学会発表の情報です。

第68回高村光太郎研究会

期 日 : 2025年11月23日(日)
会 場 : アカデミー向丘 東京都文京区向丘1-20-8
時 間 : 14:00~17:00
料 金 : 500円

発 表 :
「智恵子へ寄せる想い」 吹木文音(中島宏美)氏(日本詩人クラブ・栃木県現代詩人会理事)
「雑司ヶ谷の季節――ヒューザン会、智恵子と読売新聞」 前田恭二氏(武蔵野美術大学教授)

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今時、ホームページやSNSのアカウントすらない団体主催の学会というのも何だかなあ、という感じですが……。

高村光太郎研究会は、昭和38年(1963)、光太郎と親交のあった詩人・風間光作が立ち上げた「高村光太郎詩の会」に端を発し、明治大学や東邦大学などで講師を務められた故・請川利夫氏に運営が移って「高村光太郎研究会」と改称、請川氏没後は都立高校勤務の野末明氏に受け継がれ、細々と続いています。かつては当会と共に故・北川太一先生が顧問を務められていまして、当方も会員に名を連ねています。

今回、ご発表はお二人。

このところ連翹忌の集いに欠かさずご参加下さっている詩人の吹木文音(ご本名・中島宏美)氏。どちらかというと光太郎より智恵子ファンで、これまでも智恵子光太郎に触れられた文章の載った同人誌等戴いています。また、今年7月には中西利雄・高村光太郎アトリエを保存する会主催の「中西アトリエをめぐる文人たちの朗読会」で光太郎詩朗読をなさって下さいました。

それから武蔵野美術大学の前田恭二教授。元読売新聞記者ということで、同紙に「ムササビ先生の「ヨミダス」文化記事遊覧」という連載をなさり、そこから文化資源社さんの『よみうり抄』全五巻に繋がっています。一昨年の第66回高村光太郎研究会でも、「米原雲海と口村佶郎――新出“手”書簡の後景――」という発表をなさいました。今回は「雑司ヶ谷の季節――ヒューザン会、智恵子と読売新聞」ということで、やはり「よみうり抄」がらみと思われます。

光太郎が大正元年(1912)に岸田劉生らと立ち上げたヒユウザン会展には、智恵子も出品予定者として名を連ねていました。しかし、それは果たされずじまい。
ヒユウザン会
そのあたりの経緯等、まだまだ研究の余地がたくさんあります。

参加費はワンコイン、それ以外に研究会員になると年会費3,000円で研究発表会の案内、機関誌『高村光太郎研究』が郵送されます。もちろん入会せず、発表のみ聴くことも可能です。

ご興味おありの方、ぜひどうぞ。

【折々のことば・光太郎】

花は彼等の生命をわれわれにくれる。彼等はペルシヤの花瓶の中に置かる可きだ。彼等の傍では、金銀は値ひ無く見える。


光太郎訳 ロダン「ロダン手記 花について」より
大正9年(1920)頃訳 光太郎38歳頃

さまざまな花――アネモネ、ヒヤシンス、チューリップ、マーガレットなど――の美について語ったロダンの言葉の一節です。