昨日は埼玉県東松山市に行っておりました。クローズドの講座なのでこのブログにての告知は致しませんでしたが、同市の生涯学習的施設な「きらめき市民大学」さんで、「高村光太郎と東松山」と題しての約90分間の講義をさせていただきました。
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基本、シニアの方々が対象で、令和元年(2019)から年に一回、講師を務めております。生徒さんが毎年代わるので、ほぼ同じ内容で話を進めることができ、楽させていただいております(笑)。

ちなみに今年度の予定表。他自治体等で同様の事業を担当されている方など、ご参考までに。
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前半は光太郎という人物の人となり、その生涯をダイジェストで、後半が本題で、同市の元教育長にして戦時中から光太郎と交流がおありだった故・田口弘氏や、光太郎・田口氏と交流のあった彫刻家・高田博厚の関係から、同市に残る光太郎関連のモニュメントや寄贈資料について。

毎年千葉の自宅兼事務所から愛車を駆ってお邪魔していますが、途中、高速道路などで渋滞だの通行止めだのが発生するといけないので、早めに出ます。おおむね何事もなく早めに着け、時間が余りますので、昨日は東武東上線高坂駅前から延びる高田博厚作品をずらっと並べた彫刻プロムナードに立ち寄り、高田作の光太郎像にごあいさつ。光太郎と高田のみ魂に「今年もお二人についてくっちゃべらせていただきます」。
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その甲斐あってか(笑)、講義の方は無事終えることができました。

終了後、職員の方から高田、そして彫刻プロムナード関連のさまざまなイベントのフライヤーをいただきました。

まず市が主催のもの。

ひがしまつやまアートマルシェin高坂彫刻プロムナード

期 日 : 2025年9月28日(日)
会 場 : 中通公園 埼玉県東松山市本宿2-24
時 間 : 10:00~15:00
料 金 : 無料

 東松山市では、毎年高坂彫刻プロムナードでアートイベントを開催しています。
 今回は、昨年度までのアートフェスタから、よりプロムナードの彫刻作品と芸術にフォーカスしたイベントにリニューアル。 ポスターデザインは、東松山市應援團員の絵子猫さんにご協力いただきました。
 彫刻に触れて楽しむ講演・彫刻鑑賞会をはじめ、アートワークショップ、プロムナードクイズ、軽食販売のほか、市内の彫刻作品を巡る謎解きイベントもスタートします!
 ぜひ足をお運びください。
 (ステージイベント、歩行者天国はありません。)
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同市ご在住のイラストレーター・絵子猫さんを引っぱり出してのワークショップなど。

その関連行事的な位置づけのような講演会も。

聴いて、触れて、楽しめる 講演・彫刻鑑賞会 彫刻の “いのち” ―触覚に感応する芸術の秘密―

期 日 : 2025年9月28日(日)
会 場 : 講演会(集合) 高坂図書館(東松山市元宿2-6-1)
      彫刻鑑賞(解散) 高坂彫刻プロムナード(東武東上線高坂駅西口駅前通り)
時 間 : 講演会 午前10時30分から11時30分まで
      彫刻鑑賞 午前11時30分から正午まで(徒歩移動含む)
料 金 : 無料
講 師 : 立正大学仏教学部 秋田貴廣教授

 東松山市では、毎年高坂彫刻プロムナードでアートイベントを開催しています。
 今回は、昨年度までのアートフェスタから、よりプロムナードの彫刻作品と芸術にフォーカスしたイベント「アートマルシェ」にリニューアル。その関連企画として、「聴いて、触れて、楽しめる 講演・彫刻鑑賞会」を開催します。
 高坂図書館で彫刻に触れる魅力についての講演の後、高坂彫刻プロムナードに移動して、実際に彫刻作品を触って鑑賞していただきます。
 「触れる」ことで増す彫刻の魅力に迫ります!この機会にぜひご参加ください。
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さらに、「高田博厚と遊ぼう会」さんという地元の市民団体の主催で、同日。

高坂彫刻プロムナード活性化プロジェクト 『博厚(ひろあつ)フェス』

期 日 : 2025年9月28日(日)
会 場 : カトル・セゾン/ぼくのみそらーめん駐車場 埼玉県東松山市元宿2丁目21-9
時 間 : 10:00~15:00
料 金 : 無料

私達は高坂駅の西口にある高坂彫刻プロムナードを中心に活性化を推進しています。高坂地区や比企丘陵地元産の商品などのマルシェやワークショップを開催していきます。これから皆さまと楽しい高坂の街の活性化をご一緒しましょう。是非ご参加ください。

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最後に、こちらのみ少し先の話ですが、ついでに。

彫刻家 高田博厚展2025 ―Vitrail(ヴィトロー)―「窓」から見る高田博厚

期 日 : 2025年10月22日(水)~11月13日(木)
会 場 : 東松山市総合会館1階多目的室 埼玉県東松山市松葉町1-2-3
時 間 : 午前9時から午後5時まで
休 館 : 期間中無休
料 金 : 無料

 東松山市では、日本を代表する彫刻家である高田博厚氏のアトリエに残されていた彫刻作品や絵画等を2017年にご遺族から寄贈を受けて以来、顕彰事業として展示会や講演会を毎年開催しています。
 ぜひこの機会に彫刻家 高田博厚の世界をご堪能ください。

見どころ:イザベル・ルオー作のステンドグラス初公開!
 高田は、画家でありステンドグラス作家のジョルジュ・ルオー(父)とイザベル・ルオー(娘)親子と親交があったことから、イザベル・ルオー作のステンドグラスを贈られました。高田はそれを晩年制作に打ち込んだ鎌倉市のアトリエに設置していましたが、アトリエが解体される際に、ご遺族から東松山市へステンドグラスを寄贈いただき、この度初公開する運びとなりました。
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関連行事として、コンサートやステンドグラス制作のワークショップが企画されています。

それぞれぜひ足をお運びください。

【折々のことば・光太郎】

強いものを到る処に置くので必要な休息がありません。此の誤は管弦楽が休み無しに「フォルチツシモ」をやる誤と同等です。


光太郎訳 ロダン「ロダンの言葉 ジユヂト クラデル筆録」より
大正4年(1915)頃訳 光太郎33歳頃

めりはりをつけずにゴテゴテした同時代の建築についての発言の一節です。ちなみに「めりはり」は元々邦楽の用語で、「めり」は西洋音楽におけるピアノ、「はり」は同じくフォルテです。どんなに美しいメロディーでも最初から最後までフォルティッシモで演奏されてはたまりませんね(笑)。

この一節はノートルダム大聖堂で語られた言葉で、ここにはきちんとめりはりがある、という流れです。彫刻にもそれが必要、というのが裏側に暗示されているのでしょう。