いわゆる「コレクション展」ですが、単に「コレクション展」とするのでなく、サブタイトルをつけたり特別にフライヤーを作ったりなさっている場合は御紹介させていただいております。

そういうもので、広島から。光太郎の父・光雲の作品が出ています。

春の館蔵品展 近代彫刻展

期 日 : 2026年3月14日(土)~5月24日(日)
会 場 : 耕三寺博物館 広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2
時 間 : 午前9時~午後5時
休 館 : 年中無休
料 金 : 大人 1,400円(1,200円) 大学生・高校生 1,000円(800円)
      中学生以下 無料 ( )内20名以上の団体料金

 名称      作者    材質     時代
 ハイキング   安西順一  木造     S14第3回東邦彫塑院展
 龍女      阿井瑞芩  木造     S11年文展招待展
 松花堂像    赤堀信平  木造     昭和前期
 聖徳太子尊像  雨宮治郎  ブロンズ   S13年第2回新文展
 緑蔭      岡正敏   木造     S11年文展鑑査展
 髪を洗う女   北村正信  大理石    S13年第2回新文展
 維摩      工藤敬三  木造     S6年第12回帝展
 母と子     小瀬村清  木造     S6年第12回帝展
 乳母と子    佐藤静司  木造     S12年第1回新文展
 こども     佐藤匡義  木造     S11年文展鑑査展
 不動明王立像  澤田晴廣  木造     S14年
 聖徳太子    関野聖雲  木造     S14年第3回新文展
 阿弥陀如来坐像 高村光雲  木造截金彩色 昭和前期
 弥陀来迎龕   西村雅之  木造白檀   昭和前期
 春園      西山如拙  木造彩色   S11年文展鑑査展
 信女      橋本朝秀  木造     S11年文展招待展
 のぼるもの   長谷川榮作 木造彩色   S12年第1回新文展
 野飼にて    早川朝洋  木造     S13年第104回日本美術協会展
 裸婦      藤井浩祐  ブロンズ   昭和前期
 母子      本田徳義  木造     S13年第2回新文展
 芽生      松本昇   木造     S11年文展鑑査展
 風神      三木宗策  木造彩色   昭和前期
 銀線を描く   宮本朝濤  木造     S11年文展招待展
 海神の女    森山朝光  木造     T15年第1回聖徳太子奉賛展
 魚藍観音    山崎朝雲  木造     昭和前期
 愛育      山畑阿利一 大理石    昭和前期
 鉋       山根八春  木造     昭和前期
 鍾馗      吉田芳明  木造     昭和前期
 清宵      米原雲海  石膏     M40年
000
001光雲作品は「阿弥陀如来坐像」。昭和9年(1934)に亡くなった光雲晩年の作と思われます。

平成14年(2002)に三重県立美術館、茨城県立近代美術館、千葉市立美術館と巡回した「高村光雲とその時代展」にも出品さたもので、その際に拝見しました。像高20㌢ほどの小さな仏様ですが、衣などに細かな截金(きりかね)が施されており、手の込んだ作です。

他にも光雲系統の作家による作品がずらり。関野聖雲、山崎朝雲、米原雲海などは「雲」一字を受け継いだ高弟ですが、それ以外に三木宗策、澤田晴廣も「雲」の字は入らないものの光雲の系譜に連なる彫刻家です。フライヤーで最も大きく取り上げられているのは三木宗策の「風神」ですが、見事な作ですね。

同時開催で中村不折、中村岳陵らの作が出ている「近代美術 日本画展」、それから「館蔵茶道具展」も開催されています。

ご興味おありの方、ぜひどうぞ。

【高村光太郎書誌】

本人著作(全体)79 『智恵子抄』

平成23年(2011)4月15日 角川春樹事務所(ハルキ文庫) 高村光太郎著
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目次
 人に 或る夜のこころ おそれ 或る宵 郊外の人に 冬の朝のめざめ 深夜の雪
 人類の泉 僕等 愛の嘆美 晩餐 樹下の二人 狂奔する牛 鯰 夜の二人 
 あなたはだんだんきれいになる あどけない話 同棲同類 美の監禁に手渡す者 人生遠視
 風にのる智恵子 千鳥と遊ぶ智恵子 値ひがたき智恵子 山麓の二人 或る日の記
 レモン哀歌 荒涼たる帰宅 亡き人に 梅酒 うた六首 智恵子の半生 九十九里浜の初夏
 智恵子の切抜絵
 語註 略年譜
 エッセイ 蜂飼耳

昭和16年(1941)、龍星閣から刊行されたオリジナル『智恵子抄』を踏襲した構成で、従って戦後の作品は収録されていません。解説は詩人の蜂飼耳氏。現在でも新刊で入手可能です。