東北からグルメ系の話題を2件。

まず、智恵子の故郷・副島二本松から。智恵子のソウルマウンテン・安達太良山麓の岳温泉さん近くにある「チーズケーキ工房・カフェ風花」さん。2025夏限定メニューのテーマが「ほんとの空」だそうで。言わずもがなですが、光太郎詩「あどけない話」(昭和3年=1928)由来ですね。
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”星降るレアチーズケーキ”は、青いゼリーをのせたレアチーズケーキに、ブルーベリーチーズケーキ味のアイスを添えた、キラキラしたあだたらの星空をイメージしたワンプレートだそうです。気になるお値段は¥900とのこと。8月下旬まで。

ちなみに同店、令和2年(2020)から「ほんとの空のクリームソーダ」(¥650)もメニューに入れられ、郡山市での物産展などでも販売されました。
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続いて毎月ご紹介している、光太郎第二の故郷・岩手花巻のワンデイシェフの大食堂さんでの「こうたろうカフェ」。記録を基に光太郎が実際に自作して食したメニューや、使った食材などを現代風にアレンジしたメニューが饗されるもので、主に「食」を通じて光太郎顕彰に当たられているやつかの森LLCさんの活動です。
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メニュー (2)
豚ももロース、新玉ねぎ、トマト、ピーマンの串カツがメインディッシュのようで。
串カツ、オムレツ、サラダ
調理風景の画像も送られてきました。
串さし作業
光太郎も殊の外愛した山菜ミズ。メンバーで岩手県の「食の匠(たくみ)」に認定された新渕和子さんのご自宅で採集されたとのこと。
ミズのお浸し
コチュジャンの甘辛いタレで和える、韓国の和え麺・ビビンククス。
ビビンククス
他にジャガイモ、トマト、チーズなど具だくさんのオムレツ、お新香なども。
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デザートはミルク寒天ブルーベリーソース。
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毎度のことながら、よくこれで1,000円と低価格に設定出来るものだと感心させられます。

二本松のカフェ風花さんの「ほんとの空」系、花巻の「こうたろうカフェ」、それぞれ末永く続いて欲しいものです。

【折々のことば・光太郎】

新鮮なソバ粉、キナ粉を送つて下され、ありがたく存じます、お正月のいい御馳走になります、東京のソバにはソバの香がありません、


昭和29年(1954)12月30日 駿河哲夫宛書簡より 光太郎72歳

駿河哲夫は、光太郎が7年間の蟄居生活を送った花巻郊外旧太田村の山小屋の土地を提供してくれた駿河重次郎の子息です。

こうして昭和29年(1954)も暮れて行きました。