たまたまでしょうが、3月19日(木)と20日(金)に3件、朗読系のイベントが集中しています。開催場所は全国各地に分散していますが、すべて東北がらみです。

まず都内から。

五所川原神明宮再建応援企画 雅の会チャリティ朗読会

期 日 : 2026年3月19日(木)
会 場 : Janus Creation(ジェーナスクリエイション)東京都武蔵野市西久保1-6-20
時 間 : ① 11:30~ ② 15:00~
料 金 : 2,500円(1ドリンク付)

作 品 : 「蜜柑」芥川龍之介 「智恵子抄」高村光太郎 「カチカチ山」「雀こ」太宰治
出 演 : 中村雅子(朗読家)
      唐ひづる・小針光代・西山葉子・三浦公仁子・水谷薫
      百田悦子・山下佐千子(以上 雅の会メンバー)
予 約 : 090−1606-9822(10時〜17時)

五所川原市にあります神明宮様の拝殿が、2024年3月原因不明の火事により拝殿を焼失しました。その再建には3億円がかかるとも言われます。少しでも再建を応援いたしたく、2025年からチャリティ朗読を企画、最低限の経費を除く全額を神明宮様に寄付させてただ来ました。その2回目を3月19日に三鷹で行います。

今回も、中村がご指導している「雅の会」の有志がチャリティに賛同してくれまして、朗読を披露いたします。是非、お越しくださいまして、神明宮様の拝殿再建にご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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太宰治生家の斜陽館さんと同じ(10㌔㍍ほどの距離)、青森県五所川原市の神明宮さんの再建応援だそうです。拝殿が令和6年(2024)3月に全焼、だそうで。

中村雅子氏の朗読、平成26年(2014)に浅草で拝聴したことがあります。その際は「東日本大震災復興支援チャリティ」と冠され、やはり太宰作品や「智恵子抄」が取り上げられました。

中村氏、他にも相模原や喜多方で公演のあった「森のコンサート マリンバの響き ~智恵子抄の世界~」などで「智恵子抄」を取り上げて下さっています。

共演なさる唐ひづる氏は令和5年(2023)に高円寺で開催された「ろうどくdeおもてなし 七夕公演~会えば何かがはじまる~【夜公演】」でやはり「智恵子抄」を朗読された方です。

続いて大阪。

朗読とプロパノータの夕べ vol.27~五感に届く朗読会~

期 日 : 2026年3月19日(木)
会 場 : Conteur 絵本カフェ&バー 大阪市中央区今橋2丁目2−9今橋ビル3階 
時 間 : ① 16:00~ ② 19:00~ 
料 金 : チャージ:2,500円 (チーズケーキ&コーヒーか紅茶)

定 員 : 各回7名 ☆要予約
出 演 : 加納恵美子

今回の朗読は、高村光太郎 作品より『山の春』『山の秋』『山の雪』をお届けします。詩人•彫刻家として有名な高村光太郎は、晩年の7年半を岩手県花巻市の山小屋で暮らしました。そこで書かれた随筆には、山の風景と季節ごとの自然が、みずみずしい感覚で活き活きと描かれています。そんな山の様子を、ご一緒に感じていただければ幸いです。ご予約をお待ちしております。

肩の不調により、今回はプロパノータ演奏は行いません。申し訳ありませんが、ご了承くださいませ。
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「プロパノータ」て何? と思って調べたところ、「廃材となったプロパンガスのボンベを利用してつくる打楽器」だそうです。ただ、数日前になって演者の方の体調不良でそちらの演奏は無しになったと告知されました。残年ですが、致し方ありませんね。お大事にどうぞ。

取り上げられるのは光太郎エッセイ「山の春」(昭和26年=1951)「山の秋」(昭和28年=1953)など。いずれも花巻郊外旧太田村に隠棲中に書かれたもので、暮らしていた山小屋(高村山荘)周辺の様子が描かれています。

最後に仙台から。

深田久弥没後55周年記念 ~朗読・音楽・映像の旅~「深田久弥 日本百名山-ある男の登山記録と共に-」

期 日 : 2026年3月20日(金)
会 場 : エル・パーク仙台ギャラリーホール 仙台市青葉区一番町4-11-1
時 間 : 14:00~
料 金 : 前売り3,000円 当日3,500円 高校生以下無料(要予約)

演出/竹井みどり ピアノ・作曲/稲垣達也 ケーナ・笛/高橋易宏
朗読/茅根利安、上島奈津子

主催は「朗読サロンぽぷら」代表 竹井みどりさん。亡き夫、竹井稔夫さんは山に魅せられ、深田久弥が選定した「日本百名山」を完全踏破したのでした!稔夫さんの登山記録や深田久弥「日本百名山」や智恵子抄をはじめ山々にまつわる文章の朗読・劇を大活躍のお二人--茅野利安、上島奈津子さんが担当
♫ 音楽は私 稲垣達也のPianoとケーナ・尺八・能管etc奏者 高橋易宏がオリジナル曲&即興演奏を生演奏で担当。竹井稔夫さんの残した写真のスライドをふんだんに織り交ぜておおくりします。
<ご予約>以下までお名前、人数をお知らせいただければ予約リストに加え、当日受付で前売り料金にて精算させていただきます。
電話予約 080-5000-4596 (竹井) メール inagakipiano@gmail.com (稲垣)
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深田久弥は『日本百名山』の中で安達太良山をリストアップし、「智恵子抄」がらみで紹介しています。光太郎は深田の著書『津軽の野づら』の再版(昭和20年=1945)を花巻郊外旧太田村の山小屋で版元から贈られたことが書簡に記されています。

というわけで、東北がらみの光太郎作品朗読、それぞれご興味おありの方、ぜひどうぞ。

【高村光太郎書誌】

本人著作(全体)70 『智恵子抄』 五十年記念愛蔵版 特装限定版

平成3年(1991)11月20日 龍星閣 高村光太郎著
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目次
 人に             明治四十五年七月
 或る夜のこころ        明治四十五年八月
 おそれ            明治四十五年八月
 或る宵            大正元年十月
 郊外の人に          大正元年十一月
 冬の朝のめざめ        大正元年十一月
 深夜の雪           大正二年二月
 人類の泉           大正二年三月
 僕等             大正二年十二月
 愛の嘆美           大正三年二月
 晩餐             大正三年四月
 樹下の二人          大正十二年三月十一日
 狂奔する牛          大正十四年六月十七日
 鯰              大正十五年二月五日
 夜の二人           大正十五年三月十一日
 あなたはだんだんきれいになる 昭和二年一月六日
 あどけない話         昭和三年五月十日
 同棲同類           昭和三年八月十六日
 美の監禁に手渡す者      昭和六年三月十二日
 人生遠視           昭和十年一月二十二日
 風にのる智恵子        昭和十年四月二十五日
 千鳥と遊ぶ智恵子       昭和十二年七月十一日
 値ひがたき智恵子       昭和十二年七月十二日
 山麓の二人          昭和十三年六月二十日
 或る日の記          昭和十三年八月二十七日
 レモン哀歌          昭和十四年二月二十三日
 荒涼たる帰宅         昭和十六年六月十一日
 亡き人に           昭和十四年七月十六日
 梅酒             昭和十五年三月三十一日
 うた六首                         
 智恵子の半生         昭和十五年九月
 九十九里浜の初夏       昭和十六年五月
 智恵子の切抜絵        昭和十四年一月 
 編集者附記 澤田伊四郎

昭和16年(1941)にオリジナル『智恵子抄』を上梓した龍星閣が、第83刷を「五十年記念愛蔵版」として出したもの。昨日御紹介したバックラム装の上製版と、さらに二重函(内函は麻布装)、三方金、羊皮表紙の220部限定特装版の2種類が同時に出版されました。