今日も演奏会情報。若干先の話になりますが、一昨日、昨日も同様の情報でしたので、流れを考え、早めにご紹介します。

まず、智恵子のソウルマウンテン・安達太良山を望む福島県郡山市から。ただ、入場無料・整理券配付というシステムで、既に1ヶ月前に申し込みが終わっています。こういった場合、いつも書いていますが、それでもキャンセル等があるかもしれませんし、記録のためにもご紹介しておきます。

郡山市市制施行100周年記念式典音楽祭

期 日 : 2024年11月3日(日・祝)
会 場 : けんしん郡山文化センター 福島県郡山市堤下町1番2号
時 間 : 第一部(合唱)11:00~ 第二部(交響楽)15:30~
料 金 : 無料

市制施行100周年を記念した音楽祭を開催します。

(1)合唱コンサート(11時開演)
 ♪出演者♪
  指揮:佐藤守廣
  ソリスト:渡邊仁美(ソプラノ)、藤田彩歌(メゾソプラノ)、
       小原啓楼(テノール)、初鹿野 剛(バリトン)
  100周年メモリアルオーケストラ・合唱団
 ♪曲目♪
  「Believe」 作詞・作曲:杉本竜一
  「群青」 作曲:小田美樹 編曲:信長貴富
  カンタータ「土の歌」より「大地讃頌」 作詞:大木惇夫 作曲:佐藤眞 
  「キセキ」 作詞・作曲:GReeeeN
  市制施行100周年記念楽曲「ゼロ年目からのバインダー」 作詞・作曲:GRe4N BOYZ
  「安積野」 作詞:倉木文緒 作曲:須田くにお
  交響曲第9番「合唱付き」より第4楽章 作曲:ベートーヴェン 

(2)オーケストラコンサート(15時30分開演)
 ♪出演者♪
  指揮:本名徹次 ソリスト:初鹿野 剛(バリトン) 100周年メモリアルオーケストラ
 ♪曲目♪
  交響曲第6番「田園」より第1楽章 作曲:ベートーヴェン 
  あれが阿多多羅山 バリトンとオーケストラのための~高村光太郎『樹下の二人』による
   作詞:高村光太郎 作曲:湯浅譲二
  交響詩「ローマの松」より  作曲:レスピーギ
   「ボルゲーゼ荘の松」「カタコンバ付近の松」「ジャニコロの松」「アッピア街道の松」
016
017
郡山ご出身で、今年8月に亡くなった作曲家・湯浅譲二氏の「あれが阿多多羅山 バリトンとオーケストラのための~高村光太郎『樹下の二人』による」がプログラムに入っています。平成28年(2016)、市政90周年を祈念しての委嘱作品でした。

続いては合唱で、広島から。

広島中央合唱団 Autmun Concert~Can't wait for Christmas~

期 日 : 2024年11月4日(月・振休)
会 場 : 日本キリスト教団 広島流川教会  広島市中区上幟町8-30
時 間 : 14:00~15:00 
料 金 : 無料

指揮:寺沢希  ピアノ:梶矢民子  ソプラノソロ:昆野智佳子/山口水蛍

広島流川教会(中区上幟町)礼拝堂をお借りし、”Christmasを待ちきれない⭐広島中央合唱団“ から、ミニコンサートをお送りします。大好きな教会で、いつもと違うJazzy なCarol などをお楽しみいただきたいと思います。14時開演、入場無料です。ぜひお立ち寄り下さい。

演奏曲目

 Ⅰ.Jazz Missa Brevis Will Todd作曲
 Ⅱ.混声合唱曲 レモン哀歌 高村光太郎作詞 鈴木憲夫作曲
 Ⅲ.3つのジャズ・キャロル
    Away in a manger Once in royal David's city Silent night
018
鈴木憲夫氏作曲の混声合唱曲「レモン哀歌」。組曲の一つというわけではなく、単体の作品です。女声版が最初に作曲され、平成23年(2011)にカワイ楽譜さんから出版されています。続いて独唱版と混声版が翌年に刊行されました。
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8分弱の長めの曲で、最初から最後まで奇を衒わずゆったりと清澄な響きで展開し、メロディーラインの美しい曲です。

ラストは独唱歌曲。都内での開催です。

サウンド・ランドスケープ Vol.4~現代音楽の今~

期 日 : 2024年11月5日(火)
会 場 : 豊洲シビックセンターホール 東京都江東区豊洲2-2-18
時 間 : 19:00~
料 金 : 全席自由 2,800円

プログラム(演奏順ではありません)
 城代悠子 渡り鳥 〜フルート・ピアノ〜 <初演>
  フルート:陣内幸恵 ピアノ:赤司美苗
 黒田昭 チェロとピアノのための作品より〜Vol.2 <初演>
  チェロ:中村浩太郎 ピアノ:樋口真千子
 DAKOKU ソプラノとピアノの為のヴォカリーズ ・舞魚 ・再会
  ソプラノ:MAKI ピアノ:DAKOKU 
 佐倉圭史 アマデウスは生きている—ピアノ連弾(1台4手)のための— <初演>
  ピアノ:首藤那咲 ピアノ:中矢美里
 服部和彦 
  たまゆり 〜ソプラノとピアノのために~ ソプラノ:笠井真由美 ピアノ:澤田尚美
  水の色彩~ピアノのために~ ピアノ:澤田尚美
 岩井奈美<メゾ・ソプラノ> 
  別宮貞雄:「智恵子抄」より 僕等 あどけない話 千鳥と遊ぶ智恵子 レモン哀歌
  なかにしあかね:ケヤキ 小鳥たち 沈丁花によせて 歌が生まれる
   ピアノ:尾崎克典
 古荘達郎<テノール>
  P.チマーラ:郷愁 Nostalgia  R.ザンドナイ:みみずく~六つのメロディーエより~
  中田喜直:木兎(みみずく)  團伊玖磨:旅上 はる
   ピアノ:高橋ドレミ
019
昨日ご紹介した「関西歌曲研究会 日本歌曲の流れ 第101回演奏会 シリーズ 詩人 ~うたびと~vol.1 詩(うた)はどこから来た?」でも取り上げられる故・別宮貞雄氏作曲の「歌曲集 智恵子抄」から4曲。「僕等」「あどけない話」「千鳥と遊ぶ智恵子」そして「レモン哀歌」。

一昨日は朗読を伴う演奏会情報をお届けしましたが、こちらで把握しているもの、これで計7件ご紹介しました。まだあるかもしれません。曲名だけ告知されていて「作詞:高村光太郎」という記述がなかったりすると、なかなか気づけません。

内容等によりけりですが、お知らせいただければ、出来る限りご紹介いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

【折々のことば・光太郎】

捺印の薄いのもありますが、それは〇下二十度の頃捺したもので、どうしても印肉がのらないでやむを得ませんでした。萬年筆は破裂しました。


昭和25年(1950)1月24日 鎌田敬止宛書簡より 光太郎68歳

蟄居生活を送っていた花巻郊外旧太田村の山小屋の厳寒期。水分は凍結すると膨張しますので、万年筆が破裂、朱肉も凍結して息でも吹きかけながら捺印したのでしょうか。昔の書籍の奥付に貼られていた検印紙に関わります。つくづく凄まじい生活でした。