紹介すべき事項が山積しておりまして、4件まとめて。キーワードは「グルメ」です。

まず毎月ご紹介しています、光太郎第二の故郷・岩手花巻で主に「食」を通じて光太郎顕彰に当たられているやつかの森LLCさんの活動。花巻市のワンデイシェフの大食堂さんで、ランチタイムにやつかの森さんが調理されて饗される「こうたろうカフェ」。先月29日の分をまだご紹介していませんでした。
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「ハーブのパリパリグリルチキン」「焼き茄子の香味たれ」「オクラと卵の寒天寄せ」「じゃが芋とトマトのバター煮」「サーモンサラダ」「季節の漬物」「ご飯」「モロヘイヤのスープ」「スフレフロマージュ」「コーヒー」。

ワンデイシェフの大食堂さんは、キッチンを貸し出し、日替わりで個人や団体が調理を担当し、ランチを出すというシステム。やつかの森さんは光太郎の日記等を元に、光太郎が調理したメニュー、使った食材などを参考にされています。今月はやつかの森さんとしてはお休みだそうです。

やつかの森さんによる同様のメニューの組み方で、毎月15日に道の駅はなまき西南(愛称・賢治と光太郎の郷)さんのテナント・ミレットキッチン花(フラワー)さんで販売されている豪華弁当「光太郎ランチ」9月15日(月)分。
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こちらは「南瓜コロッケ」「鮭の塩焼き」「豚肉と茸のソテー」「卵焼き」「栗ご飯」「おはぎ」「漬物」「ぶどう」。秋の味覚がたっぷりですね。

同じくグルメ系ということで、智恵子の故郷・福島二本松でも。

二本松市内の旧安達町区域の給食のメニューが同一で、年に数回、各学校さんからのメニューの考案を元に組まれ、そのうちの一つが智恵子の母校・油井小学校さんによる「ほんとの空給食」で、以前にも何度かご紹介しました。で、9月16日(火)がそれだったそうです。
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油井小さんのサイトによれば「給食委員会が選んだメニューを、給食センターで栄養バランスを考えて献立にしてくださいました。わかめご飯、ワンタンスープ、鶏肉のからあげ、春雨サラダ、サワーゼリー、牛乳。どれも子どもたちの大好きなメニューです。もりもり食べる1年生教室と6年生教室にお邪魔しました。みんな笑顔で食べていました。」とのこと。

各校・各学級でなぜ「ほんとの空」のネーミングなのか、子供達に語っていただきたいところですね。

最後にやはり二本松から。地元紙『福島民友』さん、9月16日(火)の記事です。

高村智恵子や鬼婆イメージ!ドリップコーヒー 福島・二本松、パッケージ5種類

 道の駅安達を運営する福島県の二本松市振興公社は、同市出身の美術家高村智恵子や安達ケ原の鬼婆(おにばば)伝説をイメージしたドリップコーヒーを販売している。
 智恵子と折り鶴、花をあしらったものや「ROUTE4 ADACHI」の文字、オニババと出刃包丁のイラストなどパッケージは計5種類。飲みやすいブレンドコーヒーでお土産に人気という。
 1個230円、3個は650円、5個は1000円で販売中。5個がピッタリ入る6種類の特製紙袋(各100円)も用意している。道の駅安達上下線のほか、オニババ3種は安達ケ原ふるさと村で購入できる。
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「鬼婆」は智恵子生家と同じ旧安達町内の観世寺さんに伝わる鬼婆伝説に基づきます。なぜコーヒーなんだ?と突っ込みたくなりますが(笑)。

鬼婆はともかく、智恵子コーヒーは次に二本松に行った際にゲットしようと思っております。

「食」は生命を支える基本。それを通して光太郎智恵子に触れることも大切ですね(無理くりのまとめですが(笑))。

【折々のことば・光太郎】

――恋愛こそ生命の花です。

光太郎訳 ロダン「ロダンの言葉 ジユヂト クラデル筆録」より
大正4年(1915)頃訳 光太郎33歳頃

「恋多き」人だったロダンにとっては「食」よりも「恋」だったようです。