信州から演劇講演の情報です。取り上げるべき事項が山積しており、間際に近くなってのご紹介で申し訳ありませんが……。

髙山植物園第12回公演
『智恵子という名の檸檬』〜わたしの手からとつた一つの檸檬を〜

期 日 : 2026年9月22日(火・休)/23日(水・祝)
会 場 : 犀の角 長野県上田市中央2-11-20
時 間 : 9/22 19:00~ 9/23 14:00~ 上演時間約60分
料 金 : 一般前売り 3,000円 18歳以下 前売り2,000円 当日は各500円増

作・演出:髙山さなえ(髙山植物園) 出演:下地尚子(シアターランポン)

『智恵子抄』は中学生の時に初めて読みました。それから、高校、大学と社会に出てからも続けて読んできた本の一冊です。そして、智恵子の亡くなった年齢に段々近づくにつれ、智恵子の精神が何故崩れたのか、疑問を持つ様になりました。そこに梶井基次郎の「檸檬」がまさに爆弾として加わります。と、私なりの解釈を台詞で綴ってみようと思います。これは、私の、いや、私と下地さんの大きな『冒険』でもあるのです。壮大な『冒険』に挑んでみたい、そんな気分です。(髙山さなえ)

髙山さなえさんに『一緒に何かやりませんか?』とお声がけし、高村智恵子さんをモデルに一人芝居をつくることになりました。私にとって、初めての一人芝居です。高村光太郎の妻として知られる智恵子さんですが、芸術家として奮闘していた彼女の生き方を想像するに、この作品を作る私たち二人の女性にとって、わかる部分、そしてわかりたくない部分があると感じています。高村智恵子さん、髙山さなえさん、そして私、三人の女性アーティストが一つの世界で相対するときに、時代や次元を超えて通ずるものがあると信じます。一人の女性の生涯を見届けていただければ、その時間が少しだけ誰かを救ってくれるような気がしています。……と、しんみりしてしまいそうな言葉を選んでしまいましたが、智恵子さんへのリスペクトを抱きつつ、髙山さんと自由に、弾けるように、笑いながら作品をつくっていきます!(下地尚子)
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女性の方の一人芝居ということでおそらく智恵子が主人公なのでしょう。大竹しのぶさんが初演、野田秀樹氏脚本の「売り言葉」をはじめ、玄海椿さん、茶山千恵子さんなどいろいろな方がこのスタイルで取り組まれています。

皆さん、それぞれの解釈で「智恵子抄」の世界を表現。今年6月に同じ会場で劇団百景社さんが公演を打った「売り言葉」は光太郎ディスり度が非常に高く、表面的にしか見られない人々は「これで光太郎が嫌いになった」というものです。裏側までしっかり味わえば単に「夫の創作に献身し、潰された智恵子」というだけではないのですが……。

今回の公演は「梶井基次郎の「檸檬」がまさに爆弾として加わります」だそうで、どう料理されるのか、非常に気になります。非常に気になるので、9月22日(火)のソワレ公演を予約いたしました。ついでにというと何ですが、同じ信州の碌山美術館さんでの「高村光太郎没後70年 高村智恵子生誕140年 高村光太郎・智恵子展」も開幕しますので、そちらも併せて拝見してきます。さらについでですが、お彼岸ですので上田でご先祖様の墓参りも(罰当たり(笑))。

皆様方も是非どうぞ。

【高村光太郎書誌】

詩華集 60 『大東亜写真戦記』

昭和18年(1943)8月20日 誠新堂新光社 大本営陸軍報道部監修
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目次
 詔書
 序文 大本営陸軍報道部長 陸軍少将 谷荻那華雄
 戦争絵画 宮本三郎 山口蓬春 向井潤吉 中村研一 藤田嗣治 鶴田吾郎  小磯良平 猪熊弦一郎
      田村孝之介
 報道写真 撮影・陸軍報道班員
 作戦要図
 大東亜戦争日記抄
 協力する盟邦諸国
 撃ちてし止まむ 森崎善一
 聖戦詩歌 高村光太郎 白鳥省吾 室生犀星 堀口大学


基本、写真集でして、いわゆる詩華集とは様相が異なりますが、このカテゴリに入れるしかないかな、というものです。

光太郎詩「新しき日に」「シンガポール陥落」「十二月八日」「必死の時」がとびとびに掲載されています。

さらに、昨年、竹橋の東京国立近代美術館(MOMAT)さんで開催され、光太郎もからんだ「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」で展示された、光太郎と東京美術学校西洋画科で同級生だった藤田嗣治の「シンガポール最後の日」などの戦争絵画も。ちなみにカバー画も藤田です。