演劇公演の情報です。

サキクサ創刊号公演・大塚由祈子ひとり芝居『売り言葉』

期 日 : 2019年9月20日(金)~23日(月・祝)
会 場 : 古民家 ゆうど 東京都新宿区下落合3-20-21
時 間 : 20日(金) 16:00/19:30 21日(土) 11:00/14:30/18:00 22日(日) 11:00/14:30/18:00
       23日(月・祝) 13:00/16:00
料 金 : 前売3200円  当日3500円 
       ※10分前行動割 3000円 (開演10分前までに劇場到着で200円キャッシュバック!)

30歳の記念に、ひとり芝居をやろう!
そして今後も 40歳、50歳、60歳、70歳と、10年ごとの節目の年にひとり芝居をやっていこう!
つまり、一生ずっと演劇やろう!続けていこう!
 
そんな覚悟のもと、野田秀樹さんが大竹しのぶさんに書き下ろした作品に挑戦します。
三十路の大塚由祈子が持てる全てでぶつかります。当たって砕けます。
ぜひ目撃しに来てくださいませ。
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「売り言葉」は、平成14年(2002)、野田秀樹氏の脚本、主役・大竹しのぶさんで初演されました。登場人物は智恵子のみの一人芝居です。翌年に新潮社から出版された野田さんの脚本集『二十一世紀最初の戯曲集』に収められた後、プロアマ問わず全国でぽつりぽつりと取り上げられています。

今年は「売り言葉」の当たり年のようで、つい今月初めにも劇団evkk(エレベーター企画)さんによる公演が池袋でありましたし、また近くなりましたらご紹介しますが、来月には長野市で公演があります。

この手の演劇の中では、光太郎ディスり度が格段に高く、特に男性としては身につまされるセリフが突き刺さってきます。ただ、智恵子に関しても、「お前がそうだからこうなるんだぞ」的な部分、「そこは違うだろ」的な突っ込みを入れたくなる部分も多々あり、そういった意味で、非常に考えさせられる芝居です。

ぜひ足をお運び下さい。


【折々のことば・光太郎】

――彼の言葉はのつぴきならぬ内側から響いて来る 痛いところに皆触れる けれどやがて又やさしく
人を抱き上げる 人に寛闊な自由と天真とを得させる おのれの生来に任せきる度胸とつつましさとを得させる 俎の上に平気でねさせる 地面の中から万物と声を合せて宇宙の歌をうたはせる

詩「クリスマスの夜」初出形より 大正11年(1922) 光太郎40歳

「彼」はイエス・キリストです。光太郎、きちんと洗礼を受けたクリスチャンではありませんでしたが、『聖書』は身辺に置き、イエスの言葉などは自らの指針の一つとしていた節があります。

当方にとっては光太郎自身の言葉が上記のようなイメージですが、すぐそばにいて、常に光太郎の言葉を上記のように捉えなければいけない、と思ってしまうと、智恵子のような悲劇が起こるのかも知れません。