本日開幕です。
期 日 : 2025年3月29日(土)~4月13日(日)
会 場 : EUREKA 福岡市中央区大手門2-9-30 Pond Mum KⅣ 201
時 間 : 12:00~19:00
休 館 : 月曜、火曜
休 館 : 月曜、火曜
料 金 : 無料
<お喋りの効能>
智恵子の紙絵や智恵子が手がけた『青鞜』表紙絵をモチーフにした切り絵などで、広くジェンダー問題等に対する提言をなさっている谷澤紗和子氏の個展です。今回も智恵子紙絵オマージュの作品、智恵子の肖像写真をモチーフにした作品なども展示されます。
氏については以下をご参照下さい。
VOCA展2022 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─/「Emotionally Sweet Mood - 情緒本位な甘い気分 - 」。
都内レポートその2「VOCA展2022 現代美術の展望―新しい平面の作家たち―」。
このたびEUREKAでは、2025年3月29日(土)より、京都を拠点に活動する美術作家・谷澤紗和子さんの個展「お喋りの効能」を開催します。「妄想力の解放」や「女性像」をテーマにした作品を制作する谷澤紗和子。ジェンダーへの関心を元に、女性表現者に対する固定的な評価を問い直し、インスタレーション、作陶、切り紙、絵画など、いくつかの表現手法を横断、交差させながら作品制作を行っています。本展では、切り紙を用いた新作を発表いたします。福岡での初個展をぜひご覧ください。
<お喋りの効能>
敬愛する高村智恵子と向かい合い、お喋りをする情景を切り紙絵で表現することを構想した。 着想のきっかけは、デイビット・ホックニーの作品《画家とモデル》1974。この作品では、作者自身がピカソと対峙し、画中に共に存在している。絵の中であれば、想いを寄せる人物と同じ空間を共有できるというアイデアに触発された。お喋りの舞台には、庫淑蘭(クー・シューラン)(1920-2007、中国)の描いた家を選び、机の上には過去に制作した智恵子さんへのオマージュ作品を置いた。壁には、メアリー・ディレイニー(1700-1788、イギリス)のヒヤシンスの切り絵を飾った。
わたしにとってお喋りは、とても大切な知の交換会だ。智恵子さんとともに、メアリーさんやクーさんの手仕事の痕跡を辿りながら、言葉を交わすように紙の創作を進めることにする。
谷澤紗和子

氏については以下をご参照下さい。
VOCA展2022 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─/「Emotionally Sweet Mood - 情緒本位な甘い気分 - 」。
都内レポートその2「VOCA展2022 現代美術の展望―新しい平面の作家たち―」。
「Emotionally Sweet Mood - 情緒本位な甘い気分 -」展覧会評。
京都精華大学ギャラリーリニューアル記念展「越境ー収蔵作品とゲストアーティストがひらく視座」展覧会評。
谷澤紗和子個展「彼方の手に触れる。」。
谷澤紗和子氏。
『B面の歌を聞け』4号 特集「ことばへの扉を開いてくれたもの」。
福岡の地元紙『西日本新聞』さんに予告記事が出ていました。谷澤紗和子個展「彼方の手に触れる。」。
谷澤紗和子氏。
『B面の歌を聞け』4号 特集「ことばへの扉を開いてくれたもの」。
京都を拠点に活動する美術作家・谷澤紗和子さんの福岡では初の個展。谷澤さんが敬愛する、彫刻家・文筆家高村光太郎の妻で洋画家・紙絵作家の高村智恵子と向かい合い、おしゃべりをする情景を切り紙絵で表現した新作を発表する。初日の3月29日午後5~6時にギャラリートークもある。
「妄想力の解放」や「女性像」をテーマにした作品を制作する谷澤さんは、ジェンダーへの関心を元に、女性表現者に対する固定的な評価を問い直し、インスタレーション、作陶、切り紙、絵画など、幾つかの表現手法を横断、交差させながら作品制作を行う。
1982年大阪生まれ。2007年京都市立芸術大大学院美術研究科修士課程を修了。同大准教授。令和2年度京都市芸術新人賞受賞、VOCA展2022でVOCA佳作賞受賞。
ぜひ足をお運びください。
【折々のことば・光太郎】
智恵子の紙絵展を鶴岡で開かれるといふことで貴下に又御面倒をかける次第、恐縮に存じます。
ぜひ足をお運びください。
【折々のことば・光太郎】
智恵子の紙絵展を鶴岡で開かれるといふことで貴下に又御面倒をかける次第、恐縮に存じます。
昭和27年(1952)7月24日 真壁仁宛書簡より 光太郎70歳
真壁は山形在住の詩人。戦時中、光太郎は手元にあった智恵子紙絵千数百点のうち約3分の1を真壁の元に疎開させ、そのまま真壁が保管していました。この年8月8日~10日の3日間、山形の鶴岡公民館で(他に大山公民館でも展示があったそうですが、こちらは会期等不明)開催された智恵子紙絵展に真壁の手元にあった作品が展示されました。
山形では昭和24年(1949)にも山形市美術ホールで智恵子紙絵展があり、鶴岡や後に鶴岡に編入される大山町でもぜひ、という声があったようです。
山形では昭和24年(1949)にも山形市美術ホールで智恵子紙絵展があり、鶴岡や後に鶴岡に編入される大山町でもぜひ、という声があったようです。