始まってしまっている展示ですが……。
期 日 : 2026年1月31日(土)~3月22日(日)
会 場 : 山梨県立文学館 甲府市貢川1-5-35
時 間 : 9:00~17:00
休 館 : 月曜日
料 金 : 無料
2025年に新たに収蔵した資料より、樋口一葉・飯田蛇笏・芥川龍之介・村岡花子・山本周五郎・山崎方代・飯田龍太 などの、原稿や手紙、書画などを展示します。作家の創作の現場を直筆資料から想像してみてはいかがでしょうか。
開催情報は得ていたものの、公式サイトの案内文等に光太郎の名がなかったので存じませんでしたが、光太郎の書簡が1点出ています。文芸評論家の故・吉田精一氏に宛てた葉書です。
日付は昭和21年(1946)12月8日。花巻郊外旧太田村の山小屋で蟄居生活を送っていた時期です。文面は以下の通り。
拝啓 貴著「日本近代詩鑑賞」一部御恵贈下され、ありがたく厚く御礼申上げます。中に小生の詩についても御解明の文あり、小生すら以前の事は忘却の事多き折柄拝読をたのしみに存じ居ります。よき参考と存ぜられます。小生目下辺陬の地に独居、長い一群の詩篇を書き試み居ります。 とりあへず御礼まで 艸々
「長い一群の詩篇」は、自らの半生と戦争責任を省察する連作詩「暗愚小伝」。翌年に雑誌『展望』に発表されました。
「日本近代詩鑑賞」は、天明社からこの年10月に出た『日本近代詩鑑賞 大正篇』。宛先の吉田氏の住所も「天明社気付」となっています。その前後に「明治篇」「昭和篇」が出、三冊セットでした。
「高村光太郎篇」として、25ページ。光太郎詩についてのまとまった評論はまだあまり出ていなかった当時、光太郎としても面はゆい気持で読んだのではないかと勝手に想像しております(笑)。
当方、平成2年(1990)に創拓社さんから復刻されたもので読みました。ただ、こちらはオリジナルの「昭和篇」に含まれていた日夏耿之介篇、西條八十篇、芥川龍之介篇、佐藤惣之助篇を含みます。
吉田氏と言えば、当方の学生時代にはまだご存命で、各種著作が大学のテキスト等にも使われ、どうもまだ歴史上の人物という気がいたしません。そこで「氏」をつけさせていただきます。
今回の展示、他にも吉田氏関連が出ているようです。他には下記『朝日新聞』さん報道をご参照下さい。

ぜひ足をお運びください。
光太郎唯一の画集です。戦後、花巻郊外旧太田村に隠棲していた際に描いた山野草などのスケッチ帖から原色版で、さらに関連する文章等を添えています。当会顧問であらせられた故・北川太一先生が解説を執筆なさいました。
2025年に新たに収蔵した資料より、樋口一葉・飯田蛇笏・芥川龍之介・村岡花子・山本周五郎・山崎方代・飯田龍太 などの、原稿や手紙、書画などを展示します。作家の創作の現場を直筆資料から想像してみてはいかがでしょうか。
開催情報は得ていたものの、公式サイトの案内文等に光太郎の名がなかったので存じませんでしたが、光太郎の書簡が1点出ています。文芸評論家の故・吉田精一氏に宛てた葉書です。
日付は昭和21年(1946)12月8日。花巻郊外旧太田村の山小屋で蟄居生活を送っていた時期です。文面は以下の通り。
拝啓 貴著「日本近代詩鑑賞」一部御恵贈下され、ありがたく厚く御礼申上げます。中に小生の詩についても御解明の文あり、小生すら以前の事は忘却の事多き折柄拝読をたのしみに存じ居ります。よき参考と存ぜられます。小生目下辺陬の地に独居、長い一群の詩篇を書き試み居ります。 とりあへず御礼まで 艸々
「長い一群の詩篇」は、自らの半生と戦争責任を省察する連作詩「暗愚小伝」。翌年に雑誌『展望』に発表されました。
「日本近代詩鑑賞」は、天明社からこの年10月に出た『日本近代詩鑑賞 大正篇』。宛先の吉田氏の住所も「天明社気付」となっています。その前後に「明治篇」「昭和篇」が出、三冊セットでした。
「高村光太郎篇」として、25ページ。光太郎詩についてのまとまった評論はまだあまり出ていなかった当時、光太郎としても面はゆい気持で読んだのではないかと勝手に想像しております(笑)。当方、平成2年(1990)に創拓社さんから復刻されたもので読みました。ただ、こちらはオリジナルの「昭和篇」に含まれていた日夏耿之介篇、西條八十篇、芥川龍之介篇、佐藤惣之助篇を含みます。
吉田氏と言えば、当方の学生時代にはまだご存命で、各種著作が大学のテキスト等にも使われ、どうもまだ歴史上の人物という気がいたしません。そこで「氏」をつけさせていただきます。
今回の展示、他にも吉田氏関連が出ているようです。他には下記『朝日新聞』さん報道をご参照下さい。
山梨県立文学館(甲府市貢川)で、新たに収蔵品となった資料を展示する「新収蔵品展 創作の生まれるところ」が始まった。昨年購入したり寄贈や寄託を受けたりした収蔵品の中から約70点を選んで展示している。
同館が豊富なコレクションを誇る芥川龍之介(1892~1927)関連では、短編小説「お律と子等(こら)」の草稿の冒頭から7ページ目までが新たに加わった。発表された文章と表記に多少の違いはあるが、ほぼ同じ内容だといい、最初のページにはタイトルや署名もはっきりと書かれている。
従来の収蔵品の中に同じ小説の別バージョンの草稿があり、それらを含む芥川関連のコレクションの充実ぶりを知った所有者から、寄託の申し出があったという。
ともに山梨県出身の山本周五郎(1903~67)、村岡花子(1893~1968)の新たな資料も展示。山本の「赤ひげ診療譚(たん)」の原稿や、「赤毛のアン」を翻訳して日本に初めて紹介したことで知られる村岡が書いた随筆「わたしの愛読の作家 山本周五郎先生のこと」の原稿など。これらは古書店から購入し、両作家のコレクションに加えた。
同館学芸課長の中野和子さんは「当館がどういったものを集めて展示しているかが伝わる、わかりやすい内容にしています。気軽に足を運んでいただけるとありがたい」と話す。
3月22日まで。観覧無料。午前9時~午後5時(入室は4時半まで)。月曜(祝日除く。2月23日は開館)と2月24日は休館。問い合わせは同館(055・235・8080)へ。

芥川龍之介「お律と子等」の草稿
ぜひ足をお運びください。
【高村光太郎書誌】
本人著作(全体)58 『山のスケッチ』
昭和41年(1966)3月5日 中央公論美術出版 高村光太郎著
目次 なし光太郎唯一の画集です。戦後、花巻郊外旧太田村に隠棲していた際に描いた山野草などのスケッチ帖から原色版で、さらに関連する文章等を添えています。当会顧問であらせられた故・北川太一先生が解説を執筆なさいました。








