神奈川県鎌倉市からのイベント情報です。

民学の会第223回例会「高村光太郎と尾崎喜八~100年を越える文化の縁」

期 日 : 2025年6月22日(日)
会 場 : 笛ギャラリー 神奈川県鎌倉市山ノ内215
時 間 : 14:00~ 2時間ほど
料 金 : 1,000円(珈琲付き)

講 師 : 石黒敦彦(詩人、芸術文化研究、尾崎喜八令孫) 山室眞二(版画家・装幀家)
コメンテーター : 山端通和(音楽家、「笛」マスター、高村光太郎縁戚)

今春に上梓された『高村光太郎と尾崎喜八』(蒼史社)を編集された石黒敦彦氏と山室眞二氏(第221回で講演。この本も芋版画で装丁担当)にお話をしていただきます。お二人は北川太一氏(『高村光太郎全集』編纂実務を手掛けるなど、高村光太郎についての編著書も多数)が残した高村光太郎と尾崎喜八についての文章を後世に残したいとこの本が出版されました。その想いを高村光太郎の御親戚がマスターの喫茶店をお借りして語っていただきたいと思います。どなたでも参加できますのでお誘い合わせてお出かけください。(スペースの関係でお席は25名までですのでお早めにメールなどでご予約ください)
mingakunokai@gmail.com

特別展示:高村・尾崎夫妻の交友を示す白樺派などの写真パネル多数。山室装幀・編集の高村光太郎についての本(北川太一著)、山室装幀の「高村光太郎と尾崎喜八」(北川太一著)の版画原画。

005 004
案内文にあるように、今春刊行された『高村光太郎と尾崎喜八』(当会顧問であらせられた故・北川太一先生の玉稿を再編)の内容を元に、編集された石黒氏と装丁をなさった山室氏がご講演。

会場は明月院さん裏手のカフェ兼ギャラリー笛さん。マスターの奥さまが光太郎の直ぐ下の妹・しづ(静子)の令孫で、石黒氏もお近くにお住まいとのこともあり、毎年秋に、光太郎と尾崎に関わる展示をなさっています。昨年の様子がこちら。また、今年は春先に『高村光太郎と尾崎喜八』出版記念として臨時の展示も為されました。今回も貴重なものが並ぶようです。

当方、花巻で市民講座講師があり、お伺いするのが難しいところですが、皆様方、ぜひどうぞ。

【折々のことば・光太郎】

あれから原稿を毎日書いてゐて、やつと書き終りました。今年は十二月までまだいろいろ仕事が残つてゐてらくでありませんが、時候が割にあたたかなのでいいです。

昭和28年(1953)12月20日 真壁仁宛書簡より 光太郎71歳

この月の初めまで10日間ほど花巻郊外旧太田村に帰村していたこともあり、書かなければならない原稿が溜まっていたようです。身体的にはかなりガタがきていましたが、そのあたりの意慾はまだまだ旺盛でした。