今年、開眼百周年を迎える信州善光寺さんの仁王像。光太郎の父・光雲とその高弟・米原雲海の手になるものです。百周年を記念し、昨年からいろいろとイベント等が組まれていました。
信州善光寺仁王像関連。
光雲関連。
その集大成的なイベントが近々行われます。
状況をわかりやすくするために、『信濃毎日新聞』さんの記事から。
というわけで、要項的には以下の通りとなります。
会 場 : 10/3 ホテルメトロポリタン長野 長野県長野市南石堂町1346
10/4 信州善光寺 長野県長野市大字長野元善町491
料 金 : 無料
日 程 :
10月3日(木)
13:15~ 記念講演 『善光寺仁王諸像の魅力について』
講師 田中修二氏(大分大学教授)
藤曲隆哉氏(東京藝術大学大学院非常勤講師)
14:30~ 記念講演 『マイ仏教』
講師 みうらじゅん氏(漫画家、イラストレーター)
光雲関連。
その集大成的なイベントが近々行われます。
状況をわかりやすくするために、『信濃毎日新聞』さんの記事から。
ゆかりの寺社集い「善光寺サミット」 10月3・4日
全国各地の善光寺ゆかりの寺社が集まる「第14回善光寺サミット」が10月3、4日、長野市内で開かれる。同市の善光寺とゆかりの231寺社でつくる「全国善光寺会」が主催。3日にホテルメトロポリタン長野で開く記念講演会(午後1時〜3時半)には、イラストレーターのみうらじゅんさんが登壇。1919(大正8)年の仁王像開眼から100年の節目を迎え、像を調査した研究者が結果を報告する。
講演会は2部構成。第1部は「善光寺仁王門諸像の魅力について」と題し、大分大教育学部教授の田中修二さん、東京芸大大学院非常勤講師の藤曲隆哉さんが話す。これまでの調査で、仁王像の足が台座に固定されず、ほぼ像の重さだけで自立する珍しい構造であることなどが分かっている。第2部はみうらさんが「マイ仏教」をテーマに語る。
4日は、全国29カ寺の住職らによる善光寺本堂での記念法要(午前9時半)の後、住職らが参拝者に御朱印を授け、交流する「全国善光寺朱印めぐり」(午前10時半〜午後3時半)がある。甲府市の甲斐善光寺、岐阜県の昼飯(ひるい)善光寺(如来寺)、兵庫県の相生善光寺など、宗派を超えた18寺院(現時点)の住職らが参加する。
サミットは善光寺ゆかりの寺社の親睦を目的に、1993年から隔年で開いている。講演会は聴講無料で、申し込みは9月25日までに善光寺事務局(電話026・234・3591)へ。
というわけで、要項的には以下の通りとなります。
第14回善光寺サミット
期 日 : 2019年10月3日(木)・4日(金)会 場 : 10/3 ホテルメトロポリタン長野 長野県長野市南石堂町1346
10/4 信州善光寺 長野県長野市大字長野元善町491
料 金 : 無料
日 程 :
10月3日(木)
13:15~ 記念講演 『善光寺仁王諸像の魅力について』
講師 田中修二氏(大分大学教授)
藤曲隆哉氏(東京藝術大学大学院非常勤講師)
14:30~ 記念講演 『マイ仏教』
講師 みうらじゅん氏(漫画家、イラストレーター)
10月4日(金)
9:30~ 記念法要 善光寺本堂内
10:30~15:30 全国善光寺朱印巡り
講演の講師を務められるお三方のうち、田中氏と藤曲氏は、昨年から行われていた仁王像の本格調査に加わられていました。田中氏は光雲や光太郎に触れた『近代日本最初の彫刻家』(平成6年=1994、吉川弘文館)、『近代日本彫刻史』(平成30年=2018、国書刊行会)、『彫刻 SCULPTURE 1 ――空白の時代、戦時の彫刻/この国の彫刻のはじまりへ』(平成30年=2018、トポフィル、共著)などのご著書があり、藤曲氏は平成27年(2015)に行われた仁王門北側の二像(三面大黒天・三宝荒神)の補修にも関わられています。みうら氏は、互いを仏友(ぶつゆう)と認め合ういとうせいこう氏との共著で『見仏記』シリーズ(平成5年=1993~、中央公論社他)を著され、平成13年(2001)にはテレビ番組にもなりました。このシリーズは碧海(おうみ)寿広氏著『仏像と日本人 宗教と美の近現代』(平成30年=2018)でも取り上げられています。
こうしたディープな講師陣による講演が為されるので、ぜひ参加しようと思っていたのですが、この前後に別件での遠出が重なっており、非常に残念ながら断念いたしました。そうなると、今年4月に善光寺さんに参拝しておいて正解だったな、という感じです。
皆様、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
比重の低いほど感情は清潔だ 0度に「至ればたとへば神だ
翌年の雑誌『スバル』に「冷熱」と改題、内容も改訂されて発表された詩の初稿から。
光太郎詩には珍しく、難解で象徴的な詩句ですが、それだけに色々な読み取り方ができそうです。
9:30~ 記念法要 善光寺本堂内
10:30~15:30 全国善光寺朱印巡り
講演の講師を務められるお三方のうち、田中氏と藤曲氏は、昨年から行われていた仁王像の本格調査に加わられていました。田中氏は光雲や光太郎に触れた『近代日本最初の彫刻家』(平成6年=1994、吉川弘文館)、『近代日本彫刻史』(平成30年=2018、国書刊行会)、『彫刻 SCULPTURE 1 ――空白の時代、戦時の彫刻/この国の彫刻のはじまりへ』(平成30年=2018、トポフィル、共著)などのご著書があり、藤曲氏は平成27年(2015)に行われた仁王門北側の二像(三面大黒天・三宝荒神)の補修にも関わられています。みうら氏は、互いを仏友(ぶつゆう)と認め合ういとうせいこう氏との共著で『見仏記』シリーズ(平成5年=1993~、中央公論社他)を著され、平成13年(2001)にはテレビ番組にもなりました。このシリーズは碧海(おうみ)寿広氏著『仏像と日本人 宗教と美の近現代』(平成30年=2018)でも取り上げられています。
こうしたディープな講師陣による講演が為されるので、ぜひ参加しようと思っていたのですが、この前後に別件での遠出が重なっており、非常に残念ながら断念いたしました。そうなると、今年4月に善光寺さんに参拝しておいて正解だったな、という感じです。
皆様、ぜひどうぞ。
【折々のことば・光太郎】
比重の低いほど感情は清潔だ 0度に「至ればたとへば神だ
詩「提要」より 昭和5年(1930) 光太郎48歳
翌年の雑誌『スバル』に「冷熱」と改題、内容も改訂されて発表された詩の初稿から。
光太郎詩には珍しく、難解で象徴的な詩句ですが、それだけに色々な読み取り方ができそうです。