仙台から市民講座の情報です。光太郎の師・与謝野晶子と、智恵子の先輩・平塚らいてうのコラボです。

仙台文学館ゼミナール2019 ■■近代文学を読み解くコース■■ □与謝野晶子と平塚らいてうを読む□

期 日 : 2019年 9/18・10/2・10/16・10/30・11/13(各水曜日・全5回)
時 間 : 13:30~15:00
会 場 : 仙台文学館 仙台市青葉区北根2-7-1

料 金 : 1回500円
講 師 : 小嶋翔(吉野作造記念館主任研究員)


□『明星』で活躍した歌人・与謝野晶子。『青鞜』を創刊した思想家・平塚らいてう。ともに女性の地位向上に努めた2人ですが、実際には対立することもしばしば…。2人が思い描いた人間のあり方、女性のあり方とはどのようなものだったのでしょうか。「みだれ髪」「元始、女性は太陽であった」といった代表作品を中心に読み解きます。

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講師の小嶋氏、昨秋、日比谷図書館さんで開催された「第12回明星研究会 シンポジウム与謝野晶子の天皇観~明治・大正・昭和を貫いたもの」でも、歌人の松平盟子氏との対談のパネラーを務められました。お題は「明治の子・晶子~明治憲法が公布されたとき、彼女は満10歳だった」でした。

締め切りが過ぎてはいますが、まだ定員に達していない可能性もありますので、仙台文学館さんまでお問い合わせ下さい。


【折々のことば・光太郎】

人間劣性のありたけを根こそげ見たので あれの度胸も自然にすわつた。 二度とあへない歴史の割れ目に 人間性のまつぱだかが待つてゐた。

詩断片「(人間劣性の)」全文 昭和23年(1948)頃 光太郎66歳頃

構想のまま発表されずに終わった詩の断片と思われます。光太郎遺品の中から出て来た原稿用紙に罫を無視してメモ風に書き付けられていました。「人間劣性のありたけを根こそげ見た」「二度とあへない歴史の割れ目」は、おそらく、戦時にかかわると思われます。