仙台市から演奏会情報です。

サロンコンサート《 いざなう月の琴》 vol.32 ~古典調律で楽しむ, 小さなお部屋コンサート『 ひとり シューマンと智恵子抄 』クララ・シューマンの生誕日に寄せて~

期 日 : 2024年9月13日(金)
会 場 : アクテデュース 宮城県仙台市大町1-1-15
時 間 : 19:00~
料 金 : 3,000円

出 演 : 齋藤卓子

クラシックピアノの名曲はもちろん、初めて触れるかもしれない耳馴染みない楽曲も、親しみ易く、お話を交えて御案内していきます。街中の隠れ家のような気が置けない温かな空間で、ゆったりと音楽に浸ってみませんか?興味をお寄せ頂けましたら是非お出掛け下さい。

開催の9月13日は、ドイツ・ロマン派の作曲家ロベルト・シューマン最愛の妻にしてピアニストのクララ・ヴィーク=シューマンの生誕日に当たります。それに因み、今回は高村光太郎の『智恵子抄』に寄せて選んだロベルト・シューマンの作品を、詩の朗読と共にお楽しみ頂きたいと思います。

この演目は2019年にも取り上げていますが、「文学と音楽の融合」という試みとしてだけでなく、様々な要素が思い掛けない照応を見せ、お客様方にもその化学反応を楽しんで頂けました。この度また向き合うことで私自身にも新たな発見があると胸を躍らせています。「どうして智恵子抄とシューマン???」なのかは演奏会でのお楽しみに。9月13日の晩、会場にてお待ちしております。

尚、御用意できるお席に限りがあるため御予約をお願い致します。恐れ入りますが、前もってお問合せ下さいませ。アクテデュース 022-265-5350
011
ピアニスト齋藤卓子 (さいとうつなこ) さん、案内文にある通り、令和元年(2019)にも同じ会場で「高村光太郎『智恵子抄』と共に」としてサロンコンサートをなさいました。

また、平成24年(2012)にはやはり仙台市のその頃長町にあったびすた~りさんで「ピアノ演奏と朗読で綴る愛の世界 シューマンと智恵子抄 Part2.高村智恵子誕生の日に」。この際は朗読の荒井真澄さん、墨絵の一関恵美さんとのコラボでした。
013
さらに平成25年(2013)の第57回連翹忌では、齋藤さんのピアノに乗せて一関さんのライブペインティングを御披露いただきました。
014
今回はお一人でピアノと朗読をなさるのだと思われます。

サブタイトルに「古典調律で楽しむ」とあり、現代で一般的な平均律ではないセッティングだそうで。聴く人が聴けば明らかに違うのでしょうね。当方、聴き分ける自信は全くありませんが(笑)。

ご興味おありの方、ぜひどうぞ。

【折々のことば・光太郎】

龍星閣の活動をはじめられたる趣、大慶に存じます

昭和24年(1949)5月10日 澤田伊四郎宛書簡より 光太郎67歳

龍星閣」は昭和16年(1941)に初版が刊行された『智恵子抄』の版元。戦時中には他の光太郎著書も複数刊行しました。『智恵子抄』は戦時にも関わらず昭和19年(1944)の13刷まで版を重ねましたが、戦争の激化に伴い、龍星閣は休業。

この年、社主の澤田が出版業を再び始め、翌年には『智恵子抄その後』、さらに2年後には『智恵子抄』の復元版(共に赤いクロス装のもの)を刊行します。