高坂駅西口の「高坂彫刻プロムナード」を彩る彫刻の作者・高田博厚の企画展を開催します。高田博厚のご遺族から寄贈していただいた貴重な彫刻作品やデッサン、書簡等を展示し、彼の功績を紹介します。また、10月20日には高田博厚と親交があった元NHKアナウンサー室町澄子氏をお招きし、特別講演会を開催します。

高田博厚のご遺族より寄贈いただいた彫刻作品のほか、デッサンや絵画、フランスから持ち帰った書簡等を展示します。また、高田のアトリエ再現コーナーや視聴覚コーナーなどを設け、高田と高坂彫刻プロムナードについて紹介します。
takata2019.1

takata2019.2

関連行事

特別講演会「一人のアナウンサーと彫刻家高田博厚」

高田博厚と親交があり、彫刻作品のモデルになった元NHKアナウンサーの室町澄子氏に、高田が室町氏の彫刻に込めた思いなどを語っていただきます。

日時  10月20日(日曜日)午後1時開場、午後1時30分開演
会場  東松山市総合会館4階  多目的ホール
定員  180人(申込順)
申込  電話で社会教育課へお申し込みください。0493-21-1431


昨年のこの時期に「高田博厚展2018」が開催された、同じ埼玉県東松山市でのイベントです。

同市の教育長であらせられた、故・田口弘氏は戦時中から光太郎との交流があり、大正期に光太郎を知り、その援助で渡仏、光太郎歿後の昭和32年(1957)に帰国した高田と、おそらく連翹忌の席上で知り合いました。高田の芸術に魅せられた田口氏、同市で高田の展覧会を開いたり、高田の彫刻を並べた彫刻プロムナードの整備に腐心したりなさいました。

そうした縁で、鎌倉のアトリエにあった高田の遺品類などが同市に寄贈され、そのコレクションを根幹とした企画展示というわけです。

ちなみに光太郎、高田、田口氏の関わりについては、当方、同市での講演市民講座で紹介させていただいております。

市立図書館さんには、田口氏が同市に寄贈された、光太郎からの書簡や贈られた書などの関連資料を展示する「田口弘文庫 高村光太郎資料コーナー」が設けられています。そちらも併せて御覧頂ければと存じます。


【折々のことば・光太郎】

子供は無いし、妻は病院、 けつく自分一人の穴ずまひだが 第一等と最下等と、此の二つが おれの生活にはちやんぽんに来る。

詩「穴ずまひ」より 昭和14年(1939) 光太郎57歳

前年に歿した智恵子存命中のことを謳っています。

翌年、「へんな貧」と改題され、内容も改訂されて雑誌『文芸』に発表されました。