神奈川県伊勢原市の雨降山大山寺さん。こちらでは、光太郎の父・光雲の手になる秘仏・三面大黒天立像の特別御開帳が今年3月から6月にかけて行われましたが、それが好評だったということで、第二弾だそうです。
光太郎は職人気質の光雲とは違う方向に進み、光雲のやり方を否定する部分もありました。しかし、時には光雲の語る内容にロダンの言葉と共通する点を見つけて感心するなど、光雲に対する認識はかなり複雑でした。
期 日 : 2025年9月28日(日)~12月8日(月)
会 場 : 雨降山大山寺 神奈川県伊勢原市大山724
時 間 : 08:45~17:00
料 金 : 500円
「ですよね!」という、翻訳者光太郎の声も聞こえてきそうです。大山寺にて去る6月1日まで開催されていた特別開帳ですが、ご好評につき再度実施することとなりました。
以下の三体の秘仏大黒天がご開帳となります。この機会にぜひご覧ください。
・三面大黒天像(古伝様)初公開
・大黒天像(作:後藤斎宮)
・三面大黒天像(作:高村光雲)
5月に春のご開帳を拝観して参りました。その際は、愛染明王像と、光太郎の父・光雲作の三面大黒天像の特別公開でした。
像そのものは撮影不可でしたが、おおむね右上画像の御朱印のようなお姿で、像高数十㌢ながらとてもお見事でした。
今回は更に他の三面大黒天像二尊も開帳され、三尊そろい踏みだそうです。後藤斎宮という彫り師は存じませんでしたが、現在も続く鎌倉彫の博古堂さん(鶴ヶ岡八幡さんの目の前)の初代だそうです。
11月頃になると紅葉が見頃で、それはそれでいいのでしょうが、かえって混雑も予想されます。早いうちに行ってしまうのも一つの手でしょう。
【折々のことば・光太郎】
……万物を凝視する事、及びそれに美を感じる事、其処に幸福がある。どうして其以上望めませう!
5月に春のご開帳を拝観して参りました。その際は、愛染明王像と、光太郎の父・光雲作の三面大黒天像の特別公開でした。
像そのものは撮影不可でしたが、おおむね右上画像の御朱印のようなお姿で、像高数十㌢ながらとてもお見事でした。
今回は更に他の三面大黒天像二尊も開帳され、三尊そろい踏みだそうです。後藤斎宮という彫り師は存じませんでしたが、現在も続く鎌倉彫の博古堂さん(鶴ヶ岡八幡さんの目の前)の初代だそうです。
11月頃になると紅葉が見頃で、それはそれでいいのでしょうが、かえって混雑も予想されます。早いうちに行ってしまうのも一つの手でしょう。
【折々のことば・光太郎】
……万物を凝視する事、及びそれに美を感じる事、其処に幸福がある。どうして其以上望めませう!
光太郎訳 ロダン「ロダンの言葉 ジユヂト クラデル筆録」より
大正4年(1915)頃訳 光太郎33歳頃
光太郎は職人気質の光雲とは違う方向に進み、光雲のやり方を否定する部分もありました。しかし、時には光雲の語る内容にロダンの言葉と共通する点を見つけて感心するなど、光雲に対する認識はかなり複雑でした。


