光太郎詩「あどけない話」(昭和3年=1928)由来の語を冠したイベントを二つ。まぁ、それぞれ話の枕やタイトルに使われている程度で、本題としては光太郎智恵子にあまり関わらないとは存じますが。

まずは公開講座です。

2025年度 東京都立大学プレミアム・カレッジ 公開イベント「都市のヒートアイランド現象はなぜ起こるのか? ―智恵子は東京に空が無いといふ―」

期 日 : 2025年9月27日(土) 
会 場 : 東京都立大学南大沢キャンパス 京王相模原線「南大沢」駅改札口より徒歩5分
時 間 : 13:15~14:15
配 信 : 10/14(火)~11/25(火)
料 金 : 無料・事前申込制
講 師 : 特任教授 高橋日出男

都市の表面は、コンクリートで覆われ、そしてたくさんの中高層建築物が建ち並んでいます。このような人工的環境が都市のヒートアイランド現象を発生させる仕組みを、熱・エネルギーの収支(出入り)や大気の立体構造から考えます。智恵子抄の中で、智恵子は東京に空が無いといっていますが、建築物で空が見えないことも要因の一つです。

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対面方式の方は申し込みが終わっていまして(もしかするとキャンセル等あるかもしれませんが)、オンデマンド配信をご選択下さい。

続いて智恵子の故郷、福島二本松から演奏会情報です。

音を通した楽しいふれあい ほんとの空ふれあい音楽祭

期 日 : 2025年9月27日(土)
会 場 : 安達文化ホール 福島県二本松市油井字濡石1-2
時 間 : 13:00~
料 金 : 無料

障がいがある方の芸術・文化活動を通じて、障がい者、介護者および市民の皆さんに、より一層の交流を深めていただくため、音楽祭を開催します。

各団体によるステージ発表や、福島県警音楽隊による演奏のほか、各障がい者施設の活動展示、お菓子や木工製品等の自主製品販売を行います。

手話通訳があります。


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それぞれ、ご興味おありの方、ぜひどうぞ。

【折々のことば・光太郎】

公衆は天才といふものは本来の意味の芸術にしか存在しないものだと思つてゐます。自分の家をよく整理する女、自分の子供を育てる母、其を人間に作り上げる母、此等も天才を持つてゐるのです。

光太郎訳 ロダン「ロダンの言葉 ジユヂト クラデル筆録」より
大正4年(1915)頃訳 光太郎33歳頃

「天才」というのは限定された分野のみのものではなく、各家庭にも存在するのだ、と、いうわけで。着眼点はいいのですが、「男」や「父」としていないあたり、突っ込みが入りそうですね。